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第21回横溝正史ミステリ大賞受賞作。
1つの職場に長くいられない性分の島汐路。今の職場・ネットワ・テックというゲーム会社への辞表ももう提出済であった。あとは有給を消化するだけという時期、同僚の女2人がビルから飛び降り、死んだ。そのうち1人・木崎礼香の机の上にあったたくさんの「ケイジロウ」というアニメキャラの人形が妙に気になった汐路。それはマイナーなアニメであるにもかかわらず、つい最近汐路の故郷・早瀬で起こった猟銃事件の加害者の女の子のバッグにもついていたのだ。これはただの偶然なのか。
前半は結構おもしろく読めたのだけど、後半失速。ネットの話から建築の話に移行していったので、自分の興味の問題かもしれないけれど(^^;主人公が、石丸という頼りになる男の同僚が手助けしてくれるにもかかわらず、自分でなんとか解決しようと動く女だったのはよかった。
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サイコで電波でPCで、オガタ的には
あまり好きな内容ではない本にしても、
「歪み」を真っ向から扱っていて、
好感触ではありました。
建物の歪み、というか、
日常空間によるこうした歪みって
絶対にあると思う。
私たちの見ているものは、脳が
選択しているのであって、
私たち自身が思ったとおりには
見えてないものが多いらしい。
オガタがこう、と思って見ているものは、
他者にはおなじ様に見えてるとは
限らないのですね・・。
大筋から外れたけど
その様な事を思い出しながら読んでました。
空間について学びたくなる、
少なくともオガタにはなった、一冊。
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ゲーム製作会社で働くキャリアウーマン汐路。偶然同僚が、飛び降り自殺をする直前を目撃する。そして同時期に、空港で芸能人の熱狂的なファンが押し合いから何十人も転落死、汐路故郷では中学生が同級生を猟銃で射殺・・・これら事件に共通はあるのか?
事件を調査するうちに、共通するキャラクターの人形が浮かび上がる。そしてその鍵が、汐路の故郷に。
過去の忌まわしい出来事、古い村で起こる閉鎖的な事件、過去〜未来へとその「歪み」は時を越えてやってくる。
最後はちょっと無理があるような気がするが・・・まあ、そんなもんかな。
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ゲーム会社で働く同僚がビルから転落死した事件と、故郷の中学で女学生が同級生を猟銃で射殺する事件との間に共通点が、、、
殺人の動機と方法論について、ちょっとリアリティに欠ける点は残念でしたが、次から次へと予想外の展開には楽しませてもらいました。
第21回横溝正史ミステリ大賞受賞の、いかにも「横溝テイストに富んだ」(巻末解説より)受賞作。
(2009/9/16)
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2009/10/1 読了
第21回横溝正史ミステリ大賞受賞作だけあって読み応えがあった!
ゲーム会社に勤務していただけあり、ゲームやパソコン関係の知識が豊富。
専門用語の羅列などではなく素人でも十分楽しめる。
人間の「歪み」をテーマにしているのもとっても今風でよかったんじゃないかと。
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何故か主人公がこの世の全てに攻撃的です。人間関係リセットするつもりでされてるタイプ。8年も前に出た本の文庫化なのでもう何が最先端だったのかわからない…業界方言とネット用語説明だけで全体の1割くらいあるんじゃなかろうか。直接ストーリーには関係ないのに、いかにも「業界書いてます」っぽく見せかける方言連呼もここまでくると恥ずかしいwww
他にも何か色々無理っていうか矛盾っていうか、局地を捉えて全体を語るっていうか、全体の視点そのものがいがんでる気が。初野晴がこれに負けたのかと思うと泣ける。
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作者がゲーム制作会社に勤めてただけあって、
ゲーム制作進行中の部分は結構リアル。
建築の、目には見えない歪みが精神をも歪ませるとゆー、
中々凄い発想のお話でした。
主人公が行動力あって頭も良くて色々動く話は、憧れます。
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最先端の世界と古い仕来りに縛られた世界が、上手く合わさってる物語。
でも、大きく始まった割には、ラストが小さくまとまってしまったかな。
もっと物語に広がりが欲しかった。
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ゲーム制作会社で働く汐路は、同僚がビルから転落死する瞬間を目撃する。衝撃を受ける彼女に、故郷・早瀬で暮らす姉から電話が入る。故郷の中学で女学生が同級生を猟銃で射殺するという事件が起きたのだ。汐路は同僚と女学生が同一のキャラクターグッズを身に着けていたことに気づき、故郷に戻って事件の調査を始めるのだが…。現代社会の「歪み」を描き切った衝撃のミステリ!第二十一回横溝正史ミステリ大賞受賞作。
久々にミステリーものを読みました。
正直、なかなか読み進むことができませんでした。
最初に三つの場面が出てくるのですが、それらの関連性がなかなか見えず、何度も読み返してしまいました。
結末はまあまあ、納得のいくものでしたが、微妙な読後感が残りました。
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初めて読む作家ですが、けっこうハマりました……。
家で夜中に読んでいたら、寝ようと思って電気消した後
ちょっとコワかったですよ……。
おもしろかったです。ですが、ひとつふたつ、まだ問題が
残っているような気がするのですが……??
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ゲーム制作会社で働く汐路は、同僚がビルから転落死する瞬間を目撃する。衝撃を受ける彼女に、故郷・早瀬で暮らす姉から電話が入る。故郷の中学で女学生が同級生を猟銃で射殺するという事件が起きたのだ。汐路は同僚と女学生が同一のキャラクターグッズを身に着けていたことに気づき、故郷に戻って事件の調査を始めるのだが…。現代社会の「歪み」を描き切った衝撃のミステリ!第二十一回横溝正史ミステリ大賞受賞作。
《ブックデータベース より》
《2010.年3月12日 読了》
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読んだ時車に酔ったようなとても気持ちの悪い気分になった。
よく出来ていると思う。
登場人物や話の進行が漫画的だったりリアルだったり、抜けている感じもするけれど、面白かった。
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主人公のアクションで物語が展開していって舞台が変わって・・・と、なんだかゲームをプレイしているかのような読み心地でした!
主人公がつぶやく独り言もゲームっぽいし
新鮮な読み口!
閉鎖的な空間に生じる歪みの恐怖はじわじわきます
裏で動いていた人物の頭の良さには違和感を覚えたけど、展開が早く、いっきに読めてしまいます!
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ほんとの評価は★3.5。
題材が斬新で悪くないし、
家の歪みが人格形成に多大なる影響を及ぼす…っていうのは面白い。
でも主人公がすごすぎ。
鍛えてもいない女子はそんなことできないと思うぞ。
それに、ケイジロウの謎がちょっとアッサリしすぎかな。
もう少し面白くなりそうな気配があっただけに、ちと残念。
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歪んでるし、結構気持ち悪いです。
ホラーじゃないんですけど。
読了後、苦い感覚が残りました。
現実世界は閉鎖的なのに、
ネットに繋げば、
あっという間に世界中と繋がってしまえる。
所詮は閉鎖的な空間でしかない上に、
顔が見えない、相手が誰だかわからないから、
現実世界よりも、さらに閉鎖的でしかないのに。
この作品が出版されたのが平成16年。
この時点で、
ネット社会への警鐘を鳴らすかのような内容ですが、
6年経った今、警鐘は届かず、
世の中はますます混迷しているように思います。
☆☆☆★ ホシ3.5つ