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「禁断の花嫁」シリーズ第2弾。
今回は「宿敵同士の恋」がテーマ。
皇太子との婚約のため、17歳まで黄昏城で隠されるようにして育てられた公爵令嬢ユティーリア。そんな彼女のもとへある日、宿敵シュナーツェル家のフェルジオが忍び込んでくる。シュナーツェル家の者には近づいてはいけないと父親からはきつく言われていたが、彼と出会った瞬間、フェルジオに抗いがたい魅力を感じてしまい、どうしても惹かれてしまう。そんな中、とうとう2人の関係が知られてしまうことに・・・。
ロミオとジュリエットのようでした。
人知れず隠れるように逢瀬を重ねる2人。真夜中にバルコニーで会ったり、夕暮れ時に2人でこっそり愛を語り合ったり。序盤はユティーリアは世間のことに疎すぎて幼すぎやしまいか?と心配したり、女性関係にだらしなさすぎるフェルジオに若干ひいたりしましたが(笑)、お互いに愛を知っていく中で2人がだんだん変わっていって良かったと思いました。フェルジオがヒーローになって良かった(笑)コバルトなのに鬼畜のままではいかんだろう、と思ったりww
主人公カップルの後ろで隠れるようにユティーリアの兄とフェルジオの妹が愛を育んでいたり、フェルジオの友が妹への想いに悩んでいたり、と禁断の恋があちこちでみられたようです。
この話はコバルトですがハーレクインのようだなぁと思いました。
このシリーズ、3部作みたいですけど、ラストは何の禁断の恋なのかな?
「身分差」「宿敵同士」と来たのでラストは「年の差」とかでヨハンと幼な妻の話とかでも面白いのかも、と思いました。年の差ラブは大好物です(笑)
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読み終わってから気付きました。前作「皇弟は黒き花嫁に跪く」の数年前のお話で、前回は「身分差の恋」がテーマで今回は「宿敵同士の恋」がテーマだそうです。
「宿敵同士の恋」といえば、「ロミオとジュリエット」って感じですが、この話でもバルコニーでの密会シーンが多いです。そんなに頻繁に忍び込んでて、よく見つからないなぁって思っていたら、案の定使用人にはばれていましたね。
ユティーリアは本当に純真無垢でかわいいのですけど、いつも持っている熊のぬいぐるみのレオ。テディベアみたいなのかと思っていたら、P93のイラスト見てびっくり。こりゃ怖い。こんなの持って街にお出かけって、不審過ぎると思いますけど、みなさまそこはスルーって・・(^^ゞ
あと最初の方はフェルジオがとんでもなくダメダメで、ユティーリアに近づいた理由もとんでもないし、義母を傷つける嘘はつくしで最低でしたが、二人の仲が両親にばれたあとから、ちょっと見直しました。
(あのままだと最低野郎で終わってました。)
また宿敵同士って言われる割に、ユティーリアとフェルジオの父同士は似たもの同士なんじゃないかなって思います。フェルジオの父なんか、自分の過去は棚に上げて、ユティーリアの父に息子をバカにされたときのくってかかり方を見ると、息子を彼なりに愛していたのかなぁなんて思いました。
(前作でもケンカしてたみたいですけど)
人物的にも優れているのに、花嫁候補3人に逃げられちゃったヨハンが一番貧乏くじひいてるように思いますが、彼はこの数年後花嫁もらえますから、ここはふられてよかったんでしょうね。
時系列的にはこっち読んでから、前作読んでもよいのかもしれないです。
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とても美しい文章や表現が素敵でした。
最後まで愛を貫こうとする二人の姿も魅力的です。
ただ、何故か少し物足りなさを感じてしまいました。
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色気やコメディーは控えめで、禁断の恋に嘆くオペラ感じさせる雰囲気。
ヒーローは、愛されなかった想いから、義理母に屈折した感情を抱いており、それが、憧れか愛か、憎しみか、自分でも判断ができず、純粋なユティーリアと出会うことで、内面を見つめ直し、ユティーリアへの愛に目覚めるというお話。
少女ノベルっぽいテーマとは言いがたいが、好みです。
http://books117117.blog110.fc2.com/blog-entry-3678.html
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屋敷から出てこない純真無垢な少女と
恋多き男は、互いに敵対している家の人間。
ちょっとした好奇心で出会った彼らは交流し、恋をする。
ロミジュリ状態、ものすごく王道です。
むしろ男の方は、家族間の問題をどうするのか、と
問いたいぐらい王道です。
よくある勘違いやらすれ違いやらはないので
どう問題を解決するか、だけに焦点が。
いや、その間いちゃついてますけど。
人間、壁があると燃えますよね…。
全員にとって、心落ち着く解決になっていますが
互いに心落ち着かないのは双方の父親かと。
本人達は必死にののしり合っているのでしょうが
見て聞いている分には面白いですw
しかし…現実を見ると、このお姫様。
世間を知らないわけですが、これから苦労しそうです。