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2019/2/1
本屋大賞で一位になった理由がよく分かる。これは本が好きな人間には堪らない本だから。私にも2歳の息子がいるので、マヤを愛さずにはいられないフィクリーの気持ちはよく分かる。単たるハートウォーミングだけでない、皮肉やウィットの効いた台詞がここちよかった。電子書籍リーダーが出てくる小説は初めて読んだ。
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そこは本屋なんて一軒あればこと足りてしまうような小さい島。
でも愛しい人達がたくさん住んでいるんです。
(以下抜粋)
○小説というものは、人生のしかるべきときに出会わなければならないということを示唆している。覚えておくのだよ、マヤ。ぼくたちが二十のときに感じたことは、四十のときに感じるものと必ずしも同じではないということをね。(P.61)
○本屋としては、賞をかちとることが、セールスにはかなり重要だが、小説の質に関しては、それはほとんど関係ない。(P.251)
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本を愛するすべての人たちに書かれた物語。
自分が本好きで良かったと心から思える。
書店主フィクリーと、彼をとりまく人たちがみんな本好きで、フィクリー自身も愛に溢れていて、ユーモアとウイットに富んでいて、物語の中でA・Jが紹介する本を含め、海外のものをたくさん読んでみたいと思った。
本は、読んでみなければどんな感想を持つかもわからないし、生きていくこと自体もそういうものかもしれないなと思った。
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気難しい島の本屋店主が、赤ちゃんポストよろしく置き去りにされた子供を育てることに。
結婚して病気になりなくなるまでの一生を緩やかに描いています。
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主人公であるフィクリーにはもちろん、色々なことが起きるのだが、周りの人々が経験することも後から重要な意味を持って来る。良く出来ていると思うけど、最後はひどいなーと思った。つまらない作品になる可能性があっても、私はハッピーエンドが好きだ。
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マヤが賢くてかわいい。
ほどよいハッピーエンド。
本が生活に溶け込んでいて、本がもっと好きになる。
中に出てくるタイトルの本も読んでみたい。
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書店の物語ではなく,、書店主「フィクリー」のものがたりだったと改めて。
彼はもちろん、彼をとりまくランビアーズもイズメイもダニエルも、そして1回ぽっきり出演の端役まで、とても味があって、誰がほんのちょっと違っても全く別の物語になってしまいそう。
そうした魅力的な人々に、さらりと重たさを感じさせないこのタッチ。
さわやかな空気が残る。島に吹く風はこんな感じかもしれないな。
作家による朗読会、ちょっと興味がわいてきた。
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2016年本屋大賞翻訳小説第1位。妻に事故で先立たれますます偏狭になる主人公、ある日書店に面倒をよろしくとの手紙がとともにマヤというオンナの子が置かれていた。島の書店主が大きく変化してゆくハートフルな物語。「ぼくたちは読む、そしてぼくたちはひとりぽっちではない」本屋を本を愛する人達にぜひぜひ。
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アリス島の唯一の本屋"アイランドブックス"、その偏屈な店主A・J・フィクリーと彼を取り巻く人たちの生活がつづられる。
フィクリーの偏屈さは尋常じゃないレベルのものだが、彼の身にふりかかる様々な出来事――なかでも特に子供を拾ったこと――によって角がとれていく。
悲喜こもごもなストーリーが展開される。
文学作品についてのレビューも作中にはたくさん載っていて、興味を刺激する。ロアルド・ダールという作家に興味が湧いたので今度読んでみようと思う。
全体的にすごくレイモンド・カーヴァーっぽい雰囲気が出ている。
作中にも『愛について語るときに我々の語ること』が出てくるし、主人公は短編小説が好きだという設定だし、著者はカーヴァーのフォロワーなのかもしれない。
中篇の小説でよくまとまっている。好きな類の本だった。
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少々頑固な書店主フィクリーさんの物語。本を愛する、本を読むことを愛する人たち。
所々にちりばめられた文学作品へのオマージュ、本によって巡り逢っていく人、単純な言い回しだけれど、心温まる物語でした。
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本屋大賞翻訳小説部門2016年1位。映画の古典の名作のような静かな感動を受ける小説。昔の小説の名作をも彷彿させる。最近、特に翻訳もので、難解な文章を悶絶しながら読み進めるようなものが多かったので、これは対極。とても読みやすい自然な文章だけど、気を衒うことなく、いろいろ仕掛けもあって小説の授業で模範となるような小説。抑えた文体でユーモアに富んでおり、ストーリー展開も意外性もあって面白いし、全体的になんだか暖かくて心が静かにゆさぶられる。読んでるのがすごく心地よい。善人ばかりだけど、厳しい現実と真摯に対峙している様が甘すぎることなく締まった感じがある。すごくバランスが良いのです。最近小説があまり楽しめくなってきたのだけど、久しぶりに一気読みしたほど良かったのです。お勧め。
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フィクリーさん同様、電子書籍を敬遠している自分にとっては、本屋というものがとてつもなく重要で、大きな書店もそうだけど、最近増え始めている個人店なんかも、そのお店の色が出るから楽しいんだろうなぁ。。
ランビアーズが言った最後のほうの言葉も、まさにというところ。
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サラサラ読めて、たまにはこういう本もいいかな。
小さな島の、本を愛する人たちの話。
楽しく読めました。
フィクリー、いうほど偏屈じゃなかった。
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何か読みづらい本、翻訳の問題なのかちょっと判断し辛い。
なかなかスムーズに乗っていけないまま終焉を迎えてしまった、、、
内容的にも率直に言って何か衝撃的読後感がある訳でもなく、そういう意味でもやっぱりスムーズさに欠けるストーリーテリングには難ありかと当方としては感じる次第。
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島で唯一の書店に置いていかれた少女と、妻を亡くした店主。
本で出会い本を読むことで繋がる本の物語。
不器用な人たちの不器用な関係性が、会話によって紡ぎ出される様子が愛おしい。本が好きでよかった。