紙の本
目に迫る圧倒的な風景
2019/02/11 04:43
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投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
登山だけをテーマにこんだけ書けるんや、と思うくらい長かった。でも登山に全く興味はない私でも、その長さをあまり感じないくらい、読みやすかったです。なんといっても終盤の無酸素単独登頂を狙う羽生を撮ろうと、後をついていく深町、この二人のシーンは圧巻です!エヴェレストの圧倒的な風景と過酷な自然環境が目に迫ってきます。空気の薄さ、寒さとの闘い、雪崩、落石ってフツーにあんねや、とか山登りの大変さを感じます。私に分からなかったのはなんでそこまでして登るのか?ですが、それは『そこに山があるから』ということなのでしょうねぇ。
紙の本
長くてもすぐ読める
2016/05/24 21:21
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投稿者:いちごぱんだ - この投稿者のレビュー一覧を見る
映画化されるということで手に取りました。分厚い本で最初は読むことがためらわれましたが、読む始めると先が気になってしまい、あっと言う間に読んでしまいました。
今まで登山家について興味がなく、マロリーのことも初めて知りました。マロリーについて調べたくなりました。どうして単独で挑もうとするのか、羽生のことが気になって仕方ありません。山岳小説に魅了され、次も山岳小説にチャレンジしようというきっかけをくれた本です。
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投稿者:どや - この投稿者のレビュー一覧を見る
形式では全1076ページで文庫本といえども分厚い
改行多数と同じ文章の繰り返しを改めればページ数の3割減は可能
内容では山に人生を賭した男達への讃歌
誰もまだやっていないことをやる
いったい何の途上にいるのか
この気概、この心意気
日常業務に忙殺されて忘れてやいないか
静かに自問自答する
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文庫本で1000ページを超える長さだが、さほど長さを感じせさせない面白さだった。文章が短くて行変が多いというのもあるのかもしれないが。
不器用な主人公たちの生きざまに感動を覚える。是非映像を観てみたいと思う。
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凄まじい感じ。羽生とのエベレスト登頂シーンではこちらが息苦しく感じるほど迫力のある描写。不器用で純粋すぎる登場人物にもどかしさを感じながらもつい読み進めてしまう。おき
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エベレストを登る。
壮絶なエベレストの描写と、真摯に山に向きあう姿勢。
少しは日本の山に登るが、そこから想像もすることができない世界。
山を通して、生きることを考えさせてくれる。
気分が高揚した。
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映画の情報が先に入っていたので、どうしても羽生の鬼気迫る姿が阿部ちゃんの濃い顔とともに目の前にちらついて‥。阿部寛、ハマリ役だと思います。
エベレストトレッキングしてみたかったけど、そんな物見遊山的な自分が恥ずかしくなる。
だけどますます、濃い青い空、そこにそびえたつ山々を仰ぎ見たくなった。
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ジョージ・マロリーのカメラを見つけた深町誠は、天才登山家の羽生丈二と出会い、彼の謎を追いかけることになる。
1000頁を越える大作でしたが、山好きには堪らない一冊でした。山で仲間をなくし、恋人に振られ人生に苦悩する深町や、ひたすら前人未到に燃える羽生を見て、山に登ることの意味を考えてしまう。マロリーは、そこに山があるから登ったと言う。山に登ることは楽しいと言うひともいるけど、本当は苦しいものだと思う。平坦な道を歩いた方が当然楽だし、ケガや死のリスクもある。苦しい時間があるからこそ、楽しいと言えるのではないか。登山とは一種の麻薬のようなものだと思う。何かを征服すると言うのは、ひとの本能だと思う。楽しくないから楽しい。それが登山だと思う。と言っても、山から見る星空や景色には圧倒されますよね。
最後に深町が羽生と出合う場面。ギラギラした羽生の眼力が、ひしひしと伝わってきたし、お互い山屋だから分かる気持ち、やりとりが良いなと思いました。
いつかは谷川岳やエベレストも行ってみたい!
もちろん暖かい時期に。
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読むきっかけは、映画館で予告を観て 先に本を読もうと本を買いました。1076ページ時間はかかりましたが読み応えがありました。3月映画観にいきます。
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映画化されるということで、合併版を購入。
分厚い本ですが、物語に引き込まれて、あっという間に読めました。
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なんのために山に登るのか。
なんのために生きるのか。
やりたいという憧れとできないという現実と、それを感じた時のなんとも言えない悔しさ、情けなさ、物悲しさ、やり切れないモヤモヤした感情が描かれていて、すごく共感できる。
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世界初を目指す事が人生と考える羽生丈二。命を懸けて山に登る。常に極めて危険なルートを選ぶが、死なない為にありとあらゆる技術と準備を怠らない事の矛盾。いつも鬼気迫るものがある。冬のエベレスト南西壁に比べればどんな苦しい事もぬるま湯で物足りないと考える。いったい何を求めるのか。人生を無駄にしたくない思いに駆られる。
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16.03.20読了。深町と羽生、二人の山を愛する男のお話。羽生の頑なさ、扱いの難しさが最初あるもののこれほどまでに山への想いを描きまとめあげるとは、といえ感じ。ええお話でした。映画化するらしいけどまとまるんかねぇ。
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内容(「BOOK」データベースより)
1924年、世界初のエヴェレスト登頂を目指し、頂上付近で姿を消した登山家のジョージ・マロリー。登攀史上最大の謎の鍵を握る、マロリーのものと思しき古いコダックを手に入れた写真家の深町誠だが、何者かにカメラを盗まれる。行方を追ううち、深町は孤高の登山家・羽生丈二に出会う。羽生が狙うのは、エヴェレスト南西壁、前人未到の冬期無酸素単独登攀だった。山に賭ける男たちを描いた、山岳小説の金字塔、待望の合本版。
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なぜ山に登るのか?
という問いをテーマに書いている。
なぜ山に登るのか?
は
なぜ人は生きるのか?
という問いと同じこと。
頂きに立ったからと言って、答えは出ない。
人生もやっぱり死ぬ間際になっても答えは出ないんだろうと思う。
人が亡くなるときは何をしていたか、ではなく、何の道半ばだったのか、それが大事なのだよ
と、作者から言われているような気がした。
羽生の生き様が、今思い出すだけでも鳥肌が立つ。分厚い本だったけど、その分気持ちも熱くなりました。