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朝ドラが大変おもしろく、実際のあさちゃんはどんなだったのかしらということで、読んでみました。
いろんな設定とか登場人物なんかはだいぶ違っているけど、ドラマとほぼ同じ描写のところもあって、ドラマ見てるひとが読めば楽しめると思う。
まー、そんなことよりこの主人公浅子のパワーというか才能というか、ほんとにこの時代にこんな女性実業家がいたんだ!とびっくりぽんですよ。後輩たちに読んでほしい一冊。
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朝ドラのファンであることが、きっかけで読みました。浅子さんのハンサムウーマンぶりに脱帽です。転んでも転んでも、起き上がり、新しいことに挑戦し続ける姿勢に恐れ入るばかりです。大河ドラマでもいいのではないかと思ってしまいました。ドラマの今後の展開が、どのように描かれるのか楽しみです。
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NHKの連続テレビ小説「あさが来た」の原案本。
ドラマが面白いので(個人的には)、原案本となった本書を読みたいと思い、購入。
「文庫版あとがき」に書かれているが、著者がこの「広岡浅子」の生涯を小説にしようと思ったきっかけが、また偶然のめぐりあわせというか。
江戸幕末期〜明治・大正までを生きた女性実業家・広岡浅子さん。
その判断力、行動力、実践力、感心するばかりである。
「損得勘定」と言えば、言葉の響きは悪いかも知れないが、広岡浅子さんの場合、将来必ず人のために実を結ぶことを考えて行動したように思えた。
座右の銘というべき「九転十起」。
なにか困難があっても、そこから何かを得、次に活かす。
筆者の丹念な資料の読み込みや関係者への聞き込みの成果で、活き活きと広岡浅子の生涯が描かれている。もちろん史実ではなく、フィクションではあるが。
事業を興しては、また次の事業へ。本当に休む間もなく次から次へと行動する。「あとがき」による著者の「偉大なり広岡浅子、恐るべし広岡浅子」は、正にその通りだと思う。
ドラマでは、どのような展開に脚色されていくのかわからないが、小説後半の、明治時代に活躍した錚々たる人物のつながりも興味深く読んだ。
ただ、全体的には面白く、広岡浅子の生涯を知ることができたが、後半部分に出てくる土地・数の購入のエピソードが多くなり、鼻白む。
(時代)小説としても、いささか、時系列的に広岡浅子が手がけた事業の数々を挙げているような感もあり、きめ細かい心理描写がなく、物足りない感じもある。
本書を読んで損はしなかった。
一人の人生、希有な人物を知ることができ、よかった。
いくつか広岡浅子の言葉から。
「商売上手は、一に才覚、二に算用、三には始末である」
「信用がつくと、自然に人が金を運んでくる」
「本ばかり読んで、世の中から遠ざかったら何もならへん。本の虫になって、常識ない人間になったらあかんで。生きた学問せなあかん」
「商売で儲けた金は、広く社会に還元していかなければならない」
「何でもはじめから無理と思ったら結果もそのようになります。無理でも目的を立ててどうしたら完遂できるか、焦点を絞っていくことが大切です」
まだまだ、たくさん感服する言葉がある。
確固たる信念・理念があるからこそ、激動の時代を生き、活躍したのだろう。
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NHK朝ドラ「あさが来た」の原案本。
ドラマのあさちゃんは、まだ、「女」の部分が出てるけれど、この本の中の浅子は、もう「男の中の男」
先見の目があり、視野が広く、そして、人を寄せ付ける。女性実業家として、とても魅力のある女性です。誰よりも早く炭鉱に目をつけて、鉱山経営をし、加島銀行創立、広岡商会設立、大同生命創業、日本女子大学創立に深く関わる・・・
聞いてるだけで、これの一つでも、成し遂げるのに、相当大変であるのに、彼女は一生のうちに、これだけのものを成し遂げた。
なぜここまで出来たのか?
実家が、「三井」だったこと。嫁ぎ先が、大阪一の両替屋だったこと。すなわち両家が資産家であったということ。
それから、周りにいる男たち(夫も含め)が、浅子の味方であったこと。
五代友厚、渋沢栄一、大隈重信、伊藤博文、など、一般市民なら、絶対に遭遇しないであろう人々に、三井家によって、引き寄せられたこと。このような、バックグラウンドがあって、そこに、浅子の商売人としての能力が加わって。
男尊女卑の世の中で、ここまで、出来たのは、広岡浅子の計り知れない才能が、その時代に開花したからなんだ、と痛感しました。
浅子が数字に強かったことが、後の日本女子大附属高校に影響してるのかもしれない。
ここの高校は、数学は、数ⅢCまで、全生徒が必須らしい。理数に力を入れている、学校です。
ここにも、浅子の影響が及んでいるのかもしれません。
読んでいて、楽しかったです。
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2015.12.22.朝が来たのモデルになった広岡浅子の生涯を描いた作品。朝ドラをみただけだったら明治初期にこんな女傑がいたとは思えなかったが、実際におられたと知ってとても新鮮で勉強になった。人間的な魅力を描いているといういみでは朝ドラの方が勝っているとは思った。
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広岡浅子ってすごい人だったんだなぁと再認識。朝ドラのような爽やかさは、正直あまりないけれど、浅子のバイタリティー溢れる生き方に感嘆させられた。
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古川智恵子「土佐堀川」。成熟社会とも言われる今の日本では、浅子と同じことをしても、同じように成功できるとは限らない。でも「いろんな人に会って、いろんなものを見て」、つまり「生きた学問」を実践する人が、お金では買えない財産を得られるのは、昔も今も真実なんだと思う。
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ストーリーは朝ドラを見ているので、
なんとなくわかりながらも、
ドラマとはちょっと違う浅子の力強さが
淡々とかかれていて、気持ちがいい
浅子さんは体が弱く、何度も死にそうなくらいの
病気や災難に襲われながらも、71歳まで
生きる使命をもって、思いっきり生きたのだなと
あきらめないこと、物事にきちんと向き合うこと
逃げないこと、何が大切か冷静に判断できる力
すごい人だなと、改めて思いながら読みました
女としての浅子さんの心情は、さらりと描かれていて
時代の差と、浅子さんの愛情を感じました
本当は、ほとんど交流がなかった五代友厚さんからの
この言葉は、やっぱりドラマの五代さんが目に浮かび
ジーンとしてしまいました
「勝たなあかんで。負けの人生は惨めや。
負けたらあかん。他人やない、自分にや」
読み終わり、余韻にひたりながら後ろの解説を見たら
なんと、宮本輝先生の解説でした
輝先生らしい締めくくりの解説も読み応えありましたよ
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2015年度下半期放映の朝の連続テレビ小説「あさが来た」の原案の歴史小説。
作者の資料の読込みと聞き込みの成果が実を結んだ作品。古川さんがいなかったら、広岡浅子という実業家は歴史に埋もれていた人になっていただろう。
近年においては、実業史から近代を捉えなおす試みが進んでいるが、さらに一歩踏み込んで、女性実業家からの視点でみると、また違った時代の側面が見えてくる。特に女性教育、女性の権利という視点でみていくと、市川房枝に繋がる点も見逃せない。
その人生は、まさに座右の銘である「九転八起」を人生で体現した人で、先見の明とその行動力には目を見張るものがある。
あくまで小説形式的な形で書かれてるのであって、心情面の描写は少ない。また、朝ドラは設定が変更されているので、そのへんは要注意。
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ご存じ、NHK朝ドラ「あさが来た」の原作本。ドラマとはまた違う「あさ」に出会えた感じです。時代に向き合い的確に判断をする冷静さ、やりとげる実行力、女性の地位向上のために奮闘し続けたこと等、広岡朝子ってすごい人だったんだなと知りました。また市川房枝や村岡花子など時代をつないだ人たちと朝子のつながりは、今の時代につながっていることを知ることもできました。ドラマを楽しむうえでもぜひ読んでみたらいかがでしょうか。
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ドラマとはちがう、著者が調べ上げた浅子さん。もっとすごい人です。
ドラマも面白いけど、本も違う面白さ!
読んだら少し強くなれた気がします。
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「朝が来た」の原作小説。
「朝が来た」は見てないけど、読むからに連続テレビ小説向けの人生。大阪が経済の中心地であった、幕末から日露戦争までの実業界を舞台に活躍した、広岡浅子の生涯。
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朝ドラはみていないけれど、この時代に生きた女性の話は絶対おもしろい!と思って購入。
やはり、今まで読んだ本の女性が何人も出てきて、つながりを感じることができました。
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明治の女傑・広岡浅子を描いた本小説は、著者の古川さんの緻密な史実調査を経て、非常に生き生きとした歴史模様を紡ぎ上げた。
広岡浅子は三井十一家の一つ・油小路三井家に生まれ、若くして大坂の豪商。加島屋に嫁ぎ、加島屋の屋台骨を支えていくことになる。
本小説の浅子は、三井家に生まれたことで初代三井高利の妻「殊法様」の血を引くかのごとく幼い頃から数に強い一面を描いている。また、商才豊かな義兄の高善とのやり取りからも将来的な浅子の活躍の伏線を伺うことができよう。
浅子が嫁いだ先の加島屋は順風満帆とはいかなかった。御一新による大名貸しの焦げ付き問題に始まり、上方の銀目遣いの廃止など波乱な展開が続く。しかし、浅子は「九転び十起き」という人よりも多く苦労し立ち直ることを座右の銘とし、ピンチはチャンスと言わんばかりに困難な難局を乗り越えていく。
なんとか維新の混乱を乗り越えた加島屋は、浅子により積極策に転じ、炭坑事業、銀行事業、生命保険事業と事業を拡大していく。一方で、明治財界の雄・渋沢栄一との出会いから社会貢献にも力を注いでいく。女性の高等教育機関「日本女子大学校」創立や女性啓蒙、女性自立のための執筆活動など自らの時間を社会に寄与するために捧げたといっても過言でない。
本書を読めば広岡浅子女史のような意欲的な人生を目指そうと決意を新たにしたくなりそうだ。
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ドラマはほとんど観ていない。三回も生命の危機があったにも関わらず、それを乗り越えて事業を進めるエネルギーはすごい。