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ファーストコンタクトもので
現代のテクノロジー云々で帯にはハードとあるけど
テレパシー?など異星人・異種との交流は
異星人と人類の価値観や文化の違いがあっても
比較的ファンタジーなスムーズさ。
では、帯にあるサスペンスは?といえば
いかに選ばれた者たちであっても人類が、
自らの理解を超えたり、未知のものに対して
抱く警戒と恐怖が攻撃の形をとったときの
不幸な結末をいかに回避できるか、にあるのかな?
(軍人だから、人間だから、ではない理由
背景も用意されているけど)
異種間の問題より、人類側の理解の難しさに
物語の重要な部分が割かれている気がする。
続きが、構想もあるようなので、
それも読んでみてからかな。
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こういうSFは大好きだ。とても面白かった。
未確認の宇宙船に地球からの専門家グループが乗り込んで、という題材そのものがストライクで、次は一体何が起こるのかとハラハラしながら読んでいた。
話の繋がり方とか、場面の移り方とか、細部の構成に気になるところは多々あったのだけれど、面白いと思う気持ちが、そんな気持ちを全て上書きしてしまっていた。
続編とかスピンオフがあるらしいから期待したい。
160211
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メロドラマ要素が余分だが、それを抜いたらスカスカになってしまうお粗末SF。テレパシー、宇宙ナメクジ、サナギ、マイクロロボットのウイルス、治療用のゼリー・触手入り水槽など、アイテムも発想も陳腐&既視感あり。ラストは突然放り出されて終わり。
作者としては主人公の言語学者の成長物語のつもりかもしれないが、過去のトラウマも物語の中で起こっていることも薄っぺらくて心に残らない‥
つまらないSF映画のようだった。
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最初のアポロ13的出だしの後は、一気に物語に心をわし?みされた。古典的なテレパシーネタでありながら、現代的設定によくこなれており、非常に面白い。これで終わりでも十分に面白いが、続編も期待できそうな終わり方は、今後の期待満点である。
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タイトルからしてバリバリのハードSFかと思っていたのに!スペースオペラ開幕って感じでおもしろかったです。
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言語学者が未知なる宇宙人とコンタクトを取る的な話。というと、「私の人生の物語」を思い出す(積読してる...)。
「正統派SF...?」「ラブロマンス...?」「アクション...?」「哲学...?」と行ったり来たりで、登場人物にも誰ひとり感情移入できず、終わり方もまじ?となった。どんな気持ちで読み終わればいいのかわからん。
前半に敷いた主人公の過去とかも全然生きてきてないし...
ちゃんと訓練してる宇宙飛行士たちがもう揃いも揃ってポンコツやんけ.....
書きたいことの軸がはっきりしていないのが一番消化不良だったな、と思った
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アメリカの作家「ジェニファー・フェナー・ウェルズ」の長篇SF作品『異種間通信(原題:FLUENCY)』を読みました。
まだまだSF作品が続いていますよー
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小惑星帯で発見された謎の巨大未確認物体。
NASA探査チームがそこで遭遇したのは!?
一九六四年、火星探査機により小惑星帯で発見された未確認物体。
以来数十年、NASAは秘かに観察を続けていた。
だが近い将来、この物体に小惑星が衝突すると知ったNASAは、太陽系外の未知の技術を取得すべく、急遽この巨大異星船に六名のスペシャリストを送りこむが……傑作近未来ハード・サスペンスSF
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本作品は「ジェニファー・フェナー・ウェルズ」の処女作で2014年(平成26年)に発表された作品です… 異星人とのファーストコンタクトを扱ったスペースオペラものですね。
1964年(昭和39年)7月、アメリカ合衆国ニューメキシコ州ロズウェル付近でUFOが墜落し、米軍によって回収された… そして、異星人の死体を解剖したりしているフィルム映像が発表された、、、
ロズウェル事件として名高い、この出来事で捕獲されたUFOは、実は母船から派遣されたもので、母船は火星の近くにずっと留まっており、NASAの幹部たちは母船を「ターゲット」と名付け、極秘事項として扱い、ずっと監視・観察をしていたが… 迷える小惑星の軌道が、数年後に「ターゲット」に命中することが判明したことから、NASAは6名で編制された特別チームを乗せた「プロヴィデンス」というカブセル宇宙船を「ターゲット」に向かわせる。
その特別チームを組むにあたり、未知の言葉や文化を有しているであろう異星人と意思の疎通を図ることを想定して、卓越した異言語理解能力を持つ言語学者「ジェーン・ホロウェイ」が選定された… 彼女は、アマゾン奥地での危険な調査旅行から研究チームを生還させた実績を買われたのだ、、、
「ジェーン」は最初は宇宙旅行に乗り気ではなかったものの、勧誘にきたエンジニアの「アラン・ベルゲン博士」等とともに、なかば成り行きでこの宇宙船探査プロジェクトに参加する… 長く不快な宇宙の旅の末、ついに「プロヴィデンス」は異星の宇宙船にドッキングした。
そこに待ち受けていたものは!? と、ここまでが物語の導入部、、、
潜入した宇宙船の中では、調査に入った途端に灯りが点いたり、重力や酸素が供給されたりと、明らかに来訪者を意識したと思われる様子がうかがえるが、乗員と思われる生物は見つからない… そのうち、「ジェーン」の心に直接、話しかけてくる何かが。
その後は、宇宙船にいたナメクジ型生物との闘いや、シャコ型ナノマシーンの登場、「ジェーン」の心にコンタクトしてくる「エイ=ブライ」の行動の真意、彼の容姿(イカ型?)、強化アーマー、自動治癒装置、宇宙船の主であるセクティリア人が全滅した理由 等々、SF作品らしいネタが次々と登場… リアリティはないのですが、SFですからね、愉しませてもらいました。
壮大なスペースオペラ作品の序章… といった感じのエンディングでしたが、、、
これって続くのかな… 「ジェーン」が「エイ=ブライ」や「ベルゲン博士」とともに、太陽系を飛び出して宇宙で大活躍!という展開を期待したいと思います。