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もっと早く読んでおけばよかった。「働き方改革」が叫ばれる中、自由な働き方を実践している企業として取り上げられることが多いサイボウズ。社長である青野さんが、自社の取り組みを事例として紹介しながら、その施策ができた背景、そしてさらにその裏にある自らの理想、信念について書いている。外から見て理想的に思えるサイボウズの働き方は福利厚生でなければ社員を甘やかすためのものでもない。サイボウズが掲げる理想を現実するために必要だから実施しているのだ。だからこの本は人事制度の本ではない。組織マネジメントの本である。
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【概要】
サイボウズ社長のチームの考え方の本。
「多様性」を軸に、一人一人の人事制度を実施しているという話。具体的な施策よりも、考え方をベースにしている。時系列に沿った話になっているためうまくいかない事例も想像でき、実践しやすい良書。
【評価】
88点(多様性という自分が作っていきたい組織の考え方についていい表現を使ってくれている。)
【共有したい内容】
・「誠実ではなく、正直でもなく「公明正大」であることが多様性には大事」
・「自立という言葉は、自分で立つと書く。自分で選択し、自分で責任を取る覚悟。多様性には「自立」も大事」
・「「事実」と「解釈」は別物である。実際に怒ったことが事実で、それを見て思ったことが解釈。たいていの場合、事実は大したことはない。解釈を付け加えることで、人は感情的になってしまう」
【悪いところ】
上場企業ならではの、もともと入ってる人のレベルが高いとか、人の採用が出来る前提にはなってる点で、その前で悩んでる人にはうまくいくのか?ってのはある
【どういう時に役に立つか】
人事評価を考えるとき
組織文化を作っていきたいと思った時
【ターゲット】
人事部
経営者
経営幹部
【自由記述】
社員一人一人の多様性を認めようとしているし、実際にそういうのを実行しているんだというのは分かる。
制度に対して目的を考えないと誰かにはプラスで、誰かにはマイナスでとか、
給与についてもそうだったり、
多様性を受け入れることのデメリットについても実際の経験に基づいた考え方が記述されており、非常に参考になる。
定期的に読み直して、多様性についての考察や、言葉の定義をしっかりと突き詰めていきたいと思える。
【合わせて読みたい】
日本一働きたい会社の作り方
ゆっくり、いそげ
自分の小さな「箱」から脱出する方法
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⚫︎理想への共感(多様性のあるメンバーを束ねる軸がビジョンや理想)
⚫︎言葉の定義(当たり前に使用している言葉も、誰もがわかる言葉で再定義することで、共通理解のベースがつくれる)
働き方改革だけでなく、チームでワークすることについて深く学べた。
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サイボウズでは、チームワークとは何かという問いに対して明確な答えを持っている。
共通のビジョンを持ち、役割分担をして、理想を実現すること。
多様性を認めることをビジョンとしているのではなく、ビジョンを実現するチームを作るために、多様性が必要だったのだ。
目的がブレないすごい経営者だ。
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サイボウズの社長、青野さんが目指している、「100人100通りの働き方」についてとても興味深い内容が書かれています。
今自分が働いている会社でも、考え方を変えてチャレンジしていけば、もっと良い方向にいくのではと考えさせられます。
また、公明正大という言葉がでてきますが、
この言葉を社内に浸透させている事が
素晴らしいなと思いました。
マネジメント関連の人でなくても、考え方が広がるのでお勧めの本です!
是非若手の人に読んでもらいたい!
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いかに現在のCybozuに改革したかというのがざっくりとわかる。経営者も苦心して試行錯誤をしているのだなと感じた。
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夏の読書3冊目。この人はすごい!
☑️一人一人に応じるってこういうこと。
☑️子どもたちが自分の権利を要望するようになるには?
☑️感動プロジェクトの発足。
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制度や文化を作る中で、プロセスと結果が伴っている素晴らしい例だと思う。他の企業は単純に制度自体を真似するのではなく、特にどうゆう意図で、どうゆう思いで制度や文化を作ったのかのプロセスを真似してみると良いかなと感じた。
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・なぜ社員が会社に対して不満を口にするのか。
それは「もっと自分の理想に近い会社だといいのに」と願っているからだ。
現在の会社に満足せず、高い理想を持っているからだ
対策はシンプル。
その理想を聞き出し、実現するための課題を考え、それを遂行していけばいい。
課題を遂行しても実現できないのであれば、あきらめてもらうしかない。
不満を口にする社員に対し、感情的に対応する必要はまったくない。
・1人1人の社員に「より成長」することを求めるのも違和感を持つようになった。
多様性を考えれば、成長したい人もいれば、無理をしてまで成長を望まない人もいるだろう。
それはそれで良いのではないか。
幸福感を失ってまで無理に成長を求める必要があるのか。
そもそも人は成長し続けることはできない。
全メンバーに継続的な成長を求めるのもおかしな話だ。
それぞれの人のライフサイクルに合わせて成長すればよい気がしてきた。
・「最近、製品の評判が落ちている。営業部はみんなそう思っている。」
事実的な根拠がない。
自分の意見を通したいがあまり「評判が落ちている」とか「「みんなそう思っている」とか、事実ではない言葉をたくみに使い、感情的に相手を押さえ込もうとしているのだ。
・モチベーション3点セット
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こんな会社で働きたいと思うような内容。多様性というのはジョーカー的であって、社長の理想をあまりにも多く押し付けることの間の乖離には気が付きにくい。社外での市場価値を元にして社内評価を決めるという方法は、行き着く先としてけっこうアリかもしれない。新たに制度を作るプロセスをオープンにするというのは、良いアイディアだと思う。
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多様性マネジメントについて、こんな記載があった。
>ある社員が 「この四角の枠が多様性の境目ですよね 」と言って 、ホワイトボ ードに四角を描いた 。多様性を認めるからと言って 、何をやってもよいというわけではない 。
特に前半、一瞬「ん?」となったけど、後ろを読んで納得。
>多様性を実現するには 、全体の理想に共感している必要がある 。自然界に多様な生物が存在しうるのは 、どの生物も自然界の掟を守ってきたからだ 。
なるほど。もっとも多様性の高い集団は明らかに地球の生物全体だけど、確かに多様だからといってなんでも存在して良いわけではない。
こないだ、自分の角が大きすぎて森を歩けず絶滅したシカや、自分の食料を食べ尽くしてしまうが故に絶滅した種のの話をテレビで見た。
絶滅した種の中には、気候変動など理不尽に絶滅した種もいるだろうけど、自然界の掟を守れなかった自業自得が故に絶滅した種もいる。
だから組織(会社)においても、多様性を保つ為には、全員が目指すビジョンなどが必須なのだ。
今まで「多様性」を認めるなら、組織のビジョンや、ミッションに共感しないことも多様性かと思ってたけど、地球規模で考えても守るべき掟があるように、組織でも同じなんだと納得した。
企業における「多様性」についてこんなに考えてる社長は少なそうだ。この本には綺麗事ばかり並べられてる訳ではない。「チームのことだけ」考え始めてからも、育休や産休に力を入れたら、未婚の社員から不満が出たりと、「これで上手くいきました」というエピソードは殆どなく、今でもきっと発展途上だし、この本に出てくる人事制度も三年後の今は様変わりしてることだろう。
多様性同士がぶつかると喧嘩になる。見てるアングルは違えど、コンセプトやビジョンなどの共通認識を軸にコミュニケーションを取ること、そして公明正大であること、それらがあって初めて多様性が成り立つ。
逆にそれらが無ければただのバトルロイヤルになってしまうんだろう。
あと、育休や産休制度などについての文脈でこんな一文があった
> 子供がいなくなると次の市場がなくなるのだから 、仕事のほうが優先されるはずがない 。言い換えると 、育児は長期的な顧客創造業務だ 。
この文脈では、その社員のノウハウが消えてしまったりすることや、穴を埋める為に新しく採用して教育するコストに比べて復職してもらう方が遥かにコストメリットがある、というような話はよく聞く。
「育児は長期的な顧客創造業務」と社長が言ってる会社は、少なくとも自分は初めてお目にかかった。
「世界一のグループウェアメーカー」を絵空事じゃなく、本気の本気で目指すからこそ、次代を考えられるのだろう。というかそこまで考えなきゃ世界一にはなれないのかもしれない。
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サイボウズという会社が、どのような過程を経て今のような「働きやすい会社」「働きがいのある会社」になったのか、具体的なエピソードがてんこ盛りですごく面白かった。
多様性を尊重するために、考え方のフレームワークを統一したり、共通の価値基準、風土をつくったりと、多様性っていうのは何でもオッケーってことじゃなくて、ちゃんと組織としての機能を果たしながらかつ一人ひとりを尊重するということなんだと学んだ。
何より最後のあとがきが感動だった。
人は、誰かの役に立ったり、感謝したりすることで幸福感を得る。チームで取り組むことは、その機会をもたらすから、チームワークは人を幸せにする、という内容。
単に働き方が多様なだけじゃなく、根底にそういった人間の幸福を生み出す文化があるのが素晴らしいなと思った。
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示唆しかない本。
チームの成立条件は、
・共通のビジョン
・チームの構成員
・役割分担
・仕事の連携
であるという青野社長自身の持論。
「チームのことだけ」考えても、考えること死ぬほどあるんよね。
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働き方で有名なサイボウズ社のことがよくわかる本。
かなり柔軟な内容が色々記載されており、面白い。
自分の組織で何をやろうかな、というときにも参考に。
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[サイボウズの理念]
チームワーク溢れる社会を創る
◉グループウェアの再定義
チーム内でありとあらゆる情報を共有し、チームワークを高めるソフトウェア
◉チームとは?成立条件(構成要素)
・共通のビジョン、チームの構成員、役割分担、仕事の連携
◉チームワークが良い状態(尺度)
・効果、効率、満足、学習
[価値観]
①公明正大
公に明らかになったとき、正しいと、大きな声で言えること
②自立
説明責任、質問責任
護送船団方式では従業員を幸せにできない。
100人100通りの人事制度の実現には一人一人が自分の理想を言葉にして伝えることが必須。
質問責任:自分が気になったことを質問する責任であり、自分の理想を伝える責任であり、その結果、自分の理想が叶わなかったとしても受け入れる責任
説明責任:自分が行なった意思決定について説明する責任であり、他のメンバーからの質問に答える責任であり、その結果、批判があっても受け入れる責任。
[他、メモ]
◉事実と解釈
事実:五感で確認できる確かさの高い情報
解釈:事実を得て考えた情報
◉コンセプト
○○さんに、××と言わせる企画を考えてきました