こんなリーダーに私もなりたい
2020/06/20 09:36
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投稿者:じょんたま - この投稿者のレビュー一覧を見る
リーダーのイメージというのは、人によって違うと思います。多分、自分が出会ってきたリーダーが、そのままイメージになっている人が多いのではないでしょうか。
自分にとってよいリーダー、悪いリーダーという分け方もできますが、その時はダメだと思っても、後になって見るとよいリーダーだったという人もいて、難しいものです。
さて、この本は「最高のリーダーは何もしない」というくらいですので、いわゆる強引な、強力なリーダーシップで集団を引っ張っていくような、そういうタイプのリーダーは出てこないということになります。冒頭でも、「内向型リーダーのための導火線」という言葉が出てくるほどです。
もちろん、何もしなくていいというわけではありません。例えばp.107では、「部下が働きやすい環境をつくり、あとは口を出さずにじっと見守る」とあります。少なくとも、部下が働きやすい環境をつくるのはマストというわけです。ただ、すぐその下に、「これはかなり我慢が必要です。」とあります。部下が働きやすい環境をつくれるほどの人が、あとは口を出さないというのは苦行ですね。
一番印象に残ったのは、キングジムの社長さんのエピソードです。この方は、日本有数のファイルメーカーにいて、これからは紙の使用量が減るかも知れない、そうなれば、ファイルが売れなくなると考えて、ラベルライターのテプラの開発に着手したそうです。社内では相当の反対があったそうですが、最終的には大きな成功となったことは言うまでもありません。
若い頃の経験から、この社長さんが教訓にしていることはどんなことでしょうか。普通であれば、社長になった今も、新商品の開発にズバズバ口をはさんできそうですが、この方は違います。p.116「成功できたのは当時の社長が自分に任せてくれたからだ。」。キングジムはユニークな商品が多いのも、こういう社長さんの存在があるからなんですね。
ほかにも、様々な社長さんが紹介されていてとても参考になるのですが、あえて☆5つにしなかったのは、どうしてもうまくいった話ばかりで、理想論に思えてしまうようなところが、正直私にはありました。業種や組織の規模や時代背景とかタイミング等々、いろいろな条件が重なればうまくいく方法も、もしかすると、現実にはうまくいかない方が多いということもありえます。ここで書かれていることを、最後は自分なりに昇華させる必要があると感じました。
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活躍されているリーダーの内面的な要素が紹介されている。リーダーは意外と繊細で(だからこそ考え抜いている)、何もしていない(部下に考えさせているから)。従来型のリーダーとの比較や、内向的なリーダーになるための具体的な方法がなかったので少し物足りない感じ。
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著者の話を聞く機会があったので、その時の最新の著作を手にしてそのまま積読。
リーダーはホントに何もしなくていいと言っているわけではなくて、ビジョンを示して、伝えるということが仕事だってことですね。
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常に考えることはとてもいいことだと分かり、安心した。これからも常に考える人間でありたい。また、『なぜ、何故、ナゼ』という言葉は印象的で、使わせていただきたいと思った。
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ビジョン型リーダーシップ。
社会と共生してきた日本の100年企業が見直されている。
過去の不変的な財産を土台とし、新しいビジョンをつくる。
リーダーとは、
チームの誰よりも考えている。
仕事全体を高い解像度で見通せる。
最後の決断をできる。
自分なりの仮説を対話で補強。助言を否定しない。
直感で決めたことを論理的な言葉にして伝える。
素直さを持っている。
言葉に敏感。誠実かつ正しい言葉を使う。
繊細でマメ。傷つきやすい。
嫌われない。敵を作らない。
まわりの人への愛情と感謝を忘れない。
誰かに改善を求めるのではなく、自分たちで見つけ実行する。
なぜを伝える。
精神的豊かさにハングリーな若者に社会貢献という成果を語る。
リーダが描くビジョンこそが未来。多くの人の共感を呼べば大きな未来へとつながる。
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人に何かをやらせる、自分で率先垂範する、報連相をきっちりやる。そんな昔ながらのリーダー像ではなく、ビジョンを作り、語り、考え行動し、成し遂げる。そういうビジョン型リーダーが、社会に人類に貢献することができるということを、新旧リーダーとの対談の実績から述べる。
この対談経験の説明が著者 藤沢さんの売りか?
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リーダー論がとても平易な文章で書かれていて、大学生や若い社会人にオススメ。もはや、リーダーでなければできないとか、そもそもリーダーになんとかしてもらうという発想では立ち行かないので、全員必読の書。「リーダーは何もしない」というタイトルだが、リーダーたる人物にしかできないとても重要なことはやっぱりあって、そのことに集中すべき(むしろそれ以外のことはすべきでない)ということだし、学ぶ必要があるということだろう。「メンバーが共感してくれるビジョンとその浸透」「常に考えているが故に重要な情報を見逃さない」「誰よりも高解像度で見る」「リーダーが決断しなければならないほとんどのことに正解はない」「常に誠実かつ正しい言葉を使う」「もうこれ以上は心配できないというところまで手を打つ」
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コーチングやサーバントリーダーシップ、あるいはビジョナリーワードやクレド経営などといった、様々なものがこの1冊にコンパクトにまとめられています。特に目新しい概念が紹介されているわけではありませんが、著者のお仕事柄、これまで接してこられた数多くの経営者や、トップリーダーといわれる方々のお話が事例として取り上げられていて、たいへん興味を惹かれました。現代のリーダーの在り方が、とてもわかりやすく解説された本です。
リーダーとは、脳みそが煮立ってしまうくらい考えに考え抜いて、そのうえまだ、悩みに悩み抜かなければいけない仕事なのですねぇ。
べそかきアルルカンの詩的日常
http://blog.goo.ne.jp/b-arlequin/
べそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”
http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2
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イチロー×豊田章男社長が語る「理想のリーダーと強いチームの条件」
http://tabi-labo.com/225382/ichiro-akio-toyoda-03/
この記事をみて、リーダー像について少し考えたかったので購入
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一流のリーダーは直感で決断している。
直感は色々な情報から考え抜いた結果。
『命令を伝える』から『物語を伝える』。ストーリーを語れるかが重要。
浸透させるために自らの言葉で語る事が最も重要な事。
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2019年3冊目。
前期の評価時期が近づいてきたので、メンバーへの動機づけのヒントを求めて。
著者がこれまでにインタビューしてきたさまざまな経営者の考え方やエピソードが少しずつ紹介されている。経営者本人の著書を読むよりも短い時間で複数の価値観に触れられる点はいい。
ただ、この著者である必要性は感じられなかった。話があちこちに飛ぶせいで読みづらいし、タイトルと内容も一致していない。伝えたいことはまあわかるけれど、本書で取り上げられているリーダーたちは皆、内向型ではないし何もしなくはない。むしろメンバー側に読んでもらって感想を聞いたら面白いかも。
最初からきっちり読んでいくと飽きるので、気になる部分の拾い読みで事足りる。ぱらぱらと見返すにはちょうどよさそう。
◇参考になった章◇
第3の発想転換
「命令を伝える」から「物語を伝える」へ
第4の発想転換
「全員味方」から「全員中立」へ
第5の発想転換
「チームの最前線」から「チームの最後尾」へ
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ビジョン型経営に、ビジョン型リーダー。現代に求められているリーダー像はかつてとは異なっている。私が勤めている会社にもビジョンは掲げられているし、行動指針もあるけど全く意識したことがない。でも、何かそこから見つけることはできる気がする。出社したらさっそくチェックしよう。
そして見つけた何かについて、とことん考え抜いてブレイクスルーするまで突き詰める。
そして、「会社にために頑張ろう」ではなく「社会のために頑張ろう」を意識していきたい。
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1リーダー2ページくらいで深堀りはまったくされておらず、だいぶ薄っぺらい印象。
本書に登場するリーダーは「ものすごく色々している」。
そもそものタイトルに沿った内容は最初の1章くらいで、「俺これだけたくさんのリーダーと話したんだぜ凄いだろ」という自慢本なのか?という印象。
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リーダーはビジョンを描くために考え続ける。考えて続けた結果、直感で閃くことがある。そして細部までを細かくチェックする。
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読んでみて、タイトルがすげえ誇大広告な気がしますが、
ざっくりいうと、リーダーは自分のタスクを持たずに
メンバーが動けるように計画やバックヤードを
キッチリやっていくのが仕事であり、
その中でメンバーの教育もやっていきましょう
と書いています。
要するにタスクを持たないという意味であり、
読んでて思うがやっぱり忙しいのがリーダーだと思った。
特に初めての経験で、計画が読めない場合に、
どれだけリスクを読み切れるかは腕の見せ所だと
個人的には思っている。
あとは、そのリスクが本当に発生したときに、
適切に対処出来るか否かも重要なように思う。
こういったマネジメント周りのことを
確実にこなしていける かつ人間味がある
のが本当に良いリーダーなのかなあと思った次第でした。
とはいえ、プレイヤーもしながらリーダーをやるのが
ほとんどのプロジェクトでみられる状態なので、
もう少しプレイングマネージャーに対する記載も
あってもいいのかなあと個人的に思った。
【勉強になったこと】
・リーダーはポジティブであれというが、
そもそも精緻な計画を立てることが出来るのは
むしろネガティブ(心配性)な気性の人である。
なぜなら、いろんなリスクを洗い出せるから。
・メンバーを集めるときは能力も大事だが、
まずは自分のやろうとしていることに共感を持って
もらうこと。
要するにビジョンや目的といったものを説明し、
納得してもらったうえで参画してもらうべき。
順調にいっているときは良いが、
ビジョン・目的に共感してくれなかったメンバーは
プロジェクトが遅れだしたときに積極的に動いてくれない。
・アイデア勝負の会社の場合は、
ゆとりのある環境を用意しておくこともあり。
ゆとりがあれば、いろんなアイデアを考えたり、
ディスカッションしたり出来るから。
・基本はメンバーにやってもらう前提でよいが、
何か問題が発生したときはリーダーが率先して動くこと。
特に利益がいつまで経っても出ない事業は、
メンバーが判断するのではなくリーダーレベル、
場合によっては会社レベルで判断する必要があるから。