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日本のスポーツ史の中の名勝負、それも「敗者」の視点からその勝負を分析する。過剰な思い入れや、ドラマを演出しようとする気も感じられず、事実を並べ淡々と描いている。その淡白さ故に、読む者自身の体験・「負ける」こと・またはその過程を重ねることができる。特に日立バレー部を通じて描かれる日本バレーの歴史は秀逸。全てのスポーツファンへおすすめ。
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2010/10 了
日本スポーツ史に残る出来事を整理して思い出させてくれて,
当時の当事者の思惑などを取材してあるので読み物としては面白い.
でも,敗因を探って教訓を得るという本書の目的からすると,
まったく考察めいた文章がなかったような気がする.
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文庫版で加筆されたため再読。新聞連載記事のためか残念ながら各記事が短く、大きく総括された感があるが、過去の振り返りとそこからの言葉には重さがある。記事の半分以上の出来事をリアルタイムで見て、記憶していることも、本書に集中できた理由。より多くの記事を読みたい。10年前に終わってしまった連載だが、新たに企画してもらいたいところ。