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余命一年のスタリオン
2016/06/05 11:48
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投稿者:美保 - この投稿者のレビュー一覧を見る
石田先生の小説は、ほとんど読んでいます。
なかでもこの本は、読んでいてとても感動しました。
余命とつくから悲しい物語だとは思いましたが最初の方は、プレイボーイぶりを発揮、
でも、主人公の当馬さんの性格がとても好意的で最後まで一気によんでしまいました。
最後は、涙なみだのクライマックスでこの先もう少し命があるのかな?あって欲しいと思う期待を込めてしまいました。
子供の顔が見れて良かったね!悲しいけど少しホッとした感じでした。
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あらすじ(背表紙より)
当馬は、最後の一年を映画に懸けた。監督の溝畑英治、先輩女優の都留寿美子らを巻き込みつつ、病身を押して撮影に打ち込む。そして、思いもかけず生まれた、新しい愛。「わたしは、当馬さんの赤ちゃん、産んでもいいですよ」。その真っ直ぐな視線に、すでに人生の終わりを見定めた当馬はどう答えるのか―。
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俳優の当馬は最後の一年を映画作成に懸ける。
出口がうすぼんやりと見えてきた年齢の私には形に残せる何かは見当たらないけれど、今出来ることの中で気持ちが向くものには手を付けて行こうと思う。後悔はしたくないから。
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こんなに素敵な話だとは思っていなかった。あっという間の上下巻だった。ラストもここまでで良かったなと感じた。その先は読み終えた今は知りたくない。
あかねちゃんが素敵すぎ。あかねちゃん目線でも読んでみたいな、生い立ちからこの先まで。
とにかくとても良い読後感だ。
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ガン宣告を受けた俳優の最初で最後の主演映画、恋と望み、ガンの治療と進行。上下巻だけど、引き込まれるように読んで泣いた(T^T) 映像が似合うと思う、ドラマ化すればいいのに!!
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上巻に比べて、病魔に蝕まれていく主人公の姿が痛々しく描写されていく。そんな中でも女性陣は力強い。それが辛いはずの闘病の様子を暗くならないようになっている。
ラストは思っていたよりあっさりしたものだったが、当馬亡き後の、あかね達、親子の様子があって欲しかったと思うのは私だけだろうか。
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自分の最後の生き方を見据えて1年間を生きる”スタリオン”。余命宣告は、若いほど病理細胞も活発だから短い と聞いたのは母の時。35歳で余命が1年なら長い方かも。病気は父のと一緒だから、治療も大変だろうなぁとかも思い出し。でも明るい話になっているのがいい。
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上下巻で結構長かったけど、1冊1晩で読んでしまった。
ぐいぐい引き込まれて、やっぱり石田衣良の小説は好きだなぁと思った。
芸能人で彼女が3人いて遊んでる男が、がんになって余命1年と言われ、その1年で遺作?の映画に打ち込み、チャラチャラした女たちとも別れ、自分の遺伝子を持つ子供が生まれるのを心待ちにする話。
とりあえずはハッピーエンドで良かった。その先も知りたいけど、きっと知らない方がいいんだろうな…。
文句なしの★5つでした。
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『 読み落としてますか』
うーん。簡単なお涙頂戴ではないのはわかるのだけど、少しだけ、ほんの少しだけ残念だった。どんなラストを迎えても、こういった話はどうにでもできるのだけど、あまりにも綺麗すぎるのではないか。
そして、私はいやらしく疑ってしまうのだ。これは、病気と戦い真実の愛を見つけた男の話ではなく。出産がいかに素晴らしいかということを誇示するためだけのCMではないかと。
子供名前について最後描写があっただろうか?他にも沢山取り残しの物語があったように思う。広げた風呂敷を綺麗にたためとは言いたくはないが、少なくとも私はなにも感じなかった。
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癌で1年後の生存率50%を宣言された俳優のお話し
石田衣良はフェアはエンターテイナーなので、上巻を読み終わった時点で誰とどうなるかといった最終形がある程度予想できた
タイトルがタイトルだし、周りの女性で適任者は限定されるし、後半で新しいキャラが出てくる事も想定しなくていいだろうし
さらに、まったくのバッドエンドにはしないし、終わり方もクライマックスを描き切ってすぱっと終わるのが一番多いパターン
なので、安心して読めた
「40」でも主人公ではないけど癌の話があったり、「マタニティ・グレイ」ではモロに妊娠出産の話だったし、石田衣良にとって全くの新しいテーマというものではない
それでも自分が癌に、または他の病気でも余命がある程度わかった場合を想定するに十分な心づもりができた
僕の場合はどうだろうね?
1年後の生存率が50%かぁ
とりあえず仕事はやめるかな
そんで、やりたい事だけやって過ごす
でも、本当に死ぬまでにやりたい事ってそんなにないかも
本を読むとか、マンガを読むとか(完結してない作品が多いのが気がかり)、映画を見るとか、ゲームをするとか、どうしても余命の中で時間を削ってもしたいことかと聞かれると考えてしまう
となると、何かを残す方にいくかな
日記を書くとか、なにがしかの文章を残そうとするかもね
まぁ、こればっかりはなってみないとわからないからねぇ
ってか、装丁のこの女は誰のイメージよ?
合致する人いなくない?
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沖縄旅行先で一気読みしました。
石田衣良の余命ものといえば、
美丘が思い出されますが、
今作は男性芸能人(おそらく沢村一樹をあて書きしてる)が主人公で
その分社会の中での苦悩を描いていて面白かったです。
もちろん美丘も面白かったですけどね。
石田衣良さんらしい爽快な読後感で、
余命ものの小説につきものの
エンディングでは悲しみに暮れる、
という感じで終わらないあたりが
なんだか素晴らしいなぁと思いました。
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当馬は、最後の一年を映画に懸けた。
監督の溝畑英治、先輩女優の都留寿美子らを巻き込みつつ、病身を押して撮影に打ち込む。
そして、思いもかけず生まれた、新しい愛。
「わたしは、当馬さんの赤ちゃん、産んでもいいですよ」。
その真っ直ぐな視線に、すでに人生の終わりを見定めた当馬はどう答えるのか―。
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当馬が持つ2つの夢は波乱がありながらも叶うんだろうなと思いつつ、そこへ至るまでの心理や行動の変化、周囲の人たちの同情し過ぎない気遣いの描写などは流石でした。
読みながら自分の人生についていろいろ考えてしまったな。
最後をあの状態で締めたのも良かったと思います。