紙の本
ぐっときた
2023/02/11 08:32
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投稿者:Robin - この投稿者のレビュー一覧を見る
面白かった。サクサク読めた。話中に出て来る作家や小説のタイトルが自分のお気に入りだったりして、思わずニヤリ。
ただ登場人物の描き分けは単純で浅い。フィクリーも偏屈とは言えない。それでもこの作者は話の組み立てが素晴らしく上手い。
次回作となる「天国からはじまる物語」もお薦め。
紙の本
本屋の一生
2020/11/21 22:11
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投稿者:ベニテングタケ - この投稿者のレビュー一覧を見る
多分、恋愛小説としたらこれ以上ありきたりな本は無いと思う。
第一印象が悪かった相手が実は過去に傷があり…みたいな陳腐さがあり、語りつくされて手垢が付き過ぎた内容ではある。
でも、それぞれのチャプターごとに本の紹介があり内容に少し関わっているのも楽しく読めるし、まだ未読の本は読みたくなること請け合いなので、これは恋愛小説でも人へのというよりは本屋へのラブレターなんじゃないかなって気がした。
本筋は正直に言うとメロドラマみたいで好きではないけれど、本好きが書いた本ってことは分かる。
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妻に先立たれた偏屈な書店主の店に捨てられた赤ちゃん。
本好きにはたまらない設定と、グーグルなどをはじめとするサブカル言語は面白けれど、結局設定を活かしきれずに終わった感じ。
しかしいつか本屋さん開きたいなあ。
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アリス島という辺鄙な島に一軒だけある書店アイランド・ブックス。
偏屈で取っつきにくい店主のA・J・フィクリーは、妻のニックが車の事故で亡くなって以来、店の2階の住居で夜ごと酒に浸りつつ、ひとり店を営んでいます。
追い打ちをかけるように、蔵書の稀覯本が盗まれ、打ちひしがれているある日、店に小さな子どもが捨てられているのを発見した彼は、なんとその子どもを育てることを決意して…
昨年末に文庫新刊コーナーで見つけて購入したままの積ん読本でしたが、今年のベスト本を引き当てた気がします。
主人公のフィクリーはじめごく普通の人たちが、小さな島の小さな社会の中で織りなす人間模様は、派手な大事件が起こるわけでもないのに、時にコミカルで時にシリアスな様相を見せつつ、読者を絶妙に惹きつける不思議な魅力をたたえています。
偏屈で気難しいはずのフィクリーも、子どもの世話を通じて徐々に、周囲の人間ともうまくやるようになってきます。
ホンスキーにとっては、そんな彼が主催共催含め書店で催す数々の「読書会」や朗読会の様子や 、物語の端々に登場する文学作品や絵本のタイトルも楽しみの一つになること請け合いです。
それから、この本は各章のタイトルが文学作品から引用されていて、扉の部分はフィクリーが誰かに向けて、その本のレビューを書いている体になっていて、これまたホンスキーの心をくすぐると思います。
読み進めるうちに、誰に向けてのレビューかがわかってくるのですが、それがわかった時は胸の奥の方があったかくなって、少しうるっと来てしまいました。
姫野はやみさんのカバーイラストに描かれた、書店の本棚の間の床に座り込んで本を読みふける小さな女の子も、可愛らしく微笑ましく、やはりホンスキーの琴線に触れること、間違いないでしょう。
といった感じで、これはまさにホンスキーのための本ではないかと個人的には思うのです。
絶対に後悔も損もしないと勝手に保証しますので、多くのホンスキーに手にとっていただけたらと思います。
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普段は絶対読まない海外小説を手に取ったのは、本屋大賞の何とか賞を取ったと言うポップに反応した事と、なんかもう一冊アクセになる本が書いたかったのと、4月から英語を勉強しようと思い、英語の小説がいっぱい紹介されていそうだったから。
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去年?だか一昨年の本屋大賞(海外小説部門だったか)と帯に書いてあったのでそうなんだ、と読んでみました。可愛い話だなぁ、という感想。表紙はイメージ図だろうから別に中身に沿わなくてもいいんだろうけど、作中のマヤだとしたら多分彼女は黒髪じゃないかなぁなんて思いました。
それにしても保険が無い医療制度ってコワイ。治療費全額自腹となったら…それこそいくら請求されるんだろうって感じが。マイケル・ムーアの映画を思いだしましたよ…
とりあえず一番良いキャラだなぁと思ったのはランピアーズ(だったか?)署長でした。そして息子の難病でも母親は援助しないのかなぁなんて今頃ふっと思いました。話の内容よりは本を読んで気が合うとかあるよね!とか、本を読むのも時期が合う合わないってあるよね、とかそう言うちょっとした所にはそうだね!と頷く感じでした。
お話しとしては、うん…まあ、うん(笑)という感じでした。
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島に一軒しかない本屋の偏屈店主が主人公。
重い話も作中に書かれているが、さらさらと読める不思議な話だった。
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A・Jがマヤに紹介する本は全部読んだことがなくて、「善人はなかなかいない」と「ジム・スマイリーの跳び蛙」と「アイロン頭」が気になった。確かにこれは、書店主フィクリーのものがたり。「映像化したらこんな感じかな」とか想像しながら読んでいた。読みやすい。
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島に一つだけの書店アイルランド・ブックスの偏屈な書店主が孤児のマヤと出会い、妻を亡くした心を溶かしていく。本への愛と言葉の温かさが描かれている。
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子供の出番が少ない。
むしろ大人たちのあれやこれや。
ヤングアダルト系なのか。
人が死にすぎ。
残酷、身勝手。
優しさ、愛情。
できすぎな感じもあるが、イベント盛り沢山で一気に読ませる。
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絶望的な状態がながながと続くのかと思いきや序盤で好転してほっとしたと思ったら、次々と事件?が起こり、軽いミステリ的な部分もあり、成長物語でもあり、楽しめた。
紙の本や書物に対する愛情を感じられる作品だ。
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少し変人のA・J・フィクリーが経営するアイランドブックスというアリス島唯一の書店。唐突に事件が起こり、喪失と出会いを繰り返す。
もう少し英米文学の素養があれば、もっと楽しめたかもしれない。
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本屋大賞に選ばれた理由だろうか。
今後電子書籍に対して実店舗の本屋が生き残るには、このような血の通った暖かい経験ができるかどうかも重要なファクターの一つになると思う。
ただ無機質に新旧ジャンルごと本が並べてある大型店舗やモールにあるようなそれでは厳しいだろう。
「本というやつは、しかるべきときがくるまで、読み手が見つからないことがあるんだね」
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翻訳ものは敬遠することが多いが、本屋大賞翻訳小説部門一位ということで読んでみた。ただそれでも文体、言い回しがが頭に入ってきにくかった。
舞台はリゾート地の島。島に一件だけある偏屈な本屋さんが主人公。妻を交通事故で無くし深い悲しみの中にいた主人公が、書店に捨てられていた子供を育てはじめたこととをきっかけに、生活、考え方、周りの人たちとの交流が目まぐるしく変わっていく様子が描かれている。
子供の愛くるしさと主人公の深い愛情にほっこりする。そしてその傍らに常に本があるのも、本好き、本屋好きにはとても良かった。
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読み始めた時にはこういう終わりだとは思わなかった。
重くなるかと思いきや重くはならない。嫌いじゃない。言い方悪いかな?晴れた日の午後に静かに読むのにとても合ってた。