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単純に面白かった。
世界観を受け入れるのに少し時間がかかるが、納得できれば一気に面白くなった。
三部作らしいので続きが楽しみである。二作目が出る前にもう一度読み直そう。できれば、原書に挑戦してみたい。翻訳とは違った理解ができそうな気がする。
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人工頭脳が復讐するというちょっと奇抜な設定と「7冠獲得」に期待して読んだのですが、とにかく話のテンポが遅すぎてイライラさせられました。何よりもSOWが感じられないのが残念。特殊用語が何の説明もなく使われるので、巻末の用語解説は必読です。3部作シリーズだそうですけど、続きはないかな。
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なかなか難解で苦労して読み終わりました。
登場人物の性別がわからない、
まあ、でも最後は読み応えがありました。
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自分の本体を失い多くの自分の分躰の一つになった男の復讐の物語。何千年と生きた戦艦の人工頭脳の中で出会った敬愛する副官。陰謀により無実の罪を皇帝に着せられ、自身の手で殺さなければならなかったオーン副官の敵討ちの旅路。帝国が抱える腐敗の中で、分裂した皇帝自身の人格。真の敵は誰なのか、本格SFで面白い。
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1000年を超す月日を重ねる主人公が語り手のSF。
どう説明していいのかわからない。
私たちの生きる今からかけ離れた文化と認識を当たり前のように語られる。時系列も個もゆらぐ主人公の正体が分からない。主人公の性別も人格も不明で、ただ歌が好きだということはわかる。
何をする物語なのか、どういう社会なのかもわからないまま、不思議な世界にどんどん引き込まれていく。
この本は「わけのわからなさ」がOKかどうかで楽しめるかどうかが分かれる気がする。私も最初はよくわからなかった。でも大丈夫、わからないまま読んでいくといい。そしてそんな読者のために、何もわからないセイヴァーデンがいるという安心設計。彼女の去就を見守ればいいのだと思う。
そして続編出てるのか! バカ!読むしかないじゃないってなる。
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主要SF賞を総なめということで手にとった。世界観は感じ取れたが、スペースオペラ?の期待があったので、個人的には盛り上がらなかった。三部作の第一作ということなので、これからだろうとは感じるが。「艦船の属体」「ジェンダーの区別なし」など設定に面白さは見て取れるが、物語としてはいってこない…とりあえず、二作目も読んでみるか。
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7冠受賞!なのに、がっかり。話の進みが遅い。同じ人を指すのに彼・彼女が逆転し読者は戸惑う。取り扱うテーマも斬新さはなく内乱・暴走の狭い範囲に感じる等々。あまりの残念さにワクワクする展開を欲して「巨人たちの星シリーズ」を再読したくなった。
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本格宇宙SF‥‥という言葉に惹かれて。戦艦のAIが人を生体兵器としてそれぞれの脳とシンクロ?している設定に、理解できるかという一抹の不安があったけれど、そう言うもんだと思って読めばそれほどの違和感もなく読めた。ひとり生き残った生体兵器。何千人分の世界からたった一人の世界になってしまったAIは不安定で、理由付けのできない人間のような行動を取るかと思えば理屈で押し通す行動もする。そこが面白いのかも。
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陰謀で破壊された戦艦のAIが仮のボディで復讐を目指す!登場人物の性別や、登場する船や武器などの形に関する描写がほとんど無いので、想像力に乏しい自分としては恐ろしく読みにくい。巻末の用語解説を読んでから挑んでも、半分理解するのがやっとだった。ただ、手探りで読み進める感じは嫌いではない。
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原書名:ANCILLARY JUSTICE
ヒューゴー賞長編小説部門、ネビュラ賞長編小説部門、ローカス賞第一長篇部門、アーサー・C・クラーク賞、英国SF協会賞長篇部門、英国幻想文学大賞新人部門、キッチーズ賞新人部門、星雲賞海外長編部門、ボブ・モラーヌ賞翻訳長編部門
著者:アン・レッキー(Leckie, Ann, 1966-、アメリカ・オハイオ州、作家)
訳者:赤尾秀子(1955-、翻訳家)"
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「デビュー長編にしてヒューゴー賞・ネビュラ賞・ローカス賞など『ニューロマンサー』を超える英米7冠、本格宇宙SFのニュー・スタンダード!!!」
惜しみない称賛が際立つ本書は、アン・レッキーの長篇「叛逆航路」です。前文に加え、アーサー・C・クラーク賞、英国SF協会賞、英国幻想文学大賞、キッチーズ賞を受賞。翻訳版では日本の星雲賞(海外部門)も受賞しているようです。良くも悪くも「数多くの賞を受賞した作品」というレッテルを背負ってしまった本書。往々にしてこういう作品は期待値が大きくふれすぎて、案外微妙な印象に終わることが多いのですが…
しかし、本書。なかなかどうしておもしろい。
原題は「ANCILLARY」。この単語は「協力者、召使」あるいは「付属品」の意味を持つようで、本書では「属躰」と訳されます。この言葉が本書のキーワードのひとつで、解説の言葉を借りると「宇宙戦艦のAIを、戦闘用に改造を施した人体に上書きダウンロードした生体兵器」を指しています。宇宙戦艦のAIは、戦艦を支配するだけでなく、多くの属躰を管理下におきます。多くの属躰から得られた情報をAIは認識し、属躰もまたそれを共有するのです。このようにAIは属躰から様々な情報を得ることが出来ますが、こういった「ひとつの出来事を様々な視点から切り取る描写」は、本書を特徴付けるところがあって、なかなか刺激的です。
属躰に加えて、本書の世界観も魅力のひとつです。強力な専制国家ラドチが宇宙を併呑する世界を舞台に描かれる独自で綿密な世界観。その力の入れようは、解説の後に「付録 アンシラリー用語解説」が収録されるほどです。
さて、宇宙戦艦のAIにありながら、ある事件を経て、たったひとり生き延びた属躰「ブレク」が本書の主人公。ブレクが紡ぐ過去の記憶と、進行する現在の出来事。ふたつの世界が結ぶとき、物語は大きな展開を迎えます。それまでのどちらかというと単調な(しかし、たしかな波乱を予期させる)展開もあってか、ここから食い入るように読み進めることができました。
ただ、独自の世界観がもたらす設定(例えば、ラドチは性別を意識しないため、すべて「彼女」と呼称する)に加え、最終的に誰が味方で誰が敵なのか、ぼやかして進行される展開には、結構混乱させられました。まあ、それも含めておもしろいのですが。
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p203まで。全世界9冠制覇ということで期待して読み始めたが興味が続かなかった。属躰という世界観が面白そうだったけど。
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邦題とカバーイラストから「銀河帝国の圧政に反旗を翻した宇宙軍の一艦隊。追っ手との壮絶な星間戦闘を繰り返しつつ、皇帝の居城を急襲するべく絶望的な旅路を征く……」みたいなのを勝手に想像していたらだいぶ違った。いや実はそんなに違わない?
少なくとも「宇宙戦艦が主役」というのはある意味その通りなのだけど。スペースオペラ的な派手な場面はあまりなく、主人公や登場人物たちの心情や動機を丹念に追う「情念のSF」という感じだった。
とはいえ世界観は執拗なくらい作り込まれていて、「属体(アンシラリー)」等々、耳慣れない造語が頻出する上、主人公の属する文化の設定上、一人称の本文では代名詞がすべて「彼女」で統一されている。そのため、なんと主要登場人物の性別すら読み手にはなかなか判断がつかない。
さらには時系列も錯綜するので、相当に読みにくい……はずなのだが、なぜか妙な中毒性があって、ほぼ一気読み。精緻な模型を舐めるように眺める快感があり、お酒でも片手に一行一行吟味して味わいたくなった。
三部作ということで、次作以降はまた雰囲気が変わってくるのかもしれないが、全て刊行済みのようなので楽しみに読みたい。
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面白いのですが、非常にわかりずらいです。
ちょっとやそっとの想像力と読解力では太刀打ちできません。本編を読む前に少なくとも巻末の用語解説を読むことをお勧めします。解説も先に読んだほうがよりお話を楽しめた思いました。
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前提の違いに戸惑うことは間違いない。しかし、その前提の違いを当然のこととして進む物語。ふしぎな感覚で読み進めることになる。話も面白いので読み進むことで慣れてくる。独特の感覚を前提とする面白さがあると思います。