投稿元:
レビューを見る
『怪談狩り』シリーズ最新作。
本書はオーソドックスな実話怪談で、如何にも『ありそうな話』が収録されている。親近感のある恐怖……というのはちょっとアレな表現だろうかw
ところで『ある女子社員が「やかましいわっ」と叫んだら、怪奇現象がぱたっと止んだ』パターンの怪談を聞いたことがあるのだが、割とありがちな話なんだろうか?(業種もディテールもまったく違う)。
しかし、冬場の怪談もいいものだ。
投稿元:
レビューを見る
大晦日の夜、商店街で目撃したもの。
卒業旅行の夜、無理を言って泊めてもらった部屋に現れたのは。
夏休み、立ち寄った場所で聞いた怪談。
紅葉が覆う旧道で出くわしたもの。
年末に秘密裏で行われる高給のアルバイトとは。
日常と日常の狭間から出現する怪異譚を、季節の移ろいに合わせて語った怪談集。
季節感を感じられる話に限定したためか、百話ではなく六十六話を収録。人形の話が被ってるのも実話ならでは、というべきか。
「綺麗な梅林」はTVでも紹介されたそうだから、番組を観た、または実際に行った人もいるかも。
「十五日に行きます」は後半の展開が意外過ぎて、唖然となった。
「年末のアルバイト」は生きた人間の恨みつらみが凝縮された光景に、物凄く生々しい恐怖を感じた。
投稿元:
レビューを見る
怪談の短編集。中でも「やめとかんね」はとても良かった。只々、怖いだけの怪談は怪談ではなく事件簿や事故記録みたいなもので、やはり談るとなれば楽しかったり哀しかったりしなければ面白くない。そういう意味で「やめとかんね」はファンタスティックで心温まる怪談であった。
投稿元:
レビューを見る
九十九怪談 第八夜 木原浩勝著と併読
こっちのほうが怖いよ。
最近純粋な怪談を耳にする機会が減ってしまった。映像での放送が減ってきているが書籍は特に頑張っている。ありがたい。
ただ、ネームが偏るのが残念もっと新しい人が増えることを切に願う。