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親を知らない施設育ちの主人公。准看。
病院で新しい師長に出会って自由になる。
メンタルヘルスがたっぷり出てくる。
私は泣けるシーンが2か所、あとは感動だった。
作者の調べ方が半端ないなあと感動。
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人は、人にしか救われないのかなあ…と、思いました。
救われて初めて、優しくなれるし。
作中の先生、「きみはいい子」の先生だったりするのかな。
読み直したくなりました。
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読書何度も胸にぐっときた。弥生さんの在り方、考え、揺れ動く心の流れ、出会い。笑顔がどんどん本物になっていく。他人を見る目が変わっていく姿。雪の夜に決意する、「みつけて」の意味。また思い出してはじんときそう
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主人公は親に捨てられて施設で育った30代の女性。彼女には子ども時代に一度は養父母に引き取られたものの、不安になって起こした色々な出来事が原因で彼らにも見捨てられて、再び施設に入ることになった経験があります。そのため「良い子」でいることを極端に自分に強いってしまい、准看護師として働く職場でも「間違っている」と思うことを口に出せずにいました。
そんな彼女は職場に新しく来た師長と、家の近所で偶然知り合いになった老人との出会いがキッカケで少しずつ変わり始め・・・。
人を傷つけるのは人だけど、人を救ってくれるのも人であるということを強く感じた作品でした。
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きみはいい子に続き二作目。前回、良い読後感を持った記憶があるが内容がさっぱり思い出せない。レビューを見て少し思い出したけど…リアル感はあったけど印象に残らない程に現実のニュースの方が上をいってるのかな?程度。本作品の方が心に残るかも。とにもかくにも読みやすさはピカイチ。
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孤児院出身の看護師の話。自分に闇を持った主人公。斜に構えて物事を捉える弥生が仕事に対して真摯に向き合う師長を通じて人として成長していく物語。師長がかっこいい。プロフェッショナル。師長がつく患者のためのついてもいい嘘が素晴らしい。大人。
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”わたしをみつけて”なのにいい子いい子と、きみはいい子を読んでいる気分でした(笑)(きみはいい子はまだ読んだことありません)
とても読みやすく、全然本読めない気分だったんですが2時間半で一気に読んでしまいました。
ちょうど就活で看護師についての求人ばっかで、看護師の道に行けばよかったなぁとか思っていたので勉強になりました。
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この作家さんの本は初めて読みました。
途中、何度か泣きそうになりながら
一気に読み終えました。
良かった〜。
続編ないかなぁ。
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読み始めたらのめりこんでしまって、2時間くらいで読破してしまった。
人生において、大きな影響を与えてくれる人との出会いがあるって、とても幸せなことですね。
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生後すぐに捨てられ施設で育った女性が主人公。ある病院で准看護婦として働いている。捨て子だっだことや施設で育ったことを周りに伏せ、人との間に壁を作って生きている彼女の生き方が読んでいて切なくなった。
でも、二人の人物に出会い、人は一人では生きていけないことに気づき、『いい子ではないけどいい子を演じている自分』から、自分は自分でいい事にも気付く。
これまで辛い生い立ちから努力して生きてきた彼女は、ずっと自分自身を否定し続けて生きていたけど、二人の人物に認められたことがきっかけで前向きに生きていこうとする。どんなつらい境遇でも、誰かが見ていてくれることで力がわくことに改めて気づいた作品だった。
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3月に捨てられ施設で育った弥生は、今は准看護師として働いている。「よい子」として生きるしかなかった彼女は自分の心をさらけ出すことが苦手だ。患者とも同僚看護師たちとも距離を置いて表面的に付き合い、深く関わろうとはしない。患者の家族からは医師や師長には決して言うことのないひどい言葉を投げつけられ、医師にはいいように使われている。
そこへ現れた新しい看護師長。穏やかで優しい目をしていた。
にこにこと笑顔を絶やさずに応対するけれども決して妥協や無責任な仕事を許すことはない。柔らかな物腰の彼女は、高圧的でなく大声も出さないけれど、すべきことは毅然と貫き通すことができる。
親に愛された経験がなく、その後も愛情に乏しい生活を強いられてきて、人を信じて委ねることはなかなかできないだろうし、根源的な自信も持てないまま、今に至っている弥生。さらに、身近な人たちに絶対的な信頼関係を築けなかった。自分を解放できる関係を持てず、繭のようなものの中に自分を存在させるしかない。
新しい師長は看護師たちに意欲や自信を取り戻させ、自分たちの仕事に対する誇りと責任感を再確認させていく。結果、彼女もその繭の中からようやく出ることができた。
そういったやり取りや一歩踏み出す勇気を持てたことにより、弥生の仕事ぶりが変わっていき、考え方にも変化が出てくる。その上、今まで自分に関わってくれた人たちやその中で自分を大事に思ってくれた人がいたことを思い出す。
中脇さん、上手いなあ。
不器用だったり、子どもの頃に満ち足りた気持ちを持てなかった人を描いて、希望を見出させるのが上手いと思う。派手にハッピーエンドではないけど、実は何もないと思われていた日々の中に小さな小さな花が咲いていたと気づかせてくれる。
見過ごしていた風景の中にあるしあわせ。
誰だって、あれやこれや不満を口にしてしまうことがあるけれど、少しばかり前向きに、人と比べずに自分を見つめれば、忘れていた喜びやうれしかったこと、幸せだと感じたことが確かにあったと気づけるはず。
苦く、ほろ苦く、少し甘い。
「私をみつけて」と願ったとき、実はそこに「すでにみつけている人」がいた。
きっと私たちのまわりにも・・・。
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『きみはいい子』と同じ桜ヶ丘が舞台なので、登場人物が、ほんの少しだけ重なり、会話から『きみはいい子』に登場した子どもの、その後が想像できた。
私は3月生まれで『弥生』という言葉も好きだ。
『弥生』という名前を聞いて迷わず『3月生まれなんだ』と言ったこともある。
だから、この本は冒頭から私には衝撃的だ。
普段は考えもしなかった言葉の暴力があるということ。
『いい子』でいれば、受け入れられる。
『いい子』じゃなければ嫌われる。
『いい子』じゃなかったから捨てられた。
『いい子』は呪縛の言葉のように思える。
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冒頭から衝撃。
ページがすすむにつにつれ、タイトルの真の意味がわかり、主人公と一緒に自分も救われた気分に。
ちゃんと自分を見てくれる人の存在に気づいて、自分で自分を見つけたという感じでしょうか。
「きみはいい子」の神田さんも、光が見えてよかった…
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親に捨てられ施設で育った主人公が、生きるために身につけた「いい子」を演じながら、本当の自分をみつけていく物語。センテンスが短く、リズム感があり、読みやすい。その短い文の中に人として大事なエッセンスがつめられていて話中に引き込まれる。結末は読者に任されているが、主人公の幸せを願う気持ちがわきあがる。
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きみはいい子の人の本。今回も引き込まれてどんどん読めた。三月に捨てられた弥生の話。出会えてよかったと思わせてくれる周りの人々の言葉が心に響く。