紙の本
きちんと開示された、信頼できる分かりやすいデータや指標に基づいて、会社に働きかける権利
2008/07/07 00:08
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:MtVictory - この投稿者のレビュー一覧を見る
「なぜ、エクゼクティブは・・」シリーズの続編。本作もビジネスパーソンに対して、例え話を多く用いて仕事や人生を良くするためのヒントを説いている。
第9話に会社がうまくいかなくなる原因は次の3つに尽きると書かれている。
-経営全般が悪い、将来のビジョンがない、意思決定が正しく行なわれていない。
本書でも前作と同様、「会社によいマネジメントを期待するのは、株主、管理職、社員の正当な権利」だと言っている。会社が適切にマネジメントされているかを判断するには経営陣の質についての情報が必要だ。
経営陣の力量や質を判定する指標の例として有能な管理職および社員の離職率、社員の平均年齢と推移、早期退職制度の有無などを挙げている。そして「前年度の経営判断とその結果も毎年、公表するのが理想的」だという。社員が経営陣に対して不信感を持つ原因の一つとしてはマネジメントがうまくいっていないと社員に思われているのに、それに対する反省がなく、対策も取られず年度が変わればただなんとなく、新年度が始まってしまうことがあるだろう。
社員と株主のもう一つの権利として、「きちんと開示された、信頼できる分かりやすいデータや指標に基づいて、会社に働きかける権利」を挙げている。そう、情報がないと経営陣に対して正当な批判もできず、ただの苦情や文句になってしまう。きっとしっかりした労組があるような会社では当然の権利として既にやっていることだろう。
一方で社員は権利だけを主張すべきではない。やるべきことをやらなければならない。「やるべきことをやらない社員」にはお引取りいただく必要がある。「社員や労働組合は同僚や会社を欺き、会社に害を及ぼす社員には厳しい対抗手段を講じる必要がある」。責任を果たさない不誠実な社員、同僚の足を引っ張る、欠勤する、職場を混乱させる、否定的な雰囲気を作る、士気を萎えさせる、図々しく怠惰、そんな社員は百害あって一利なしだ。会社に価値を提供するどころかマイナスになるのでは雇う意味がない。タイトルにある「書けないペン」とは全く性質の違う人なのである。注意しても改善されないようなら、パワハラとか社内いじめとか言われないように、うまく退社してもらわねばならない。これが実は難しかったりする。
最後の第3部には各個人の仕事の水準をチェックするためのツールとして「人物評価テスト」なるものが掲載されている。7つの設問からなり、ある人に対して最低4人の評価者に評価してもらい採点する。結果はどうあれ向上のための有効な手がかりになるだろう、と書かれている。
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貸出:石丸(2008.10.17)
リーダーに必要な物事の考え方が、明快に書かれています。参考になりました、実践します。返却(2008.10.21)
貸出:川端(2008.10.31)
非常に分かりやすい内容で、具体例が多かったので比較的すらすら読めました。目の前の仕事に対しての考え方や、会社に対しての考え方が、自分の中でちょっと変わる、そんな本でした。返却:(2008.11.11)
貸出:桑畑(2008.12.2) 返却(2008.12.5)
人にはそれぞれ得意なことがあると思いますがそれに気づきいかしてあげることがリーダーには必要なんだろうなと、勉強になりました。
貸出:湖浜(2009.6.9)返却(2009.6.30)
もう一冊の「なぜ、〜ゴルフをするのか」も読んだので、予想どおりペンはほとんど関係なかったです。
簡潔でとても読みやすかったです。 また改めて読んでみたいです。
貸出:裕志(2009.8.4)返却(2009.103)
なぜ、ゴルフより~よりも面白かったです。リーダーにはぜひ読んでもらいたい一冊です。
貸出:馬場(2009.11.4)返却(2010.1.20)
リーダーとしての在り方や社員としての在り方が簡潔に書かれています。
あと、この手の本は、タイトルと内容が殆ど関係ないことが多いですね。
貸出:誠(2010.10.5)返却(2010.10.8)
頭に残りやすいですし、こういう本は好きです。。いろいろなタイミングでこのたとえ話を思い出しながら、実践・確認していきたいと思います。
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http://offbeat.cocolog-nifty.com/kitada/2007/11/post_44f4.html
「面白いタイトルだな!
いったい何が書いてあるのか?」
関西出張からの帰りの新幹線の中で
一気に読んでみた。
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力量にふさわしいマネジメントを受ければ、彼ら(変わり者)は能力を発揮する。
プロとしての価値を決めるのは、何を話すかではなく-何をやって見せるかだ。
人を評価するときは、言っていることより、やっていることを見るほうが確かである。
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「なぜエグゼブティブはゴルフをするのか?」の著者(スペインのコンサルティング会社社長)の第2弾。
多くの社長、経営幹部、中間管理職が読み実践して欲しい本の一つ。
1時間足らずでさくっと読め示唆に富んでいる。
特に参考になったのは下記の点。
○「来ない人はいない人。」(営業のポイント)
○「人の考えの誤りや欠点を見つけるのは簡単だ。
批判するときは適切な解決策を示して、もとの案をよりよくしなければ意味がない。」
○「社員が『自分は評価されている』と感じるためには、会社が社員の要望に応える必要がある。」
○「決定事項を部下に認めて『もらう』必要はない。
適切に伝えればいいだけだ。」
○監査報告書には、「有能な管理職及び社員の離職率」をのせるべきである
○厄介者、騒がしい者の中から最良の協力者が見つかることもある。力量にふさわしいマネジメントを受ければ、彼らは能力を発揮する、
【2007年11月読了】
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「なぜエグゼクティブはゴルフをするのか?」の続編というか、同じ著者です。著者はスペインの経営コンサルタントで、平易な言葉で、経営者としての考えを説いています。やはり、ベストセラーになった前作のほうがお薦めです。
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読むだけで、仕事と人生の報酬がUPするショートストーリー
上司に恵まれてない実は有能な「変わり者」のあなたに勇気を与える一冊です。渡邉美樹
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この本は、基本的にはいかにリーダーというものが大切で、
責任を負いよく考えて行動しなくてはいけないかに比重がおいて書かれていた本だったと思います。
どのような考え方で行動すれば、経営者・社員・株主といったさまざまな人が互いにwin/winの関係
になれるかがよくわかりました。
個人的に印象に残った部分としては、『自分の能力が口先だけではないことを結果で証明すれば何もかもが丸く収まる』という部分が、
自分の周りの環境と照らし合わせてみてもなるほど納得がいく内容でした。
(もちろん、行動してもうまくいかない人に対してはフォローや訓練が必要ですが、
そこが上司のコミュニケーション能力が問われるものなんだと思いました。)
あと、成果主義を正常に機能させようと思ったら、上司と部下のとてもレベルの高い
コミュニケーションが必要になるため非常に上司の力量が問われるのではないか、と感じました。
(前作と書かれていることが大分重複しているということも感じました)
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イマイチやった。ちょっとした自己啓発書。
● 来ない人はいない人。電話くれない人もいない人。
⇒ 顧客と接触しないといない人と同じ。
● 人の考えの誤りや欠点を見つけるのは簡単だ。批判するときは、適切な解決策を示して、もとの案をよりよくしなければ意味がない。
● 自分は必要とされている、評価されていると社員に感じてもらわなくてはいけない。この会社にいれば公私ともにいいことがあると思ってもらうことが大事だ。
● プロとしての価値を決めるのは、何を話すかではなく、何をやって見せるかだ。人を評価するときは言っていることよりやあっていることを見るほうが確かである。
● そうは見えないかもしれないが、部下がよい結果を出すためとなれば、上司ほど熱心に協力してくれる人間はいない。
● 最高の勇気は万事うまくいっているときに変化を起こす勇気だ。
● 決定事項を部下に認めてもらう必要はない。適切に伝えればいいだけだ。
⇒ 自分自身がその決定を認めること。
● 業績が不振のとき、仕事量が多いときは、仕事の時間を増やすのではなく、仕事の質を上げなくてないけない。
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個人的にはさほど大きな発見の無かった本でしたが、自分一人では仕事とは成立しえないものであることが分かっているからこそこうしたHow toものの本からタイミングの良いときに教訓を手に入れたいと思うことって誰しもにあるような気がするのです。
その意味において、他人と一緒に同じ目的を果たすことや、他人との恊働を通じて目標を達成する過程の中でぶつかるだろう難局をどうやって乗り越えれば良いかを分かりやすく教えてくれる寓話をベースに現実のビジネスとの相似点から読者に気付かせる手法は新鮮でした。コンサルティング会社を率いる著者:パコ・ムーロ氏の話術だからなしえることなのかもしれません。
ですが、副題に付けられている「読むだけで、仕事と人生の報酬がアップするショートストーリー」というのはスペイン語の原題を英訳すると「To go or Not to Go」となる事実からはだいぶかけ離れてたものですのできな臭さは漂います。書籍の売り方の一手法なのでしょうが、このタイトルの見せ方自体が本の中身に書かれてある成功に導くために個人が思考を通じて行動し、なしえることとは矛盾するような気さえしてきてしまいます。細かい指摘かもしれませんが、この点は言っておきたかったのです。
「欠点を指摘して反対するならば代替案を用意しろ」、「才能の発揮にはやる気が必要でありそれには認められている・必要とされている意識が必要だ」、「何を語るかではなく何をやってみせるかで価値が決まるのかがプロだ」、などなど自分が経験を通じて身にしみていることや多くの書籍で語られていることばかりでした。
最終的にタイトルになっている「書けないペン」が何を意味し、それを「捨てない」ことがなぜエグゼクティブにつながるのか?その答えを求めて読み進めていきましたが、最後の最後で取り上げられていたストーリーはマネジメントやリーダーシップの発揮によって組織を内発的な力によって率いていく上では必ず必要な要素を上手く寓話に例えられていただれでした。第一弾である『なぜ、エグゼクティブはゴルフをするのか?』に戻ろうとする意識は生じませんでしたがいきなり専門書に入る前に手に取るにはお手頃ですね。
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● 来ない人は、いない人。電話をくれない人もいない人。
● 才能を発揮するにはやる気がいる。やる気がなければ、社員がどんなに知識や経験や知性を持っていても、その能力に似つかわしくないお粗末な結果しか出せない。
● 自分は必要とされている、評価されている、と社員に感じてもらわなくてはいけない。この会社にいれば公私ともにいいことがある、と思ってもらうことが大事だ。
● プロとしての価値を決めるのは、何を話すかではなく−何をやって見せるかだ。人を評価するときは、言っていることより、やっていることを見るほうが確かである。
● そうは見えないかもしれないが、部下がよい結果を出すためとなれば、上司ほど熱心に協力してくれる人間はいない。
● 最高の勇気は、万事うまくいっているときに変化を起こす勇気だ。
● 会社の繁栄はくじ引きで当たるようなもんじゃない。リーダーにふさわしい人間がリーダーになり、常にプロらしい仕事をし、彼らが効果的に指導した部下が努力するかどうかにかかっている。
● 人生がいかに短いか考えてみるといい!効率のよい働き方を知らないばかりに人生を楽しめないなんて、愚かすぎる。これでは「知的生物」の名に値しない。
● 仕事が増えたらもっと長く働けばいいという考えは、お金が足りなければもっとつぎ込めばいい、というのと一緒である。それは単なるその場しのぎに過ぎない。もっと創造的に解決策を考え、根本的にやり方を変えるべきだ。
● 仕事の効率より長時間労働を評価するのは、絶対にやめるべきだ。全員が全力で高水準の仕事をし、その代わり、全員が定時で帰宅する。それで何の問題も起きない。
● 私は取るに足らない漕ぎ手の1人にすぎないが、「できる限りのことはした」と自分に言える人間でありたい。
● 会社の中にはときどき「変わり者」がいて、白いペンのように、きわめて特異な才能を持っていることがある。そういう才能には誰もが目を向けようとしないので、日の目を見ることなく、うち捨てられたまま埋もれてしまうことが多い。だが、変わっているということは、ものごとのやり方が人と違うということであり、そのやり方は、「ふつう」の人がうまく対処できない特殊な問題に対して非常に有効なことがある。こういった「変わり者」は、仕事熱心で、間違ったことに異を唱え、ものごとが正しく行われることにこだわるので、たいてすぐわかる。彼らは常に向上しよう、最良ものをさらによくしようと心がけ、はっきりとものを言う。だが、必ずしも現在の仕事において、とても優秀というわけではなく、上司にとっては頭痛の種だったりする。ただ、勘違いしてはいけない!何かにつけて反対ばかりする人と「白いペン」とは違う。ただの反対魔は働くことが好きではないのに対し、「白いペン」は目標に向かって働くのが好きだ。
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「ゴルフをするのか?」より分かりやすい印象でした。仕事においてリーダーがすべきことは沢山あるなと改めて思いました。
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題名は、ちょっと格好つけた感じですが、この本は仕事とプライベートのバランスを主題にした本です。
いわゆるワークライフバランスについて。
充実した仕事とプライベートのバランス、これって現代のビジネスパーソンにとっては究極の命題。
そのためのちょっとした「こつ」を12個のショートストーリーで学んでいきます。
技術的なことよりも、気持ちの問題。セルフコーチングのような感覚なのでしょうか??
ワークライフバランスを身につけるための小さな習慣をこの本は提案しています。
目次:
第一部 仕事と人生に報酬をもたらす8つの物語
第二部 自分を、人生を変える2つの誓い
第三部 実践編 本書を読んで最初にやるべきこと
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各章が物語形式で、営業・リーダーシップ・コミュニケーションなど、ビジネス上で直面する様々なケースについて書かれている。
シンプルなストーリーだが、内容が深く、読む人の置かれた立場によってさまざまな受け取り方ができる、と感じた。
これからマネジメントする立場にならないといけない、と感じていた自分には、とても参考になった。
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可愛くてためになる。デザインが素敵な上に、内容も実用的。「来ない人は、いない人」は全てのセールスマンに読んでもらいたい。