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ヤクザが病院の経営改革に乗り出す。シリーズ第三段。
と言いながら、いきなりこの本を手にしましたが学園改革、出版社の改革などのお話があるようですが違和感なく入り込むことができました。
ヤクザと言うとどうしても怖いものと言う先入観が先に立ってしまいます。ただ、このシリーズに登場する阿岐本組は所帯は小さいが、地元住民とも上手くやって来た任侠道を貫く。
病院経営にはリネンやレセプト、清掃などの様々な利権が存在すると言う。ひとの生き死にを扱う場所ではあるけど、やはり世の中は金次第と言うことなのかな。
私利私欲に走るのは民間の企業や政治家だって同じ。本当に怖いのは、先入観が先にたってしまいそのひとたちが本来持つ役割や立場を忘れてしまうことかなと思う。
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なんと、泣ける。
任侠シリーズ第三弾。
病院建て直し!
病院で働く人々のその志、その気概になける!
任侠シリーズ1泣ける!あー、素敵な職場にしよう、志持って働きたい、信念持って生きたい、と思う。
この病院で働く人々全員がかっこいい。
フラットに、いいところを見つけていく、という人間関係を自然に持てる人でありたい。
「人を助けるのが、医者だって?それは違う。医者は、人を診ているわけじゃない。患部や症状を診ているんだ。…患部を治療し、症状をなくしたり、軽くしたりすることに全力を尽くす。それが医者だ。そして、それを検査技師や看護師がフォローし、ケアする。さらに、医療事務がそれをサポートする。わかるかい?人を助けるのは、医者じゃない。俺はそんなに思い上がってはいない。人を助けるのは、病院なんだ。病院のみんなで人を助けるんだよ。」p350
2015.10.23
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「任侠」シリーズの第3弾。潰れかけた出版社、私立高校を奇跡的に建て直した阿岐本組が今回手を出したのは病院。オヤジの阿岐本に振り回される代貸の日村の苦労が伝わってきて面白かった。キャラクターそれぞれもしっかりしていて、ストーリーはお約束的な展開だが肩肘張らずに読める作品だった。
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もう3弾目なので慣れてきた。ウルウル感は学園のがあったかな?でも、読んでて気持ち良いし、何より勉強になる。人として当たり前の事が出来なくなってる人が多いから、みんなこのシリーズを読めば良いと思う。3作もありがとうございました。
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昔読んだ「とせい」といふのが改題されて「任侠書房」になり、シリーズ化されて「任侠学園」「任侠病院」と続いてゐるらしい。
これは面白い。
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三作目にも係らず飽きるどころかますます面白くなる。映像化したらもっと多くの人に楽しんでもらえそう。
あらすじ(背表紙より)
日村誠司が代貸を務める阿岐本組は、所帯は小さいが、世の中からはみ出た若い者を抱えて、天下に恥じない任侠道を貫いてきた。ところが最近、一部の地元民から暴力団追放の動きが起こり、めっきり肩身が狭くなった。そんな中、今回、組長が持ち込んだのは病院の再建話。日村は、個性豊かな子分たちと、潰れかけた病院の建て直しに奔走するが…。笑いあり涙ありのおなじみ「任侠」シリーズ第三弾!
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大好きな任侠モノ、私が愛する勧善懲悪の痛快さは確かにあった。
けど…何かが足りない。
交渉術のプロっていのはわかる。別に暴力シーンを期待しているわけでもない。
もうちょっとこう…「仁」を中心に置いた『ほろり』が欲しいのかな。
ヤクザが嫌いな人がヤクザを書くとこうなっちゃうのかなー
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任侠シリーズ第三弾。
今回は病院の建て直し。
経営赤字の根本原因は、暴力団のフロント企業が病院の間接業務を請け負って暴利をむさぼっている為なんだが、その暴力団には関西のバックがついているという構図で、うかつには手を出せない状況。
一方、地元商店街の暴力団追放運動も盛り上がるという試練の中、義理と人情のまっしぐらで問題解決。ホロリとさせられるお話。
テレビや映画化すれば面白いんだろうが、今や任侠団体もひと括りで暴力団扱いされる時代だもんなぁ。お上を恐れて放映できない業界事情が目に浮かぶ。
(2015/12/11)
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ちょっとしたことの積み重ね。
それで気分が変わる。
気分が変われば生き方も変わる。
変わるためのきっかけは。
人とのつながり、そして絆。
互いを認め合い、慮り、
そして、ともに生きる。
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だんだん、任侠ものにはまってきました。
私、義理人情の世界が好きなんだな、と改めて思った1冊でした。
オヤジが本当にかっこよすぎる。少人数の組だけど、このオヤジなら一生ついていきたくなるかも。
もっとシリーズとして続いてくれることを期待。
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任侠シリーズ一気読みしました(^^) 警察小説ではトップクラスに面白い著者がどんなものを書くんだろうと手に取ったものでした。出版社、学校、病院など,およそ任侠とは関係なさそうなところに、入っていってしまう、小さな昔気質のやくざ一家。中間管理職の悲哀、,的なものと意外性と,筋の通ったスピーディな展開と、一気に読めました。爽快な息抜きの欲しい方、お勧めです(^-^)
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「任侠病院」
今度は病院の立て直し!
面白かったしやっぱりホロっとさせられる。
せっかくいいお医者さんでも院内が暗かったり壁が汚れていたら中で働いてる人の心もすさみ、患者さんも気持ちよく病院を訪れることはできない。
基本中の基本だけど常に清潔にできれば自分たちで掃除して、受付もお花をおけば自然と笑みがこぼれる。
ヤクザの立て直し方は本当に単純なんです。でもこれだけで本当に変われるんです。私も身の回り、笑顔、見直します!
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出版社→学校→病院
と続いてきた任侠シリーズの3作品目
内容は、経営が悪化して、傾きかけた施設を、任侠集団の阿岐本組が立て直していくという
どの作品にも共通したパターンで話しが進んで行きます。
ヤクザが主役ですが、気持ちよく、安心して読める内容となってますね。
何故なら、阿岐本組は昔ながらの任侠道を貫いてきた組であり
所帯は小さいが、地元の人たちを大切にし、また信頼もされているという前提があるためだと思います。
そして、物語の面白さは
出版社をはじめ、学校や病院など、ヤクザとのギャップを感じるところから進んで行くストーリーと、
そこで待ち受けている様々な困難を、それぞれの能力で、解決していき
最初は見た目の先入観で誤解していた堅気の人達も、その行動に感動し最後は理解するものの
ヤクザは所詮ヤクザだと、あっさり過ぎる引き際に、読んでいるこちらも寂しくなります…
また、ヤクザという部分を置き換えれば、勉強になる事も色々あります。
組長である阿岐本は、どんな時でも慌てることなく、いつもどっしりと構えてます。
そして指示した内容は的確で、間違った方向には進んでいきません。
会社の上司に例えると、せっぱつまった時、あたふた慌ててしまう人もいますが
やはり上の者は、危機が迫った時ほど、どっしり構えてくれないと部下も不安になりますからね。
さらに、阿岐本には人を動かすための人望もあり、それらをひっくるめて器の大きな人なのだ。
その他、ヤクザは交渉事のプロだという事で、その辺りも参考になる事があるかもね。
ヤクザの部分を何かに置き換えて読んでみてください。
「一つの話をまとめようとするとき、ヤクザほど事前に下調べする者はいない。綿密な調査の上で、相手の弱みをついていく。大きな話をまとめるには、情報収集に加えて決断力が必要だ。」
ビジネスでも重要なのは情報と決断力じゃないですか?
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任侠シリーズ第三弾。
今回も爽快、面白かった。
病院の再建に手を出した阿岐本組、一方地元では事務所周辺の住民による暴力団排斥運動が始まる。
今回は、病院そのものの話より対暴力団、地元では対暴対法と、その道の話が中心だった。
(電子図書 honto)
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シリーズ3作目なので、だいたい展開も想像がつき、オヤジさんを信じてついていきました。
組の若者たちの成長と活躍、古くからの地域住民たちとの信頼関係も心強い。
事務所に女子高生も出入りして、みんなで鍋を囲んだり、ずいぶんと穏やかな雰囲気に。