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原題 How to buid our world from scratch
映画やアニメでよく出てくるポストワールドにおいて、世界をどうやって再構築するかという話。要は、現代社会の基礎技術の説明。世界が消えた後になぜ自分たちが 生き残っているかとか、インフラを再生したほうが手っ取り早いのでは、とか、前提自体には疑問があるが、
退屈になりそうな技術解説が、世界の再構築という枠で語られたことによって、とても興味深く読めた。
翻訳も的確と思われすが、p224 三極管の記述で電子がフィラメントを加熱させ、とあるのはあきらかな誤訳。加熱したフィラメントから電子が出る。
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『本書は生存者のための手引書だ、ゼロからどうすれば文明を再建できるのか?
現役で使えるものがひとつも残されていない状況に突如として置かれたら、内燃機関や時計や顕微鏡を作る方法を説明できるだろうか?あるいは、どうやって作物を育て、衣服を作るのかといった、根本的なことすらわかるだろうか?』
最近レンタルショップに
映画マッドマックスの新作が並び始めました。
おもしろいんでしょうかねえ?
僕の中ではマッドマックスは2に限りますね。
メル・ギブソンがカッコいいし、
ブーメラン持った少年とか、
ヘリコプターに乗ったとぼけた男も良い味出してるし。
でもあの映画の主役って人物ではなくて世界観なんですよね。
荒廃した悪夢のようなディストピア。
当時はまだ米ソが冷戦中だったし
ノストラダムスの大予言なんてのもリアリティがあったわけで。
もしかしたらそんな未来が現実に?
なんて恐怖みたいなものがあった。
そしてこの映画に影響されて北斗の拳が出来たわけだし。
雑魚キャラなんてもろマッドマックスですよね。
「あべしーー」「ひでぶーー」という方々ですね(笑)
さて今回の本は
もしも何らかの事情で
世界の文明がダメージをうけたら
どうやって文明を復活させていくか?
を真剣にシュミレーションしたノンフィクションです。
僕は科学の知識などはからきしなので、
どこまで信ぴょう性があるのかはわかりません。
だけど一読した限りでは、
かなりリアリティのある話ばかりです。
一から農業や、鉄の精錬、医薬品などを復活させる方法を真剣に考えてるんですよ。
最初から最後まであらゆる情報と知識が次から次へと出てきます。
この本書いた著者すごいなあーと驚嘆してしまいました。
それからどうしても近年の災害の時の事なんかを連想してしまいます。
ただこの本は面白おかしくというカタチではないです。
この著者は万が一の時の為の情報として
この本を残しておきたいという考えもあったのかも。
紙の本として残しておけば世界中で何冊かは残るだろうし。
そういう意味では書籍ってすべてを
電子化すればいいというものでもないですね。
そして考えてみるとですね、
我々が暮らしてる世界って、凄いわー!!!!
ということに思いを巡らしてしまうびっくりの一冊でした。
人間の作り出してきたものって凄いですよ、やっぱり。
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タイトル通りの本なのですが、個人向けマニュアルではなく、文明にとって重要な要素を復興させるためにどうするのか?を思考実験したものです。文明が発展してきた間の科学者の葛藤は全てすっ飛ばせるので、アカデミックかつ壮大な「たられば論」にもなっています。
評価は高めにつけたのですが、正直中身は流し読みのところもチラホラ。製紙の方法とか水車の原理とか、読んでもどうにもならないと思ってしまうのです。
だからこそ、ここまで幅広い分野にわたって文明の成り立ちを書ききったこと自体がただただ凄いと思うし、今の文明の積み重なりぶりってのも恐ろしいレベルだなぁと思うわけで。
※しかし、それにしてももうちょっと図解とか欲しかった。。
最終章の冒頭にあった、「なぜ産業革命はヨーロッパで起きたのか?」というくだりは考えさせられました。
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とても読み応えのある本だった。
良かった点は、様々な資料やインタビュー、実践に基づいてとても具体的であり、かつ非常に広範囲な内容をカバーしている点。
かつて理科が好きだった者としては、子供のころに理科を学びながらわくわくした思いがよみがえってきた。高校生くらいで頑張って読むととても楽しいかも。
残念な点は、翻訳なので読みにくいこと、そのせいで論理展開がわかりにくい点が散見されたこと。特に物理的な内容については、私自身が苦手としていることもあり、正直理解できない点も多かった。
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この世界が消えたあとの科学文明のつくりかた
文科系トークラジオlifeにて。
鈴木謙介さんのおすすめ。
【堆積された技術のありがたみ】
普段何気なく暮らしている日常生活が
いかに多くの技術によって支えられているかを
思い知らされる。
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人口が激減した世界で科学文明をどう再起動するかという思考実験。人間のこれまでの活動の結果、破局後の世界は昔のやり方で通用するわけではなく違った方法を模索しなければならない。
この本を読むと自分が如何に何もできないかを思い知らされる。
真の教養とはこれだ、と言える一冊。
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自分が現代文明が崩壊した後の文明復興に全然役に立たない人間だというのがよくわかった。
なんとなく分かるけど、実際に出来る気がしない。
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「僕らの知っていた世界は終わりを遂げた。」この言葉で本書は始まる。地球の人口の大多数を死に至らしめた原因は核戦争かもしれないし、強毒型の鳥インフルエンザかもしれないし、小惑星の衝突かもしれない。それまで人々の暮らしを支えてきたインフラストラクチャー全体が崩壊した後、廃墟から立ち上がった生存者が生き延び、可能な限り早く復興するためにはどんな知識が必要なのだろう。
本書は短期間のサバイバル術を書いたものではなく、むしろ科学を応用した技術を使い、高度に進んだ文明の再建を画策する方法を教えるものだ。先進国に住む人々は、個人としては食料、衣類、住居、医薬品などの生存に欠かせないものの生産について、その初歩的なことも知らない。大破局を生き延びた後、運よく残ったショッピングセンターやスーパーマーケットの商品を使い尽くして終わるのではなく、文明再建への長い道を一歩ずつ確実に歩んでいかなければならない。その時、現代の科学とそれを応用した技術の基礎が分かっていれば、文明の再建にかかる期間は大幅に短縮されるだろう。
食料を確保するためには農業の復興だ。本書が教えるのは主要産物であるトウモロコシ、米、小麦を効率よく収穫するための土壌管理、肥料、農具の作り方、収穫物の保存方法などの知識だ。次に糸を紡いで布を織り衣服を作り、熱エネルギー確保のために木炭を焼く。感染症予防のための石鹸や医薬品に加え様々な材料や工業薬品の作り方には化学の知識が役に立つ。鉄を鋳造し、ガラスを作り出し、動力となる機械を動かし、蒸気機関や内燃機関を利用した輸送機関を製造し、発電技術から簡単な電気通信技術を復活させるまで、読み進めるにつれて、その技術はより高度な文明を支えるものとなる。
どの技術も化学、生物学、物理学などの科学に基づいたものである。科学的理解を実用化することが技術の基本であり、科学の発見が技術の進歩を促す。近代の世界を作り上げたのは科学であり、それをまた再建するためにも科学は必要となるだろう。
現在私達は多くの情報をインターネットから得ている。調べたいことは先ず「ググる」のが基本だろう。しかし、大破局によって電力の供給が止まった場合、もはやインターネット上の情報は取り出すことができなくなる。本書が「紙の本」として残ることを祈るばかりだ。
「この世界が消えたあと」に再び作り出される文明は現代社会のものとは異なった発展の道をたどるのかもしれない。でも、どんな状況からでも人類は再び立ち上がる事ができるのだという希望を持ちたい。
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文明が断絶された後の世界で如何に再復興するかを示した本書は有用である。仮に今現在出版されている本を見ても、技術の断片しか書かれていない、もしくは書籍になっていない、何故なら専門的すぎる本は売れないからだ。仮に原子力発電所で働く人がいた所で、原理を知っているだけで1から作り出すことは不可能だ。本書はその観点からスタートしている。着目点は非常に面白く、導入部は素晴らしい、しかしその後は非常に退屈だ。何故なら今現時点でその技術を欲していないからだ。
もしもっと面白くするのであれば、本書はフィクションの形でストーリーがなければいけない。試行錯誤もあり、結果復興していく話ならば是非読みたい。
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"科学の本質は、自分が間違っていたことを繰り返し認め、新しいより包括的なモデルを受け入れることにあるので、その他の信念体系とは異なり、科学の実践は僕らの物語が時を経るにつれて着実により正確になることを保証するのである''
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文明社会の崩壊。途方もないような話だ。例えば地球温暖化で、核戦争で、人とツバメだけが石化する謎の病で、文明が滅びてしまったら、そこから文明を再興するためにはどんな知識が必要なのだろうか。唆るぜこれは!
週刊少年ジャンプで2017年現在連載中のマンガがどうも似ているなぁと、買ってから積んであった本を手にとって読み始めたら面白かった!コミックスによればどうも主要な参考文献のようで。そちらもカリ、鉄、ガラス、位置情報など、マンガとしての味付けをされて面白く読める。もしこちらを挫折した人がいたらそちらを読んでもよいかもしれない。
内容は、世にあまねく科学知識の中から、文明崩壊後に必要と思われる知識から順に説明していく。高校科学の知識でもギリギリ、ギリギリ読めるかなぁ。身近な、でも何がどうなってできているのか知らないあれこれの科学的な由来が知れて、知的な満足感が得られる本。
正直道具の仕組みを文章で語られてもいまいちピンと来なかったところはある。六分儀とか何がどうなっているのやらって感じもあったけど、わかる範囲で楽しめば良いのではないでしょうか!
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具体的で面白い!
p87
「余剰農産物」が文明の進歩を推し進める基本的なエンジンなのである。
大破局後の社会が前進するためには、なんとしても確固たる農業基盤を築かなければならない。
p92
砂糖は熱帯のサトウキビもしくは温帯で育つサトウダイコンの根から抽出できる
97
穀物の粒をすり潰す方法として「最も単純な方法は一握りの粒を滑らかで平らな石の上に置いて、前屈みになって体重をかけ、すり石の下ですり潰すことだ」って書いてて、「前屈みになって体重をかけ」の部分って普通は省略するような細かい、もはや冗長にすら思えるほどの超具体的な記述なんだけど、やってるとこをイメージできてすごく好きだなあって思った。
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タイトルの通り、なんらかの理由で現代文明が崩壊を迎えたとして、そこからどう科学文明を再度立ち上げていくかを、緊急度が高い+高度な技術がいらないもの⇒徐々に高度な技術を要するものへと一つずつ解説していく本。
身近なものでどういう組成になっている/どういう理屈で動いているかわからないものを再認識する機会になって面白い。
Kindleに入っているので、万一世界が崩壊したら(そして自分が存命だったら)最低限、充電+モバイルバッテリーが生きている間に電源のところだけでも読めれば・・・と思うが、そこは紙で買っている人の方が有効だろうな・・・
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現在の世界に刷り込まれている、科学と技術と文明のいちばん「根っこ」を体系的に解きほぐしている。とてもためになる。
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●世界が崩壊した後に、人類が再び文明を築き上げるためには、どのような知識・技術が必要なのかを一つひとつ言及したのが本書。
●各分野の基本原理をさらっているだけなのだけれど、正直言って少々難解で理解できないところが多々ある。