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初めて福田さんの本を読みましたが、とても良かったです。震災の時の日、電気が止まる前に携帯を充電しなきゃ!と思った状況を思い出しました(^_^;)
2008年にこのような作品が書けたなんて凄いと思います。話のテンポもスピーディで手に汗握る展開なので一気に読めました。たくさんの人物が出てきて、この人たちが進むにつれてどのように関わってくるのかを楽しみながら読みました。
残念だったのは、グエンたちが意外に呆気なくやられてしまったところですかね(;´д`)悪役でしたが、個人的に気に入っていた人物でしたので。
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個人的にはもう少し電力会社の社員にスポットがあたっていればなあ~て感じでした。
まあ、それでも十分面白かったんですけどね。
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読み物としてはグイグイと読者をひきつけるので面白かった。ただ、この本を読んだあとの読者は一抹の寂しさを必ず感じると思う。著者はあとがきで無名の人々の淡々とした隠れた働きを描いていきたいと、本書の脇役について述べているしそれはとても良い理念ではあると思う。しかし私の基準ではない。読後に人生や人類に対して肯定的なイメージを持てないという意味で星は三つとした。
内容は東京が電力テロの被害を受けてブラックアウトし、その犯人究明に動く警察と、電力復旧に動く電力会社、そして電気をなくした東京の様子を描いたもの。
311以降の輪番停電も既にこの小説には描かれている。それを聞いて読みたくなった。よく出来た小説であり面白かったが、ただ私の基準には合わなかった。
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話のテンポがいい感じでグイグイ読んでしまうのが良かった
中盤でまさかこのままで終わりって思う展開で終わってしまって少し物足りない感じがしてしまう そして安西の目的の犯罪が少し雑じゃないかと思える。
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「東京に殺された」という言葉が重い。東京に母親を殺された人間と、日本に運命を歪められた人間たちが共に行うテロ。正義の反対はまた違う正義、手段としてのテロは犯罪なのだけれど、その根底のあるものが純然たる悪でなないのが悲しい。
硬派で良質な作品でした。
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これは予言書だったのか?
大震災や、輪番停電の話は、2008年という発行年を疑う。
安西のキャラもよかったけど、ミステリアスゆえに、ストーリー展開には、少々突っ込みどころも。
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仕事で電力通信機器業界向けセミナーのプレゼンをすることになって、題材に選びました。これも2回目の読破です。
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グイグイ読める。中盤からなんとなくオチは見えてくるけど最後が知りたくてやっぱり読み進める。
まあ良かったかな。。
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マルク⚫エルスベルグ「ブラックアウト」下巻解説で挙げられていたので気になって購入。確かに比べ読みしてみると面白い。停電規模も小さく、期間も短いので市民側の混乱もあまり描かれない分、捜査側、電力会社側の奮闘がより印象的だし、話自体もきれいにまとまっていると思う。技術的な話の部分はわりとさらっと読み流したが、震災後計画停電実施が一番多かったエリアに居住していたので、実施決定の過程が興味深かった。
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スイッチとボタンを押せばコンセントに繋げば電気が使えるのは当たり前だと思っていたのは間違いだった。あの地震がなければ気づかなかった。今も電力会社では明日の電力予想をしている人たちがいる、その人たちがいるから安心して電気を使える生活に感謝しています。これからはこの災害の教訓と電気は無尽蔵に作れない貯められないを忘れないでなるべく無駄使いをしないようにします。
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中身の濃い作品。読み応えあり。
電力会社の仕組みがリアルで勉強になった。
あまり興味のない分野でありましたが。
犯人がどうしても不憫に思えてならない。
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色々な事が上手く行きすぎだし、都合が良いけれど、そういう事をもろもろ考慮しても、安西の目的が分かった時は涙が出ました。そしてなんで気付かなかったんだろう?とも。
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東京で大停電テロが発生。やはり電気が生活の全てであり人の命をも危うくしてしまう…恐ろしいですね。最後はかつての殺された婚約者の難病の弟に星を観せるためだったが。収監中の犯人を殺してからエンディングまでのつながりがもう少し盛り上がりがほしかったかな(^^)
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東京でテロによる停電が起きればこうなるかもしれない…というリアルさがある。実際に電気が止まってしまえば思っているよりはるかに大変なんだろうと思うと、もう少し防災に気を付けようという気になってきた。トイレさえ使えなくなるとは…
しかし、犯人側のテロの動機はどれも承服しがたいかも。最後周防がほだされているが、犯人のせいで直接殺した相手だけでなく、病院やら交通事故やらでどれだけの人が死んだのかわからないのに、と思ってしまった。ほぼ間違いなく死刑だろうと思うが、義弟はそのあとどうなるんだとか思うとなんともやりきれない。
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まず、本書が上梓されてのが2008年、この年に東京というメガシティが電力というライフラインを絶たれ機能不全に陥ることを誰が想像しただろうか。勿論、地震による大規模な災害の一環としてあり得ることは頭の中では理解しているものの電気がない社会をイマジンしてリアリティを持って書かれているものを電気を潤沢に使えることが普通の社会で生活している我々に肌感覚で理解することができるのだろうか。作者はそう感じたに相違ない。2006年に起こった重機による送電線の切断で創作のヒントとなることはあったとしてもそれを首都全体に拡大するのは電力ネットワークに関する広範な知識がないと書けないのではなかろか。作者のイマジネーションから生み出された電力不足は、2011年の東日本大震災に端を発した原子力発電所ほ全面ストップにより長期にわたり現実のものとなった。輪番で電力供給が止まる事態も我々は実体を伴った経験として知っている。社会インフラとはあって当たり前と思っている裏側に怖さがあることをほんは伝えてくれている。