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lifeつながりで、速水さん。(現代の)日本国民がいかにラーメン好きになったかがわかる名著。後半ラーメンとあんまり関係ない話が挟み込まれがちだけど。よい。
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ありのまま起こったことを話すぜ
ラーメン文化に関することを読んでたんだが
いつのまにかバレーボールのジャニーズ話になってたりしたんだ。
そして気がついたらまたラーメンの話に戻ってるんだ
・・・
・・
・
とはいえラーメン文化と愛国の話であるので
ラーメンの話だけじゃないんです。
ジョージ・ブッシュがビル・クリントンに負けた話も絡んだりしてます。
やはり考察の絡め方がうまいのか
~に置き換えることができる。
とか
~と同じ現象である。
とか
この手の発想は恐れ入ります。私には到底できない思考方法です。
中華から和に変化していく、ご当地からご当人へはなるほどと思いましたね。
とはいえラーメンのうまいまずいとかそういう類の本ではないのにもかかわらずラーメンが食べたくなるのは致し方ない。
あーラーメン・・・じゃなく、らぁめんや羅麺や麺屋~が食べたくなります。
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つけ麺という形態変化を経て、ますます進化のスピードを上げ存在感を濃厚にしている、我等が「ガラパゴス・フード」ラーメン!その不断のイノベーションの秘密は前々から気になっていました。それを社会、経済というマクロ視点から解き明かすのが本書。っていうかラーメンを素材に日本の戦後史を語る、といった方が適切か?ヘンリー・フォードからエドワーズ・デミング、安藤百福、田中角栄、はてまた泉ピン子、井上雅彦まで登場しラーメンの歴史に多方面から光を当てています。なるほど、の連続の中で、本書では触れられていない自分なりの気づきもありました。1990年代以降のラーメンビジネスの繁栄は、標準世帯の崩壊、多世帯化の進行によるものではないか?ということ。戦前の支那そば屋台における「都市下層民が深夜飲食の楽しみとしての娯楽」「不規則時間労働者たちの夜食」というニーズ、インスタントラーメンが果たした高度経済成長時代の大都市流入者の食生活を支えるという役割と同様に、晩婚化が進む独身者の手の届く食のエンターテイメントであることが、今のラーメンブームの内実ではないのか?家族が必要だったり相手が必要だったりする飲食とは違う「個食エンターテイメント」であることが価格破壊を免れ、平均単価754円を保てている理由であるような気がします。これはチキンラーメンが発売当時35円という、うどん一玉6円に比べ高かったこととの類似とも思います。そういう意味ではラーメンがいかに進化しようともラーメンを支える市場は変わらないのかもしれません。ただ人口増加時代と人口減時代ではラーメンの発する意味はだいぶ違いますが。
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戦後のラーメンの歴史から現代史を見るかんじ。
筋自体はよくありはなしで、それをラーメンでもできるっていうのだけがおもしろいところ。
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なぜか男男している最近のラーメン屋の風情と、趣味的遊戯的な「ぷちナショナリズム症候群」との相通ずる関係への考察、面白い。戦後を中心とした日本の社会・世相史としての鋭い指摘に敬服した。しかし、どこまでまともに受け止めていいのか、考え込んでしまいそうな可笑しみもあり、随分と楽しめる好著である。
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2011/12/3読了。
単にラーメンの歴史を語る本かと思いきや、良い意味で大きく期待を裏切ってくれた。ラーメンはあくまでも分かりやすい例えでしかなく、本質は日本が辿ってきた歴史的な経緯である。例えば、全国各地ので当地ラーメンが乱立した背景には、マイカー時代の幕開けと、田中角栄による列島改造がある、など。具体的には、
・中国から流入したラーメンという文化が、第二次大戦前後に始まり高度経済成長、バブル崩壊を通じて全国各地に広がり、国民食と言われるようになった背景にあったもの。
・ラーメン博物館が発端となったイメージを利用した戦略が、どのようにご当地ラーメンを復活させたのか。幻想を認めた上で消費するという性質。
・中国発の支那そば屋から、ラーメン屋、そして作務衣をまとった店主による麺屋と、「日本」,「和」を全面に押し出した職人という日本の様式へと回帰(定着といったほうが正しいか)していく様。
など、全く飽きが来ない充実した内容となっている。このように、自分のフィールドに持ち込んで語ることで説得力が大きく増すことを再確認。
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タオル巻き&作務衣姿のラーメン店主、みつを風書体のお品書き、ご当地ラーメン、ジロリアン……
このあたりのラーメン現象を、メディアが意図的に作り上げたと批判するのではなく、そこも全部知った上で『日本文化』として消費されていくことを浮き彫りにしていく展開にわくわく。一気読みです。
ラーメン独特の文化の変遷から社会を読みとくということでイロモノ本かと思ったら大間違い!
インスタントラーメンの発明・受容、高度経済成長、地方の観光誘致作戦など、ラーメンと社会の関係は切手も切り離せないということがよーくわかりました。
確かに、この世の中で単価がキープされてるのってラーメンくらいかも……
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ラーメンが食べたくなる本ではないですが、読み進めるほどにラーメンが不思議に思う。腑に落ちることが多い。ガストなどファミレスの客単価が下がるところにラーメン1杯700、800円は高い。外食産業の中でもラーメンは個人経営の店の割り合いが多い(8割)業種だとか。ラーメン職人によるご当人ラーメンを歓迎する傾向はまだまだ続くのでしょうか。
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ラーメンがいかにしてこのようにみんなが愛し、食すものになっていったのか、筆者が歴史と絡ませながら解いていく。
ラーメンがいったいどういうものなのか日々、刻一刻と変貌を重ねるラーメンという食べ物が私たちに、日本にどのような印象を与え続けてきたのか、数人の人物をキーにして話を進めている。
文章がとても読みやすく、時系列をきちんと追って書かれているのでわかりやすい。なおかつ歴史といいつつもラーメンという自分の耳に新しいテーマで書かれていたので新鮮だった。
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寒い季節には暖かいものが食べたくなる。そんな時に浮かんでくる食べ物の一つにラーメンが挙げられる。ラーメンと愛国をからめたコクのあるタイトルに引かれて手にしたのが今回の本。
最近、デパートのレストラン街にラーメン店が進出したとニュースで話題になっていてびっくりした。池袋西武百貨店と、東武百貨店だ。ラーメン店を取り入れたその心は、「シャワー効果」と東武の担当者が言っていた。つまり、ラーメン店を訪れた客が下の階に立ち寄り、ついでに買い物をする機会が増えることを意味している。そんなに塩味並みにあっさりうまくいくのか。同じ品質なら格安店に行く人が多いからなあ。
「ご当地ラーメン」ブーム、地産地消、スローフードなどの動きがナショナリズムを意識させると著者は述べている。そこまで考えるとラーメンが伸びきっておいしくなくなってしまうが、なかなか面白い見方だ。
「ご当地ラーメン」について、著者は不都合な真実を述べている。「ご当地ラーメンは郷土料理ではない」。札幌ラーメンの事例を挙げて、地域が観光化していったのに伴ってラーメンに変化が生まれて今のブームに結びついていると指摘している。もっとも、著者は、ご当地ラーメンについて例え作られたものであっても、人々の注目を集めて、生まれたものであることには変わりはないとして一概に否定していない。
コンビニに行くと次から次へと新しいカップめんが出ては消えていく。そんな中でも日清カップヌードル、UFO焼きそば、丸ちゃん赤いキツネ・緑のタヌキや、明星チャルメララーメンはロングセラー商品だけに強いなあ。定番だけに新参者には負けないだけの自身があるからと言える。ラーメンをすすりながらラーメンの歴史について思いをはせて見るか。
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「ラーメンについて書こうとしたらナショナリズムに言及せざるを得なくなった本」というような前評判を聞いて手を出した本。
結論から言うと、めっちゃ面白かった。
戦後日本の社会史についての記述が大半で、それとラーメンがいかに関連しているか書かれていた。
特に後半以降、ラーメン屋の右傾化の件や、メディアが作り出す現実、ラーメン二郎への論及が面白かった。
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FBをしているとラーメンの写真ばっかりアップされるのでついつい昼飯がラーメンになってしまう今日この頃。この本のタイトルを見て脊髄反射で購入しちゃいました。
で、内容ですが、全く堅苦しいものではなく、どっちかっつーと、ちょっとふざけて書いている部分もあったのでまあまあ面白く読めました。
おかげでラーメンの新事実を知る事になりまして、ラーメンつまり小麦はアメリカの小麦消費戦略が発端で、戦後の食糧不足に付け込んで上手い事やったぜ!みたいで、ま、美味いからええか。。。
チキンラーメンの生みの親、安藤百福氏は結構それまで怪しい商品を売りまくってた黒歴史があるとか、ま、どうでもええやん。。。
『沖縄そば』って蕎麦粉使ってないやん!とか、『札幌ラーメン』=味噌っつーのは『サッポロ一番味噌ラーメン』の登場がきっかけであって、元々はとんこつ醤油ベースだったとか等々、どうでもいい蘊蓄満載で胸が熱くなってきます。
さらにたたみかけるように、『ご当地ラーメンの定義=郷土の気候、風土、知恵が混じり合い、その地域に根差したもの…』も、最近の話だろ?でも、そっとしておこうぜ、地元が盛りあがればいいじゃん!みたいな著者の優しさも垣間見れ、とにかく、歴史は薄いけどそういう事にしておこうぜ感は私も大好きです。
私は食べた事はないですが、所謂『二郎系ラーメン』の歴史的解説や、そういえば有名店のラーメン店主って作務衣姿に頭にタオル巻いてるやん、なんでなん?も解説してくれますし、とっておきは『ラーメン道』なるものを作り、良くあるラーメン店の”あいだみつお”風な手書き文字で『俺の魂の入った、俺のつけめん、食べてみろ!』おいおい、そんなん呪われそうで怖いやんけぇwwwwwwwみたいな”ラーメンポエム”の解説も秀逸でした。
とにかく読んで損はないですが、だから何?って感じで最高でした!
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ラーメン屋がリニューアルや支店を出して、そこでボサノバやジャズをかけだしたら100%不味くなるのはなぜか、ずっと気になっていた。その答えが書かれていて、二郎を食ったときのような恍惚感を味わえる。(柿内芳文)
▼『ジセダイ』140文字レビューより
http://ji-sedai.jp/special/140review/20111118.html
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ラーメン本ではなく、ラーメンを軸とした社会論。とはいえ、思った以上にラーメン事情のことをしっかり踏まえて書かれているので、ラーメンファンが読んでもシラケることなく読める。ラーメンをとりまく情勢を少し外から冷静に見つつ興味深い指摘もちらほら。
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大量生産・大量消費、マスメディア時代の到来、情報化社会…。20世紀の諸現象を日本がいかに受け入れてきたのかを、「ラーメン」というものさしを通して探る。ラーメンから現代史を読み解くスリリングな試み。
J-Waveで紹介されたので読んだが、終戦、全共闘、田中角栄など現代史の描写に新味はなく、ラーメンとの関わりの記述も希薄。第5章だけでよかった?
(D)