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虫が苦手な人はよめません。私なんかが読むにはもっと科学的説明がいい加減でもふむふむと読んでしまうのだが、これでもかってくらいバイオのことを調べて書いてあります。でも読みやすい。情景もリアルに書かれているので、夢にも虫が出てきそうです。
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「夏の災厄」を先に読んでしまった人は物足りないかもしれないけれど、私はこちらを先に読んだのでじゅうぶんに楽しめました。リアリティのあるバイオホラー。虫が苦手な人はキツイかもしれないけれど、もともと、あの美しい絹織物が蚕から作られるってところにすでに神秘がありますよね。自然界に人の手を加えて、美しいものを増産しようとすると恐ろしいことが起こるかもしれない。これは、現代社会への警告でもあると思う。
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繭の繁殖・・・バイオテクノロジー物は大好きだが、ちょっと底が浅かった感が。
長さの問題でしょうか?
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篠田節子のデビュー作ですが、初めて読んだときはかなり衝撃を受けました。これで大フアンになり、新作を心待ちするように・・
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SF。
絹を吐き出す蚕に関する物語。
テンポよく進展するので,あっという間に読み終えてしまった。
登場人物の設定(性格など)が,前半と後半で大きく変わり過ぎているような気もした。
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すばる新人賞を受賞した作品。
芋虫嫌いの自分には背筋がおぞぞ…とするものでした。
描写がリアルなので鮮明に映像を思い描いてしまう。
篠田節子の特長です。
最後が若干尻すぼみに終わってしまうけれど、矛盾の無さはいいです。
虹を浮かび上がらせる羽織は着てみたいけれどそれで死ぬのやだな…。
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第3回小説すばる新人賞受賞のデビュー作。
家に代々伝わるディスクのように輝く絹織物。
不思議な糸を吐く野蚕を偶然に発見した主人公。
生物学の女性技術者の協力でその蚕を繁殖させようとする。
新種の蚕が巻き起こすパニックを描いた作品。
よくある設定ではあるが,蚕が主役というのが面白い。
本能だけでうごめく蚕の群れの姿は想像しただけでも恐怖だが,
その描写力も巧みで,
パニックホラーの恐怖感をうまく演出している。
ただ,枚数制限のせいなのか,展開が急すぎる。
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ただ、虹色の絹織物を生産したいだけだったのに、結果は思わぬ方向へ。
遺伝子操作はしていないにしろ、掛け合わせで、肉食の蚕が出来上がった。
自然には存在しない蚕。
生態系だけでなく、人間をおびやかす。
そんな蚕に出会ったら、多分卒倒してしまいそう><
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タイトルでややバレている気もするが、主役の異形は蚕(但し人為的に大型、肉食化済)。しかし蚕に限らず芋虫の類って1匹だけでも気色悪いのに、それが大群となると……悪夢。虫キライの人には耐え難いだろうなぁw
物語自体はどうもバタバタした展開。
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篠田節子氏、こういうパニック小説は、上手い。
映像では絶対見たくない。言葉だけの方が救われる。
細部に及ぶ描写を頭の中に描くと、気持ち悪くてしょうがない。
それが作者の狙いでもあるから、まんまとはめられている。
八王子と養蚕業が小説の素材。
新種の蚕が猛威をふるうという話、実際にあってもおかしくないように書かれているので、なおさら怖い。
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2011/10/29 Amazonより届く。
2012/3/13 一日で読了。
1991年に出版され、第三回小説すばる新人賞を受賞した篠田さんのデビュー作。
虹色に輝く幻の絹を再生すべく、孤高の科学者有田芳乃と取りかかった長谷康貴。バイオテクノロジーを駆使して虹色の絹を作る蚕を作り出すことに成功したが、それはとんでもないパニックの引鉄であった。
先日久しぶりに読んだ篠田作品にハマり、どうせならとデビュー作から読むことに。まだバイオテクノロジーがそれほど広まっていなかったであろう時代に良くこの設定を思いついたなあ。ちょっと展開がせわしいが、このデビュー作なら、その後の活躍も然もありなんだ。個人的には、イモムシが大の苦手なので、より一層気持ち悪かった。
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美しい虹色の絹織物との出会いから全ては始まった。
篠田さんのデビュー作です。
まさか、こんな内容だったとは、という感じです。
読んでいて背筋のぞわぞわが止まりませんでした。
何故なら、ただでさえ昆虫類が苦手な私なのに、この本には15cm級の蚕が大量に出てくるから。
それも、肉食の蚕。
想像したくないのに、映像が勝手に思い浮かびます。
読み終わってから、あんなに怖い思いをするなら途中で読むのを止めればよかった、と思ったのですが、読んでいる最中は目を離せませんでした。
思い出しても鳥肌が立ちます。
盛り上げておいてラストが尻すぼみになったのが残念。
土産物屋の老女の言葉が、最後に思い出されました。
どんなに美しくとも、手を出しちゃいけないものもある。
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よくまとまった短編スリラーである。話のスケールが小さいかもしれないが、スケールが大きくなると現実感が失われるかも。八王子限定は、ちょうどいいくらいだ。
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はー、虫ものはぞぞっときますねえ!
貴志祐介さんの「天使の囁き」と互角を
張る恐ろしさでした。
やっと篠田さんのデビュー作を読めて
うれしかったです。
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品種改良され凶悪な毒性を獲得した巨大芋虫の集団が襲いかかる!…これだけで気持ち悪い感じ満載である。やや変わり者の女性研究者が、新しい研究対象にかける姿が眩しく少し恐ろしい前半と、それらを諦め自らの手で殺さねばならない後半の対比が儚い。