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本作はこれまでの著作からは時代背景をガラリと変え、第二次大戦前後のロンドンが舞台。
戦火の中、戦中戦後、人生が交錯する。
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『茨の城』のようなスピード感はないものの、緻密な描写に引き込まれます。3章からなる構成は時間を遡っていくもの。結末は始まりに、始まりは結末に…。
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第二次大戦前後のロンドンが舞台。これまでとはかなり作風を変えて、文学の領域へ。ムードがあり、登場人物の抱えた秘密と関わりを知っていくミステリ的な要素もあります。歴史物が好評というのが嬉しかったデビュー作「半身」、少女2人が主人公のディケンズ風味のエンタテインメント大作「茨の城」を期待すると、ちょっと違うかな〜。筆力の証明ではあります。次はどんな手で行くのか、興味あり。
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創元推理文庫だからミステリーかと思ったら恋物語だった。
恋物語は苦手なので、好き嫌いで言えばあまり好きではない。
けれど、それでも最期まで読んじゃったんだから話として面白かったんだと思う。
読み終えたらまた最初から読み直したくなる。
やな女やバカな女がてんこもりのリアル。
解説は蛇足。
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今までのウォーターズを知ってる人は驚くと思う。地味過ぎて。
前2作はラストのどんでん返しが鮮やかで、むしろそこに注目が集まってた感があった。
次はどんな仕掛けでくるんだろうって。
で、今回。
どんな技を仕掛けてくるのかとドキドキしながら読んでくと
どんでん返しどころか事件らしい事件もほぼ起こらず。
しかも物語の視点は過去へと遡るのでぶっちゃけ最初に結果が書かれちゃってる。
…こうみるとなんかすごくつまんなそうですが(汗)
いやいやいや、深いんですよこれは。
下巻へ続く。
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図書館の本
内容(「BOOK」データベースより)
1947年、ロンドン。第二次世界大戦の爪痕が残る街で生きるケイ、ジュリアとその同居人のヘレン、ヴィヴとダンカンの姉弟たち。戦争を通じて巡り合った人々は、毎日をしぶとく生きていた。そんな彼女たちが積み重ねてきた歳月を、夜は容赦なく引きはがす。想いは過去へとさかのぼり、隠された真実や心の傷をさらけ出す。ウォーターズが贈るめくるめく物語。ブッカー賞最終候補作。
やはりサラ・ウォーターズはレズものがおおいのか?
ただ2次大戦後にズボンをはくのがどれくらい奇妙なのか、わからないのが残念。
年代がだんだんさかのぼるから、
だんだん謎解きされていく形なんだけど
どうもグロテスクで。
別に血なまぐさいわけではないのですが、グロテスク感がぬぐえないのはなぜでしょう?
最後まで読んで、また最初から読み直せばいいのでしょうがそんな気分にもならない。。。。
読んでいるときは人間関係を紐解こうと思って読めてずんずん読みすすめられておもしろかったけど
もう読まなくていいかなぁと思うそんな作品。
でもサラ・ウォーターズの作品はもうちょっと読んでみたいと思います。
The Night Watch by Sarah Waters
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たぶん、ストーリーを語るだけだと何の変哲もない物語。でもちょっと変わっているのは、時系列が逆なんですね。結末が既に分かっている物語を逆に読む、というのは面白いんだろうかどうなんだろうか、と思うのですが。むしろはっきりと描かれない「過去の出来事」ってのは案外気になるもので。スムーズに遡って読めました。
戦時中の暗い雰囲気もありますが、その中でそれぞれに生きていく登場人物たちの姿が、やや頽廃的な美しさで描かれています。格別大きな事件が起こるわけじゃないけれど、入り込めればぐいぐいと読まされました。
やはりメインになるのは、女性たちの姿ですね。しかしそれにしても、いつの時代にも腹立たしい男っているものですね……っていうかいい加減別れろよ!と突っ込みっぱなしでした。どの時点をとっても、レジーにはむかつきました……最低だ~。
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1947年のロンドンの人々を描いている。そして、物語は時間をさかのぼっていく。
読み始め、うーーん、ウォーターズもあかんか、と思っていた。とにかく出てくる人間が皆暗い。人間関係もわけわかんない。
ま、それでも読み進めていけたのは、やっぱりウォーターズだからなんだろう。結構ポイントポイントで、上手いんだよね。
戦争によって、狂わされている人生を描いているのであろうけど、反戦を声高々に訴えてるわけでも、戦争を描いているわけでもない。ただ地道に普通の(っても同性愛者がいるので心底普通とはいえないかもしれないけどね)人の生活を描いているあたりの気風のよさ。
うむ。ウォーターズは気風の作家だったのかもしれない。
物語はさかのぼっていく。
登場人物が出会い、縁が語られていく。
そして、最後のシーン。
時間をさかのぼる構成は、なんだかなと思っていたが、このシーンで全ては氷解した。このシーンのためには、どうしてもさかのぼらなければならなかったのだ。
それぐらい印象的なシーンだ。
そして、そのシーンが呼び起こす登場人物たちの現状(小説の冒頭部分というべきか)
切なさが、押し寄せてくるような読後感。
いい作品なのか、どうかはよくわからない。
けれど、やっぱりウォーターズはウォーターズで、彼女のほかに彼女のような作家はいないだけは、確かなのだ。
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内容
1947年、ロンドン。第二次世界大戦の爪痕が残る街で生きる
ケイ、ジュリアとその同居人のヘレン、ヴィヴとダンカンの姉弟たち。
戦争を通じて巡り合った人々は、毎日をしぶとく生きていた。
そんな彼女たちが積み重ねてきた歳月を、夜は容赦なく引きはがす。
想いは過去へとさかのぼり、隠された真実や心の傷をさらけ出す。
第二次世界大戦を背景に、赤裸々に活写されるのは人間の生と業、そして時間の流れと過ぎゆく夜。
大胆な手法を駆使して、人間という存在の謎に迫る、ウォーターズ渾身の傑作。
ブッカー賞最終候補作。
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LONDON
この街をテーマに、いくつもの作品を描くサラ・ウォーターズ。
ヴィクトリア朝のロンドン、WWII後のロンドン…
ロンドン、行ってみたい!!
(図書館ピアサポーターLiLiA)
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前半、話が見えず退屈してしまい、読むの止めようかと思ったが、この作者なので我慢する。過去に何かあったと示唆するも、話の起伏に乏しかった。その後過去に話が遡り、なるほどと思うが夢中になるほどではない。
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レズビアン同士の複雑な恋愛を描いた作品です。ミステリーかと思って読んだのですが、何がいいたいのか、よく分かりませんでした。
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戦時下のロンドンを舞台に、登場人物たちが織りなす群像劇。
過去へと遡るごとに明らかになってゆく彼らの恋。
この時系列の順番は、恋の輝きが永遠に戻らないことが強調されるようで、ひどく切ない。
前作や前々作のようなミステリを期待すると肩すかしをくらうが、抑制された巧みな描写で読み手の気持ちをそらさず、牽引力は健在だと思った。
恋に絡めとられた同性愛者たちのしっとりとしたシーンは、禁忌と抑圧あってのエロス。
かぐわしく妖しくも美しい!
ラストの奇跡的な美しさにも、胸が締め付けられてしまう。
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初読みしたときは登場人物が多く、話が立ち代わり出てくるわりに関係が見えないので苛立つ。最初の章が終わりかけの頃に、なんとなく方向性が見えてくる。最初にレヴューなどで人間関係を掴んでから読まないと読みづらい。
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登場人物の関係がイマイチ掴めないまま、
読み進めていく。
同性愛の三角関係は、僕の理解力の範疇を超えている。
1947年から始まった物語は、1944年に後ずさる。