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大破局が起こり、現在の科学文明が機能しなくなった時に、生き残った人々がどのようにして文明を作り上げるかをまとめている。
序章で著者も述べているように細かい指南書にはなっていないし、事細かな分野を網羅しているわけではない。人が生きていくのに最低限と思われる分野と技術の概要が紹介されている。
また、個人が生き延びるのではなく、自らの手で農業や無線通信を行って集団として生きていくための要素を述べている。
この本の記述だけでは想像できない部分もあった。図版も多くはない。ただ、これだけの進歩の上に今の生活があるということは理解できる。
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文明が滅びたあと、どう生き残るのか? 穀物の栽培や鉄の精錬、医薬品の作り方など、文明再建の方法から、身の回りのさまざまな科学技術について知り、「科学とは何か?」を考える!
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<目次>
序章
第1章 僕らの知る世界の終焉
第2章 猶予期間
第3章 農業
第4章 食糧と衣服
第5章 物質
第6章 材料
第7章 医薬品
第8章 人びとに動力を~パワー・トゥ・ザ・ピープル
第9章 輸送機関
第10章 コミュニケーション
第11章 応用化学
第12章 時間と場所
第13章 最大の発明
おわりに
<内容>
世界が終焉を迎えた後、もし生き延びることができたら、いかにして今まで享受してきた文明に近い生活を送るか、そのための知恵をまとめたもの。食糧から始まり、衣食住(住はレンガ造りや材木を切るところから)、医薬、動力とくる。最後に度量衡が来ているのは示唆的だ。そういう意味で、前半は日テレの「鉄腕ダッシュ」を思い出した。TOKIOのメンバーの取り組みは、こういうときに役立つんだな…
文系100%の私でも(中盤から後半はやや苦戦したが)、わかりやすい訳にも感謝!
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マッドマックスや北斗の拳以降の世界を、サバイバルではなく、復興の観点で考える意欲作。農業・衣服・材料・医薬・動力・輸送・コミュニケーションと続く流れはあまりにも膨大で網羅的なテーマであるため、各論はどうしても早足でつかみきれない。しかし、これこそが現生人類がやるべき最後の仕事なのではないかとも思わせる。
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現代の文明がなんらかの形で崩壊してしまい、その後生き残ってしまった場合、どのようにしてそこから生きていけばよいのか。早急に行わなければならないことは何なのか。そしてどこまで文明を回復していけば良いのか。それらについての答えを、今の文明の利器がどのように作られていったのかを追いながら、それをどのように復活させるのかという視点で書かれています。あくまで文明の復興の最優先の事項に限って書かれていますので、今の文明を残すとかいう視点では書かれていません。
最低限の今の生活を行うだけでも、化学や工学などの知識が必要だということ。何と何を組み合わせて、何を作ることが出来るのかを知っておく必要があるということ。そしてその具体的な方法も書かれており、もし世界がほんとうに崩壊した場合に、新しい世界で前に進む方法が書かれています。
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地球は様々な脅威(隕石の衝突、ウィルスの蔓延、自然災害など)に晒されており、何時、人類の大部分は滅亡してもおかしくない。そのようなケースを想定し、現代の科学文明をいかに復活させるかを考察したのがこの本である。
内容は、テーマに沿って基本的な技術・理論を解説し、入手可能な材料を使って、どのように科学文明を再構築するかを考察している。興味深い内容で大変面白かったが、テーマ毎に解説内容にややレベル差があって、判りにくいものもあった。また全体的に図版や事例が少なくて、文章だけでは理解しにくい部分もあったが、とりあえすこの本一冊あれば、現代文明の主要な技術の概略を知る事ができると思う。
「リセットされた大絶滅後の文明にとって、一番役に立たないものはお金だ。そして役に立つのは知識と知恵である」確かにそうだけど、その前に自分の命があるかどうかが問題だろう。
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核戦争やパンデミックで人口が激減し,現代社会のインフラが潰滅した後の世界。破局直後の混乱期が過ぎ去り,生き残った人間が一応の落ち着きを取り戻した後で,かつての文明をいかにして再び立ち上げるか。そんな刺激的な問いに答えていく一冊。当たり前のように享受しているこの便利な世の中が失われるという設定にはかなり世界観が揺さぶられる。しかしこれはありえない話でもないし,現代を支える科学技術の基礎を振り返る面でも有益な読書になるはずだ。
農業,衣服,材料,医薬,エネルギー,通信といった各論も興味深いが,特に第1,2章の総論部分が良かった。残された科学文明の遺物を活用する段階から,自らの手で新たに作り出す段階へ。そのどちらにも「知識」が極めて重要な役割を果たす。「知識」のおかげで人類史を一からやり直すという時間の浪費と非効率は避けられ,迅速な再起動が図れる。まさに知識は力である。
ただ,情報量が闇雲に多ければいいわけではもちろんなく,優先順位に基づいて整理された情報であることが必要だ。本書の各論部分がその重要な技術情報の一応のリストになっている。ブラッシュアップの余地も大きいかも知れないが,叩き台としては非常に有用なはず。こういうものを人類の共通資産として公式に整備していくべきなのではないだろうか。
本書を読んでも分かることだが,これまで長い時間をかけて人類が獲得してきた技術は本当に多岐にわたる。だから,それを再び手にし,運用していくには,多くの人の手が必要になる。本書は主に技術的知識や科学の方法論を扱っているが,多くの人間を統合し実際に動かしていく社会論的知識や経済学的知識も急速な文明再起動には不可欠なのかも知れない。
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タイトル通りの一種の思考実験。想像以上にしっかりと思考実験。農業、機器の作り方からコミュニケーション、時間と場所まで。
これらを考えることは、すでにあるものが、どういうプロセス…科学的思考で産み出されたのかを考えることにもつながる。ゆえに、この世界をもう一度作るための最大の発明は科学的思考、という結論に至るのかもしれない。
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液晶の仕組みですら「なんだかよく分からんが、きっと天狗の仕業だろう」程度の認識しかない、理系感覚ゼロのこの自分にも理解の出来る、わかりやすく丁寧な語り口調。
人類が自らの生存と発展のために培い、そして文明が途切れた災禍の時には再興すべき、単純かつ最強の知識を語っていく。
人類が打ち立てた生産ツリーの見事な進化に目をみはる。塩や食料を生産する所からスタートし、単純な科学合成から再構築に必要な原材料、そして機械化、さらに知識の再発見までのあらゆるものにツリーは広がり、そこにある全ての創意に意味が、そして叡智が輝く。
そのいちいちに驚き、「これ考えた奴、天才かよ!」と唸ってしまう事請け合い。
知的好奇心を満足させる一冊でした。
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ポスト・マッドマックス
崩壊した文明をいかに復興するか、壮大な思考実験である。
重要なのはやはり食。
安定した農業体制を構築し、生産性を向上させ、いかにほかの分野にリソースを割り当てられるかが重要だと思う。
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内容は面白いのだけれどなかなか難しく、覚えられない。実際に困ってみないと身につかない。この世界が消えたあとに、探すべき本の一つなのだと思う。
鉄を溶かして成形することひとつ考えても、非常に難しいと思う。人類は、わずか数百年の間によくもここまで科学を発展させたものだと感心した。人口が多く、分担して研究、開発できたからというのは大きいと感じる。
世界の人口が数万人程度に減ったときに、そこからどれくらいの速さで文明を取り戻せるか、自分にもそれなりの科学の素養はあるのだけれど、それでも想像がつかない。
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明が滅びたあと、どう生き残るのか? 穀物の栽培から鉄の精錬、医薬品の作り方など、さまざまな科学技術について知る!
ゼロからどうすれば文明を再建できるのか?穀物の栽培や鉄の製錬、印刷、発電、輸送機器、医薬品など、現代生活の基礎となる科学技術をどのように復活させるのか?
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世界が何らかの原因で滅んでしまったのち。ただし
若干の人類が生き残るという仮定のもと。
そうなった場合にどのように文明を取り戻していく
ことが可能なのかを考察している内容。
視点はとても面白く、科学的な成果物のうち人類に
とって重要なものは何なのか?または、何を優先的に
回復すべきなのか?いいかえると、今の文明の基礎は
何なのかがよくわかる面白い内容だと思います。
ただ、細かな内容は難解で、特に分かり易くかいて
あるのだとは思いますが。科学的な説明の部分は
どうしても頭に入ってこない部分が多く苦労しました。
第1章 僕らの知る世界の終焉
第2章 猶予期間
第3章 農業
第4章 食糧と衣服
第5章 物質
第6章 材料
第7章 医薬品
第8章 人々に動力を
第9章 輸送機関
第10章 コミュニケーション
第11章 応用科学
第12章 時間と場所
第13章 最大の発明
もう少し科学的素養が見に付いていたらもっと有意義な
本だったのではないかと思います。
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広範な文明への言及なので、かなり駆け足ではあったが、要所はかなり押さえられていると思う。
当たり前の日常は当たり前ではないという当たり前に、今一度気付かされる本。
複雑化し、手の届かないように見える、現代のサイエンスとテクノロジーをぐっと手元へと手繰り寄せ見せてくれました。
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滅びた後の世界でどうやって文明を再起動するかを書いた本。滅びクラスタとしてはこれは外せないですね! 説明もわかりやすくて滅びた後の世界で何をどうすればいいのか、かなり実践的にい書かれていたので、小説のネタを考えるのにいろいろと参考になりそうでした。