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私はこれまで、職場や所属する団体をたくさん渡り歩いてきました。その度に人間関係をゼロから作るのですが、どうにも上手くいかない馴染めない集団や、話の噛み合わない相手がいます。その度に、自身のコミュニケーション能力のなさが故かと落ち込んだものですが、この本を読んで光が差しました。立ち位置が違うと、見える景色が違う。だから自分の見える景色を話しても通じないんだな。自分の経験と照らし合わせて、すごくスッキリしました。今後、どうしていくかは、これから考えます。
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著者の経験の中で感じた、具体に囚われたままの人と仕事をする苦労が滲み出ているようでした笑
教養としても、仕事のコミュニケーションでもたいへん使える内容でした。話が噛み合わないときはもちろん、自分の思考整理の中でも、今が抽象と具体のどれくらいの階層にいるのか考えることができる、良い知見を獲得できました
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具体と抽象、その言葉はコンサルタント時代に何十回も話にあがりました。
どうすれば抽象化できるか?という行き来の方法というよりかは、
具体と抽象が存在することでの難しさ(コミュニケーションなど)、それぞれの利点、扱い方などを書いていました。
これを読んですぐに抽象化ができた!とはならないと思いますが、向き合い方、捉え方を学ぶことができると思います。
私も以前、経営者同士の話は、何を言ってるのかまったく理解できないけど、お互いに共感し合ってる様をよく見ていました。単語の意味はわかっても文章としてなかなか理解できない。これはまさに、私が具体の世界で生き、経営者は抽象化の世界で話をしているため、それが起きてるのだと理解しました。
この本の感想を抽象と具体で書くのを意識しましたが、行き来するのはやはり難しいなと思いました。
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具体と抽象を読み取っていくことが説明文を理解する上で重要になってくることを学んだ。
そして、この本に出会った。うん。難しい。でも、それをできるだけわかりやすくしてあるのもわかった。どちらかだけではダメだということも。
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具体と抽象を行ったり来たりする、というのを常日頃やってるつもりだが、きちんと学ぼうと思って図書館で借りた。一度予約して取りに行けずまた1年くらいかけて借りた。それだけ有名で人気な本。
以下メモ。
⚫︎わかりやすさ、が求められるのは社会や組織が成熟期に入ってから顕著。具体的でわかりやすい表現が求められる。
⚫︎抽象の世界は具体の世界と違い、見えている人にしか見えない。見えてしまった人が、まだ見えてない人とコミュニケーションするのは一苦労どころの話ではなく、まともに意思疎通することはほとんど不可能。
⚫︎具体=善、抽象=悪はとんでもない誤解。
⚫︎抽象化を制するものは思考を制す
⚫︎具体は、直接目に見える。実態と直結。個別対応。解釈の自由度が低い。応用が利かない。実務家の世界。
⚫︎抽象は、直接目に見えない。実体とは一見乖離。分類してまとめて対応。解釈の自由度が高い。応用が利く。学者の世界。
⚫︎抽象化は理学。具体化は工学。徹底的に抽象度を高めたものが数学と哲学。
⚫︎斬新な製品や革新的な仕組みを作るときには「多数の意見を聞く」ことは適さない。多数の意見はそれぞれの具体レベルに引きずられて、今の延長の議論しかできなくなる。今あるものを改善していく、なら、多数の意見を吸い上げることが必要。
⚫︎話がコロコロ変わる。と思われてる人がいても、聞いている側に問題がある場合が多い。具体レベルでしか相手の言うことをとらえていないと、少しでも言うことが変わっただけで「心変わりした」と捉えられてしまう。実際は方針が一貫している可能性もある。
⚫︎グローバルな人材が必要だと言う抽象的なメッセージに対して、英会話学校の人は「だから英語を学ばないと」。国際化担当の人なら「だから海外との交流が必要だ」。伝統芸能に関わる人なら「だからこそ日本のことをよく知らなければならない」と解釈する。
⚫︎上流では個性が重要視されて「いかに尖らせるか」が重要なため、多数決による意思決定は馴染まない。
⚫︎組織の職場環境は下流の考えに最適化されていることが多い。仕事の量も人数も多く万人にわかりやすいものが求められてしまう。抽象度の高い仕事は赤ペン添削では治すことができない。
⚫︎具体レベルでしか考えられない人は、かいつまんで話せ、と言われるとゲームオーバーになる。不快になる。目に見える事象は全て重要であり切り捨てると言うことは不謹慎以外の何者でもない。
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例え話がうまくできるようになりたい
具体と抽象の役割を初めて知った
おばあちゃんからの電話に対する
小さい子供の返答(具体的すぎ)と
大人の返答(相手がすんなり理解できる抽象度)
の例がなるほどと思う。
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具体と抽象の反復が大事ということについて、4コマ漫画を多く入れながらコンパクトにまとめてあり、読みやすい本である。
内容について本質をじっくり理解するのは難しいかもしれないが、抽象というテーマを具体的に紹介しているためわかりやすい。
これを何度か読むことで、同様の本を読むための入り口としては大変優れている。
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すごくわかりやすい説明で「具体と抽象」を行き来してくれる。
効用や大切さ、弊害などいろいろな視点で「具体と抽象」について知ることができた。
ネットにあふれるコメントの対立も、具体と抽象の理解がお互いにあれば、相手に優しくなれそう。
社会人になってから、会社、上司、部下の間で言ってることが伝わらない、対立する、変わる
みたいな問題にも、効きそうです。
本を読んでて思い出したのが、プレゼン資料へのレビューコメント。
上司やそのまた上司で言ってることが違う。
具体〜抽象までごちゃ混ぜで指摘される。
そんなことを思い出しました。
犬の言葉が翻訳てきても、抽象概念を理解できるレベルが違いすぎて、意思疎通できない、という例は面白かった。
「あのエサは美味しい?」と聞いても、エサの抽象概念がない。
自分も猫を飼っているので、言ってることがわかったらなと思っていたが、会話はできそうにないですねー。