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人類が滅亡した後に、再び文明を起こすためにはどうしたらいいのかが書かれた本。
まず人類が滅亡したら、建物の並ぶ都市はどうなるのかという話から始まり、残された建物や食料で食いつなぎ生き延びる方法が書かれている。
例えばスーパーマーケットの棚に商品が丸々残っていたら、一人当たり何年生き延びられるのかなど興味深い計算もある。
生き延びるために農業で食料を作り、衣服を作り、その他の物質を作るためには材料集めから作り方からどうしたらいいのか、医薬品はどうしたらいいのか、など章に分けられながら書かれている。
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文明再起動マニュアルという発想は非常におもしろい。現代文明を支える技術の包括的なレビューとも言える。分かりやすいし良くまとまっているとも思うのだが、やっぱり1回読んだくらいでは消化不良気味かも。
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後半は蛇足的な感じがしたが、前半はかなり考えさせられた。
もし世界が崩壊したら、電力や輸送機関などが使えなくなり、工業は停止=工業製品はできなくなる。
最初に復旧しなければいけないはずの農業も現在は工業に依存していることを改めて思い知らされる。種、肥料、農業機械、全て工業製品である。そして医薬品に頼っている医療も工業に依存している。
世界崩壊後、生き残っても生き抜くことは相当難しいようだ。
だからこそ1番最初に必要なことは「生き抜くための知識の保管と配布」ではないかと思う。具体的な方法が思いつかないが、生き残った人に具体的な生存手段(知識)を広めることができれば、人類が復興する可能性は高いような気がする。
準備は必要だが、このような事態が来ないことを切に願う。
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書かれている事は、ツッコミどころ満載です。各分野の専門家が読んだら失笑する内容かもしれません。しかし、この本の目的は思考実験や科学の再考にあり、読者にとって新しい発見のきっかけとなるのでは、と思いながら読みました。
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現代知識チートマニュアルと似ている。
なんかあんまり頭に入ってこなかった。読みたい本が多すぎるのと、本以外にやりたいことが多すぎるのかもしれない。
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[関連リンク]
この世界が消えたあとの科学文明のつくりかた by ルイス・ダートネル - 基本読書: http://huyukiitoichi.hatenadiary.jp/entry/2015/07/02/145225
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Dr.STONEの元ネタの一つになったと言われている本。たしかに石灰からスタートしていました。本書でも紹介されていますが、ゼロからトースターを作ってみた、もオススメです。
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>僕らの知っていた世界は終わりを遂げた。
(パンデミックや核戦争や小惑星の衝突や、はたまた南米発の石化光線などで)科学文明の恩恵を受けられなくなった少数の現代人が、どうやって当座を生き延び、さらに再び人口を増やしていけば良いのか、その参考書であり、翻って現代科学文明の基礎に関する入門書でもある1冊。
とってもエキサイティング!
クラークの第三法則(十分に発達した科学技術は、魔法と見分けがつかない。)を引き合いに出すまでもなく、私たちは手元にある薄い板の中身について何一つ知らないし、田畑に撒く肥料の作り方も知らない。石鹸の作り方?マンガで何度も見ましたね、確か灰を集めて…どうするんでしたっけ…。
異世界転生しても現代知識チートで生き延びるのは難しすぎる。
でもこの本が破局後の世界で手元にあれば、少なくとも途方に暮れることだけは避けられるでしょう。
何千年もかけて大量の死者を出しながら試行錯誤しなくても、一足飛び二足飛びに科学の発展をトレースすることが出来ます。
これがあれば、ノルウェーの北、スピッツベルゲン島の海抜125メートルの山腹に建設されている、鉄筋コンクリートの壁に防爆扉、および気密室が守る「スヴァールヴァル世界種子貯蔵庫」の存在を知ることができる。
まず初めに手に入れようとしなければならない物質が炭酸カルシウムであることを知ることもできる。
そこから消毒薬、建設資材、石鹸を作るのだ。
さらに文明復興が進んだ後に、動力・印刷・医薬品・通信・時計などを作っていく過程についても説明される。
もちろん概要の表面を撫でていくような物だけど、こういう知識があるのと無いのとでは天と地ほどの差があるだろう。具体的な方法を調べるとっかかりがあるのとないのとでは。それにしても人類、良くもまあこんな複雑な数々のテクノロジーを作り上げたなあ。すごい。
ということで大変読みごたえがある素晴らしい一冊でした。これでいつ石化したツバメを発見しても大丈夫。いやあの世界は本は残ってないから無理か。
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世界が破滅したあとにどうやって生き延び文明を再建するか、だけど、実際にはわれわれの身のまわりのものはどうやって作るものであり、どういう発明の歴史をもっているか。ものすごくおもしろい。世の中にある(主に)「モノ」がどういうふうにしてできてるのか。農業はどうすればいいのか。航海はどうすりゃいいのか。この本にしたがって出てくる技術をいっこずつwikipediaなんかでひいていきたい。
翻訳にはたしかに問題ありそうだけど、それでも五つ星。
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文明の再興の道筋について概観を示す。
現代物理学、半導体、遺伝子生物学などには踏み込まない。時計止まり。
期待した程には面白くなかった。
著者の博識には恐れ入るが、この本だけ読んで実行できるわけで無し、それを目指して書かれた本でも無い。であればもっと読んで楽しい内容にできたのではないか。
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「この世界が消えたあとの科学文明のつくりかた」なんて、ワクワクするじゃないか。ところが、この世界は消えていなくて、なんらかの理由で大破局を迎えたあとに、残されたものも利用しながらどうやって生活するか、というテーマの本だ。
世界観的には、さいとう・たかをの「サバイバル」や望月峯太郎の「ドラゴンヘッド」みたいなもんだ。ただ、そんなサバイバル漫画のように数週間を生き延びる、というのではなくて、そこからもう一度科学文明をつくるには、という教科書だ。
原題は「The Knowledge: How to Rebuild our World from Scratch」だから、邦題よりも少し正直に中身を表している。
さて、いろんなインフラに頼らずに文明の利器を使う、ということでは「ゼロからトースターを作ってみた」という本があった。材料から何からみな自分で調達してトースターを作る、という、それはそれは愉快な本であったが、しかし自分で出来るかと問われると絶望的な気持ちにもなった。
本書は、大破局後には知識を抑えておくのが重要だと説く。本(紙)は脆弱なメディアだけど、再生のための機械もいらないし、何より文明再構築のためには先人の知識が不可欠だ。そういう観点では、クラウドに置いてある電子書籍なんか何の役にも立たない(僕のkindleには科学文明構築に役立つ本はどっちみちないが)。
農業をするにしても、今流通している種子はほとんど一代交配種だから、また翌年は新しい種から育てないといけない。つまり種の製造メーカーがいないなら利用できないということだ。在来作物の確保が急務となる。
食べ物の保存方法だとか、多少得意の分野もあるけれど、衣服を確保するとか輸送機関を作るとか、そして医療なんかは現時点では自分の手にはまったくおえない。嗚呼、やはり人は一人では生きられないのか。
でも大抵の(少なくとも僕の身の回りにいる)人は、これらのことに無力だろうから、やっぱり先人の成果にある意味タダ乗りしているのだなあ、と痛感する。
この本に出てくる項目のどれかひとつくらい、ゼロから再構築できる能力があったら、自信持って破局にむかっていけるのかなあ。
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科学文明や社会生活を維持できないほどの大災害が起こって人類が激減したら、どうやって復興させるかという本。
序章~1章「世界の終焉」~2章「猶予期間」あたりの流れはSFやクライシス小説のありがちな話だけど興味深い。人間が個人レベルで出来ることは本当に限られているなと感じる。
ただ、日本でいうと原始時代ではなくて江戸時代に戻るレベルなんだな。
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「こうすれば人類は再び科学文明を取り戻せる!」というのを提示されるたびに『一度滅びたらこの文明を作り直すことは出来ないんだ』と強く感じるようになった。
様々な作品で生き残った僅かな人々が希望を持って未来に立ち向かっていくという終わり方をすることがあるが、その未来の殆どは悲しい結末になるのだと思うと「果たして彼らはハッピーエンドなのか?」と考えずにはいられない。