紙の本
死後が気になり・・・
2016/10/24 19:56
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投稿者:ゆうこりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
某怪しい人の本に「今の親や兄弟達とまた、次の来世でも会う」とあり、私にはそれはとんでもない話なので、仏教ではどう言ってるのか?読んでみました。それが否定されていたので安心しました。
スマナサーラの他の本と同様に「正しく生きる」ことの大切さがよくわかりました(少し怖かったけど)
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著者はスリランカ上座仏教長老のアルボムッレ・スマナサーラさん。
第一章の『死後の世界を考える前に』では、死後の世界はあるかどうか分からない、いまいきている「生き方」が問われるのです・・・としながらもそれ以降の章では死後や生前を話題にした仏教論理の話が続く。
著者は「輪廻」を信じているので、そこを基本に話が展開されいている。
そういう点においては、なんだか別世界の話、違う価値観の話としての距離が拭いきれなかった面もある。
しかし、仏教解説書としては珍しく、他の宗教の批判もあるし、また、今をどう生きるかという点において、仏教論理からの視点で解説や指南を与えるとともに、その仏教論理自体の解説もされているので興味深かった。
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【内容紹介(amazon)】
ブッダの教えをそのまま伝える初期仏教の立場から、ブッダが「輪廻転生」「来世」「臨死体験」をどう考えたかをやさしく講義。悩むことは意味がなく、生きているから善行ができるということが素直に実感できる一冊。
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【目次】
第1章 死後の世界を考える前に
第2章 ブッダはなぜ輪廻転生を問題にしたのか
第3章 生滅変化論という偉大なる発見
第4章 輪廻する生命の世界
第5章 私はどこに生まれ変わるのか
第6章 善行為こそが幸福の鍵
第7章 まちがいだらけの「地獄めぐり」
第8章 輪廻の世界よ、さようなら
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“人は亡くなったら三途の川を渡り~”と、いうようなものではなく、この本に書かれている死後の世界は大変に崇高なものです。
「第5章 私はどこに生まれ変わるのか」あたりから、面白く読めました。
亡くなったらどうなるのかを気にするよりも、今世の自分を清らかなものにすることのほうが先決。
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仏教の視点から死後の世界観を解説。結局は信じるか信じないか二者択一だが、それは別として読み物としては面白かった。釈尊が輪廻(何度も生まれては死に、生まれては死ぬ)なんて冗談じゃない、もうイヤだ!と言ったのは初耳。確かに無目的に本人の事情も無視して生死を繰り返すのは勘弁して欲しい。この輪廻のサイクルから卒業するのが解脱で、瞑想して煩悩を消滅させるとできるとサラッと書いてあるけど、これじゃ多分みんな解脱ができないから輪廻しているんじゃないのかな。仏教の不親切な一面を見た。
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この件(くだり)を読んで私はスマナサーラに疑問を抱き、南直哉〈みなみ・じきさい〉との対談を読んで性根を垣間見た。もともと彼の声が好きになれなかった。ティク・ナット・ハンは見るからに誠実だがスマナサーラには隠しきれない胡散臭さがある。
https://sessendo.blogspot.com/2020/01/blog-post_26.html
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前に読んだスマナサーラさんの本では、仏教はとても論理的なものだとあったので興味を持ったんだけど、この本は少しスピリチュアル寄りな内容だった。「善いことをしなさい」というこの本と「悪人のススメ」を同時進行で読むのは、正反対の考えに触れられてなかなか面白かった。