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田舎が衰退していくことに道路新幹線をもって、効率化を図る。その発想は45年経った今にも、通用する考え方ではなかろうか。物理的な効率化をなした田中角榮に対して、私は情報格差をなくしたいと思う。
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石原慎太郎氏による、田中角栄氏の「自叙伝」。
慎太郎氏特有の難しい言い回しで、最初はとっつきにくいところがある。が、本当に丁寧に、きちんと情報を集めて書かれた本であった。
こう言っては失礼だが、テレビや新聞でみる、あのちょっと偉そうな雰囲気からは、全く考えられないほど、丁寧に、謙虚に書かれた一冊だった。
田中角栄氏の見方がかなり変わり、アメリカや中国、日本の政治の考え方を、変えさせられた名著だと思う。
読んだ後、少し感動してしまった。
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石原視点での角栄論という感じで、どこまでが真実なのか、難しいですね。ある程度、フィクションとして読むべき本と思います。
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神憑り的に局面を打破し続けたように描かれている。
全部ここに書かれてることが真実なのかはわからないが、こういう人物は現代にはいないのは、複雑に高度になったからなのか、世の中の衰退なのか。
政治家はひとが悪く金に汚くても、政治できればいいと思うので、こういう人物がうまれない世の中は悲しい。
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石原慎太郎が書く角栄
がこの本の何よりの価値だが
その点を抜きにしても
情報収集力には目を見張るものがあり
加えて角栄の一人称で書いてあるものの
要するには 石原自身のロッキードへの見解
なかなか特異で豊かな発想だと思わされた
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時代の審判はこれからなされる。先見の明という評価も時によって変わりうる。しかし、その時代に必要とされ、存在したことは間違いない。批判をした時。そして今。自己評価の審判も一緒になされるのだろう。
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一人称で書くというのが面白い。
なるほど角栄ならそう言うだろうと思わせつつ、引っ掛かる口癖は石原本人の後書きにもあって、「なーんだ」と呆れたことも。
ロッキード事件の経緯は底本で知っていたが、真紀子氏との確執はこの本で初めて知った。また、角栄が映画好きだというのは、まさか創作ではあるまいから、初めて知った。
脳梗塞後のことの真偽はわからない。でも、この本の通りだったとすると、本人が辛かったろうと思う。
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何故、今、石原慎太郎氏が田中角栄本を書くのか?
その疑問は誰もが抱きながら、この一冊を手に入れるはず。
見事に、一人称書きで、まるで田中角栄氏自身が語っているような印象を残せるあたり、さすが、慎太郎だ!と唸りたくなります。
やはり、角栄は、アメリカに嫌われて政治的に抹殺されてしまった、という定説は正しいのでしょうか。事実ならとんでもない話ですし、反論されない点も、妙に気になります。
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読みながら演説の動画を見ると、発想と実行で日本を動かしてきた人物であるということが理解できました。創造は政治家、分析は官僚という分業が必要であり、土方の経験があるからこそ、自分の体験として語ることができ、エスタブリッシュメントに対抗できたのだと感じました。
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角栄さんのようなすごい政治家なかなか出にくい世の中になっているような気がする。
一人称で本人の弁とすれば、そうだろうなぁ
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石原慎太郎 続けて読んでみました。
田中角栄の成功と挫折を1人称で語る
すごく読みやすいが・・・
あんなにドラマティックな人生なのに、盛り上がらないのはなぜ?
ドキュメントとして淡々と読むには面白かったです。
(文章少なく、字が大きいから スカスカですし)
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田中角栄の一生を、田中批判の急先鋒であった著者が、田中角栄のモノローグ形式で書いた本。モノローグ形式なので、田中角栄がインタビューを受けてしゃべった内容をまとめたような書き方になっているので、本当に本人がしゃべった内容かと勘違いしてしまいそうになるが、多分に石原慎太郎の独断や偏見、あるいは角栄自身の考えではなく、自分の意見、考えが入っているような気がする。
しかし、その部分を差っ引いても、自分が今まで持っていた角栄のダーティなイメージとはかなり違う人だったことが本書を読んでわかった。その他の角栄研究本も読んで、本書で描かれている人物像がどこまで本当らしいのか確かめてみたいと思う。
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帯文:”反田中の急先鋒だった石原が、今なぜ「田中角栄」に惹かれるのか。” ”毀誉褒貶相半ばする男の汗と涙で彩られた生涯!” ”戦後日本の基盤を作り上げた男の金脈と本心” ”数字に強い、駆け引きが上手い、義理人情を欠かさない。それが高等小学校出の男が伸し上がる武器だった―” ”幼少期のコンプレックス、政界入りのきっかけ、角福戦争の内幕、ロッキード事件の真相、田中派分裂の舞台裏、家族との軋轢……。”
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ほとんど詐欺に近い大活字!
すかすか過ぎて読みにくい!
都知事の頃からデタラメな爺だと思っていたら,小説家としてもいい加減な奴。
こんな奴に書いてもらっても田中角栄先生は喜ばないと思う。
2016年の6月にポイントで買ったのだが,ずっと放っておいて2017年の3月末日から読み始め。
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いやはや。石原慎太郎は すぐれた書き手である。
政治家としての視点と 作家としての視点と
人間としての視点が 複雑に絡み合って
田中角栄というニンゲンを 浮かび上がらせる。
一人称で 自分を語りながら
まわりの風景と人間模様を 描く。
生い立ちから 土方をしたことを 自分の強みにして
東京に出ても 積極的に 仕掛けていく。
もともと 政治家としての 天分があったんだね。
佐藤、福田に対する見方
バルカン政治家 三木と中曽根に対する見方
そして、竹下 と 小沢。
竹下が金丸とくっついた ということ。
など、なんか 政治家ニンゲン模様が 出ていて面白い。
やはり 天才ともいえるねぇ。
それを 描こうとして 石原慎太郎の意気込みも
なぜか不思議と面白い。