紙の本
なかなか口を開かない成功者の理由
2011/02/06 01:50
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ヂャリや - この投稿者のレビュー一覧を見る
「万年初級者」のみならず、これから相場が良くなってマスコミが騒ぎ始めた頃に、初めて投資を考えることになる人の為にぜひ、薦めたい本だ。
特に、満期を向かえた積立貯金や退職金を手にした人は、バラ色の妄想をかかえてイバラの道を歩く羽目にならないためにも、ぜひご一読いただきたい。
「金融機関に相談すれば、高い確率でその時期に販売に力を入れている投資信託をすすめられるでしょう。間違っても『今は投資の時期ではありません』という答は返ってこない」と著者は指摘する。さすがだ。数々の失敗を繰り返している様子をうかがい知ることができる。
「売買経験のなかで自分の予測があてにならないことや、人間の心理について勉強できます」とあるとおり、失敗しても続けられる方法が本書に中にある。このことがないと相場では生きていけない。
パンローリングから出版されている本の多くも経験が無ければ本当に理解することができない。その入り口として本書は経験を積みながら、何をどう学べばよいかを分かりやすく、また失敗することを前提にした目線で解説してくれる。自分に自信と実績が無ければなかなか書くことの出来ない本だと感心した。
「準備に『9』の時間と頭を使い、実際の行動には『1』の時間しか使いません」
世間は目に見える『1』の部分しか見ることが出来ないので、しばしば「ラクラク儲かる」とカン違いしてしまう理由に納得。
そして『9』のことを親切に説明しても、なかなか受け入れられないので、成功者は口を閉じてしまう。
わざと隠しているわけではない、話しても理解されないのである、経験がなければ。
そのことを知っただけでも価値ある逸品でした。
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初心者に対する心構えを説くという趣旨としては良いと思う。
しかし、著者本人が本書の中で「正解がない投資の世界」と言っておきながら、初心者は地道に小額で売買回転を積みなさいなんて論じてる。
投資する目的(本書の通りトレード)では資産を増やしたいから手を出すわけで初心者だからポジションを多く抱えてはいけない事にはならない。
たぶん著者は中学生みたいに、お前は俺よりも経験が下だから大人しくしてろっていう世界から抜け出せていないんだろう。
投資は結局アセット多く積んでいるヤツが強いんです。
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たまに読み返したい本。
投資をやっていく上での考え方を書いてくれている。
ファンダメンタルとかテクニカルとかではなく、「考え方」である。
中身にも書いているが、突飛なことは書いてないし、地味って言えば地味な本である。
でも、必要でしょう、こんな本も。
株式投資の勉強して、ある時この本を読み返す・・・ってのが良い使い方じゃないのかなという感じである。
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★★★☆☆
脱初心者!が最初に読むべき本
【内容】
勝ち残っている投資家にみられる共通点は「やり手(手法)」ではない。「考え方」だ。そして“残念な”投資家にみられる共通点も「やり方」ではない。「考え方」である。相場というものは、少なくとも、この両者の思考法の違いを知っていなければ、最終的に損をするようにできているのだ。幸せな人生を送るための投資に対するアプローチ法とは。
【感想】
パンローリング社は投資関連の難しい本を出版している会社だ。
タイトルだけみると、パンローリング社の本の紹介の本かと思っていた。「夏の100冊」みたいな。
だが、違った。どう考えても、副題の「万年初級者の残念な思考と姿勢」である。
とくに、思考の部分は「自分もそうだそうだ」と思いだしてしまうことが多数記載されている。本書に載っている「普通に行動すると損小利大になる」という心理的作用にも思わず頷いてしまう。
ただ、後半のポートフォリオの部分あたりからはちょっと不要かと。
著者も本書冒頭で記載している通り、同じことを何回も言われるのでちょっとクドイ。
【引用】
・損切りを10回やると、9回は『しなければよかった』と思うかもしれない。しかし、残り1回で『命』が救われるのだ。
・「負け方」の習得は、修行期間で一番重要な項目といっても過言ではありません。
・一度のリスクは投資資金の2%くらいが妥当である。
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積極投資をしてない人でも、普通のビジネス本を読むより、投資の本を読むほうがよほどためになる。なぜなら書いてる人の本気度が段違いだから。
しかし、仕事内容と本の中身が近すぎると、ポジショントークになってしまうのは往々にしてこの分野にはありがち。その点、本書は最初から「これからパンローリングの本を読む人」とポジションをあけっぴろげにして始まるのだから類を見ない本。
まー、魔術師たちの心理学とかマーケットの魔術師みたいな有名本しか出てこないけどね。
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私の中では数少ない2回読んだ本。
以前読んだ時はふーんって感じだったけど、読み返してみるとかなり本質的に重要な事が書いてあることが分かった。
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実践的な投資本として良質なブランドといえば「パンローリング」と「同友館」だろう。しかし前者は投資ができるほど余裕のある方々をターゲットにしているのか少々お高いので、おいそれと購入を決めるのはかなり難しい。そんなパンローリング本でも安価な文庫版がある。このシリーズは内容的に古いものもあるが、それゆえに投資関係の普遍的な情報が書かれているのでとても有益。本書もその一冊で、タイトルからしていかにも同社の宣伝本かと思っていたら、内容はプロ個人相場師を意識した本格派。著者のプロフィールを見てもカタログ本の疑いが濃厚だったのだが、投資そのものの基本をこれだけ分かりやすく、具体的かつ実践的に書かれたものも珍しい。投資本に限らずノウハウ書の類は一部の考え方に偏ることは避け、できるだけ数をこなすことによって自分の技術が形成されていく。そういった点を考慮するとコストパフォーマンスは出版物の重要なスペックだと思うのだ。
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副題の「万年初級者の残念な思考と姿勢」のほうが、この本の本質に近いかもしれない。
著者の真剣さには非常に共感したものの、現金をポジションの基本にした姿勢というのが、現在の私には腑に落ちませんでした。
たくさんの本を読み、自分の考え方を整理していければと思っています。
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投資を始めるにあたって最低限知っておかなくてはならないことが全般的に書かれています。
結局そう簡単ではないのでよく勉強することということですが。
投資を初めて行う人には一度読んでおくとよい本だと思います。
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投資。
手法ではなく、投資に向かう考え方に絞って書かれた本。
計画を建て、ルールを決め、行動に移し、検証し、継続する。ただそれだけ。
投資手法は無数にあり、何が正しいかは分からないので、考え方が一番大事。
考え方がしっかりしていれば、どんな手法でも資産を増やせるはず。
とても良い本だったと思う。