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本の内容は、
(ある特定の環境下における)社会現象や人間の行動を計測したら、大体は数式(法則)で表せた。その数式は、大体において、異なる環境でも、同じ数式になった。そこで他のことも法則を当てはめて、色々考えてみた。
という感じ。
面白いし役に立つ本。
前半は、実際の実験に基づいていて、後半は考察なのかな。後半は引用が多いかわりに、実証実験の結果っぽい記述が少ない気がする。
筆者の主張を鵜呑みにするのは、ちょっと注意かな。この人、すごいんだろうけど、かなり偏ってそう。
著者の考え方のベースが、数字で表せないものは科学じゃない、という感じ。物理や数字バンザーイみたいな気が。。^_^;
あと、いくつか、それってそういう意味だっけ? とか、前提とか定義が雑で、あれれ?って思う箇所があるのが気になった。思いが先走ったのかな。
だから評価は3にした。面白かったけど。
この手のアプローチは、人文社会科学の分野から見ると、待ち望んでたアプローチを、やっと技術が追いついて、できるようになった、というところだろう。
そういう意味では、発見は新しいし面白い。考え方は独創性はなく普通。そして、改めて明らかにされた事実は面白い、という感じ。
そこにこの人の研究や実験に軍配があがるんだろう。
測った先には何が待ってるのかな。。
私も毎週、良かったことを書いてみようかな。
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Asian Reading アジアの活読
『 データの見えざる手』矢野和男 草思社
行動は続けるほど止められなくなる、そして行動自体がHappinessの基準になるのだと。コールセンターでの分析、休息時間の活発度が受注率の向上に繋がるP84は、応用できそう。チクセントミハイ教授のフロー状態 最適体験が出てくるに至って本物だ、と確信。明日からIBM Watson展だけれど、日立の人工知能ソフトH(コナン・ドイルのHOLMESからとった)はあまり聞かないけれど頑張ってほしいぞ!
http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2015/03/06/19423
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膨大なデータの解析による目からウロコの法則右肩下がりのU分布.人間のハピネス,行動,ひいては社会に一石を投じた.リストバンドのようなウエラブルセンサを何年もつけてデータを収集した研究魂に敬服.
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人間の行動を支配する隠れた法則を、「方程式」に表す。ヒューマンビッグデータがそれを初めて可能にした!時間の使い方・組織運営・経済現象など、人間と社会に関する認識を根底からくつがえす科学的新事実。科学としての確立と現場での応用が同時進行し、世界を変えつつある新たなサイエンスの登場を、世界の第一人者が自ら綴る!
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(株)日立製作所のIOTの第一人者の矢野さんによる力作である。
IOTとAIとかいうとインダストリアル4.0に代表されるように工業的に利用されるというイメージがあるが
この本は「時間管理」「ハピネス」「運」と言ったものもウェアラブルセンサー(加速度)によって定量的に解明される日も近いという事を大真面目に論じている。
今まで定性的にではあるがわかっている事として
・人間のハピネスは半分が遺伝、10%が健康・お金・地位など環境的要因によるもの。後の40%は日々のちょっとした行動や習慣によるもの(ソニア・リュボルミルスキー教授)
・運とは繋がっている人の密度(到達度)×会話の質
・自由度とは制御のしにくさを示す。自由度が高ければ高いほど自然現象としての制約をうける。
その上でウェアラブルセンサーで
「日々の活動運動の分布」「到達度」「会話の双極性率」というものを測る事により数値化しフィードバックをもらう事が可能になる。つまり主観的にしか見れてない分野でも客観的に見れる分野が生まれてくるという事である。
また矢野氏はデータからフィードバックし仮説を立てる事すらコンピューターにさせるほうが時として偏見に満ちた人間がするより優秀な仮説を導きがちだとしている。
ここまでコンピューターにさせる事が可能なら後は人間というのは何をすれば良いのか。矢野氏は3つあると述べている。
①問題を設定する事
②未知の領域について考える事
③結果に責任を持つ事
私は上記の3つの事を意識しながらこれからも活きていきたいし、その為にウェアラブルセンサーなどを使いこなしていきたい。
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今まで、直観で感じてきた人間の行動や、組織の特性について、データという観点から法則性を検証して明らかにする手法がとても新鮮だった。
例えば、第一章の人間の活動についても、なんとなくやる気がでない、という状態にもちゃんと法則があって出てくるのだ、ということや、第二章のハピネスになるにも法則性があるという事実、さらには第四章の「運」についても同じく、目から鱗、というよりはそうだったんだ!という感動です。
なんとなく感覚的に知っていたことだけど、こうもデータによって明らかになると面白い。
第5章の中で、これからAIやIoTによってますますマシンにできることが増えていく中で、人間がやるべきこと、やるべきでないこと、という章はとても参考になった。
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非常に優れた本である。
現在は大量のデータをAIによって解析して演繹的に法則を見いだす時代が来ているが、人間の行動や社会に関するデータを取るのが難しかった。そのデータを取れるようにしたのが筆者の考案したウェアラブルセンサーである。これにより企業業績や人間の幸福等に飛躍的にコンピューターが役立てる時代が来る。
人間の脳の処理能力には限界があり、コンピュータは大量のデータを処理するスピードははるかに上を行っているので、これからは大量の情報を分析する演劇的な事はコンピューターが行うようになる。これまでの科学は人間が限られた情報から仮説を作り検証するということであり、コンピュータはその検証に使われてきた。今後は仮説作りもコンピューターが1のようになるどういうこと。
コンピュータのできないことは、問題(目的)の設定、定性的な目標の解こと、及び結果の責任をとること。
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めっちゃおもろい!ビックデータの分析で色々な発見があるのです。で、人間の仮説をもとにやってもうまくいかないから、まずはデータを集めてみて傾向を分析してみると人間の想像もしていなかったような傾向が見えるのです。仮説はその後にあてはめてみれば良いのです。
これはおもしろい!私もこういった内容の研究になら従事してみたいものです。
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データ取得は世界に広がり社会を変える。
データからわかったことは、データでハピネスが継続できるということ。具体的には身体の動きの活発さでわかる。
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人の幸福は、加速度センサで計測可能 という発見は大きい。
また人の行動も、気体の挙動に多少倣うというのも、きょうみぶかい。
人もまた、原子&分子の集合体でしかないのだから、そういう結論になるのかもしれないが、現代科学で少しずつ分かってきた兆候が出てきたのかなと感じさせる
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ちまたでよく耳にするビッグデータとは?という疑問から。
ウェアラブルセンサーによって集約されたデータから、人の行動をデータとして読み解く。
特に専門的知識がなくとも読める内容で、俄然興味が惹かれたのは職場環境の「活気」についての項。現代ではムダで悪しき習慣とされる家族的ともいえる団結が、生産性に結びついていたという。サンプルが少ないので一概には言えないだろうが、示唆に富み表面的な合理化を推し進めるのも考えものかもしれない。なんとなく、自身も身に覚えがあることだった。無根拠であっては精神論と思われることも、こうした裏付けがあればまた新しいものとして受け入れられるかもしれない。間違いなく今後必要になってくる分野であるので、他の書籍も読んでみたい。
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データによって明らかになった様々な知見について紹介する本。面白い。
<メモ>
・繰り返しの力。資源配分の偏り。幅広い人間行動や社会現象はU分布に則る。
・ウェアラブルセンサの結果によると、人の動きは時間の間でやりとりしている。
・業績は職場の活性度に強く影響する。コールセンターの事例では、昼食を一緒に摂るようにし、活性度を上げることで成果を上昇させた。個人のスキル以上に業績に影響する効果がある。
・会話の時によく動く、活発どの高い現場では積極的な行動のスイッチが入りやすくなる。問題を率先して見つけ、創意工夫して解決する現場が形成される。
・社員の身体運動の連鎖による活発度上昇
→社員のハピネス社員満足の向上
→高い生産性・高い収益性
・到達度の高いリーダーは多くの部下と2ステップ以内につながっている。リーダーの運が良くなるとメンバーの運が良くなる。メンバー間に三角形が多くなると各メンバーの到達度が高まる。周りの持つ能力や情報を活用できる可能性が高まる。
・新たな行動を自ら起こすようにテクノロジーが支援するという発想。人が積極的に行動するように寄与できるのであればハピネスに40%寄与しうる。
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20180212読了
人工知能・ビッグデータといった技術と人とのこれからの在り方について書かれた本。
ウェアラブルセンサを用いて行動データを収集し、人間の幸福度や組織の活性度合いといった指標の向上について定量的に検証している。
人間の行動と物理学のアナロジーについての考察は興味深かった。
・人間が出来て人工知能が出来ないこと
・人工知能を使って成果を出す3原則
・増幅化する人類 3.0
・データの見えざる手による経済活動の向上と人類の幸福の一致
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人間の行動も自分の意思で動いていると思えても、マクロ的に見ると一定の法則に基づいて決まっていると言う仮説と検証が面白い。この前提に立って、色んなことを考え直してみるのも良いかもしれないと思わせる研究結果だと思いました。
ミクロな情報の繰り返しにより、マクロが決定されていくという考え方などは、伊坂幸太郎の「オーデュボンの祈り」のかかしを思わせるし、マクロ視点で見るとある程度のミクロ単位の詳細は無視できるという話は、科学的アプローチだし、文系理系問わず興味深い本なんじゃないかなと思いました。
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良い意味でこの本は、私の中の「時間管理神話」を崩してくれました。
その神話とは、一日は自分の意思と思い、
そして能力でコントロールできるということです。
しかし、これは著者の行った実験で完全否定されました。
自分達は、自由意志で自分をコントロールすることは、できず、
「法則」に従うということです。
その法則とはU分布に代表される人間行動の「ある規則性」です。
詳しくは本書を読むことをおススメします。
あまりに、衝撃的な結果なので、
最初は、自分の今までの人生を否定されたかのような気分になりました。
この本は読めば、なぜ、自分で考えたTO―DOに、
乖離が生じるのかよくわかります。
それは、人間の活動量は、予め決まっていて、
その活量量の配分も決まっているからです。
その意味で、TO―DOリストの作成と実行は、
害悪すらもたらすかもしれません。
データー活用が叫ばれていますが、
これは、今までの常識をひっくり返す魔力を秘めています。
この本を読んで私はTO―DO並びに、自分の仕事の仕方、
やりたいこと、キャリア作成、そして、人生における時間の在り方さえも、
再考する機会に恵まれました。
①1日の時間配分を活量量の法則に従って再考する
②そして、以前より、何を、なぜ行うかを、より考えるようにする
③活動を限定する
以前は、TO―DOの中で、その時の状況をみて、
優先順位をつけてアクションを行うことが、
最も合理的だと思っていました。
しかし、うまくいきませんでした。やはり自分の能力が低いからなのかと、
自己嫌悪に陥つていました。今は、それは能力が低いという、
定量できないことを考えるのはナンセンスで、
「自分を知らない」だけとわかりました。
そして、時間配分と行動の選定とその理由と、
そして明確化を行えば対処可能だと、
わかりました。
非常に衝撃を受けた本です。
全てを信頼するのは、個人の判断ですが、
定量分析を行っているだけに、その信用力は、
普通のビジネス本の百倍に相当します。