紙の本
ウイスキーのハンディバイブル
2015/08/30 16:55
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投稿者:おっと・なかなか - この投稿者のレビュー一覧を見る
マッサンの影響もありウイスキーが一部でかなりのブームになっている今日この頃、2015年4月10日初版出版の本書は、ウイスキーのハンディバイブルと言っても過言ではない。1から2ページの中にカラー写真を含めて各蒸留所が紹介され、ウイスキーにまつわる「はみ出し用語辞典」も大変役に立つ。にわかウイスキーファンの方々に、是非お勧めしたい。
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酒なんかただ飲んでいればいいようなものだが、それぞれの世界にはそれぞれの流儀がある。ウイスキーはまず香りをかぎ、味をみて、そして余韻をきく。
そしてそれを一定の流儀のもと描写する。麦芽の甘い香りがなんていうのはいいほうで、梨の香りだとか、チョコレートの風味だとかバターの風味だとか、青リンゴだとかブドウだとかカラメルの味だとか。すべてウイスキー以外の食物が引き合いに出されるのが変だ。なぜウイスキーを描写するのにウイスキー以外のものを参照しなければならないのだ。だからって「ウイスキーの味」と言ったって始まらないのだが。そして所詮は主観なので人によって味の描写はまるで違う。
新書判の本書はまずコンパクトで携行しやすいのが特徴。本書を持ってどこに出かけるのかは不明。バーで本書をみながら注文するのはあまりカッコよくないと思う。
そしてウイスキーの五大産地、ジャパニーズ、スコッチ、アイリッシュ、アメリカン、カナディアンを網羅し、シングルモルトだけでなく、ブレンデッドも取り上げているのも特徴。畢竟、銘柄は絞られており、ジャパニーズとスコッチに記述が手厚く、あとは扱いを軽くするなどでコンパクトさを保っている。選者3人がそれぞれにコメントを寄せ、フレーバーのチャートはRight / Rich、Smokeless / Smokkyの二軸で示されている。
最初がジャパニーズ・ウイスキーなのもうれしい。サントリーなら山崎に白州、そして響、ニッカなら余市に宮城峡、そして竹鶴。キリンの富士山麓、イチローズ・モルト、マルス、あかしも取り上げている。しかもここだけ英訳付き。いったいどこの外国人が読むというのか、それは不明だ。
しかしやはりスコッチが全体のほぼ半分の紙幅を占め、アイリッシュ、アメリカン、カナディアンはオマケ程度。後者に至っては「アメリカン&カナディアン」と一緒くただ。
レイアウトはすっきりしていて、代表的なボトルが示された各ページは楽しい。さて、本書を手に……どこに行くんだろうね。
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ウイスキーにハマっていたときに買った本。辞書代わりに本棚においておき、飲む前に読むとさらに美味しく感じる。ネットの時代にわざわざ書籍で買わなくても良かったかな。