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オリジナル小説の2作目ですね。
いよいよ(?)深町の登場です。
ドラマではムロさんがかなりいい味でしたが、こちらの深町もイクオの次にたっちゃん好きな感じが出てていいですね。微笑ましい。
ドラマを見た時に、友人が「イクオには署のみんながいるのに、たっちゃんには深町しかいない・・・」と言っていたのを思い出しました。
深町にはいつでもたっちゃんの味方でいてほしいなあ。
今回のお話は大学建設を巡る殺人事件です。
たっちゃんは相変わらず同業者に追いかけられるわコスプレ(?)させられるわ体張ってます。
いちばん好きなところは最初の中華飯店でばったり会うところ。次にたっちゃんとの関係を美月に疑われてイクオがしどろもどろするところ(笑)
お話自体はタイムリーというか、オリジナルということなので、原作と今の状況を取り入れたんだなあという感想です。
ただ、少し弱いかな。前作は1つのお話とはいえ、二人の視点から見ていたのでボリュームがありましたが、今回は二人の視点が入れ替わりながら進むので、前作と比べると量も中身もボリューム不足という印象です。
また、前作の二人それぞれの視点で物語が進むというのはバディものの良いところがいかされていたし、また警察官とヤクザという二人の立場が際立っていて面白かったですが、今回は正直この二人でなくてもよかったのでは?と思ってしまうような事件内容でした。
今の状況をうまく取り入れているところはすごく良いと思ったのですが、ウロボロスという素材とうまく絡められていないというか・・・。
終わり方も、「えっここで終わるの?」という感じだったし、読み終わって気付きましたが肝心の大学建設&清村氏のその後がわからないんです(丁寧に読み返していないので自信がないですが、確か記載はなかったはず)。
全体的になんだか消化不良で・・・。
ぜひ3作目、お願いします。