紙の本
なぜか心にくるものがある
2023/02/26 23:53
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yino - この投稿者のレビュー一覧を見る
笑いと恐怖が、まさに紙一重で同居する田舎の三兄弟の話で、清々しいまでに痛々しい。三兄弟を中心とした話ではあるが、兄嫁の存在がまた絶妙なスパイスとなっていて面白い。元々は舞台の脚本だったものを改訂しての小説にしたとのことですが、これは舞台も観てみたいと思いました。
投稿元:
レビューを見る
田舎のとある家族を題材とし、そこにいる4人のそれぞれの屈折した感情が表現されている。
全体的に明るさを感じられないストーリーだが、登場人物それぞれの黒い内面が理解できる部分もあり、思わず一気に読み進めてしまう。ただ、読後の爽快感はあまり感じられず、なんだか考えさせられる一冊。
投稿元:
レビューを見る
かなりキツク激しい内容で、読んでいて気分が悪くなるところもあると思う。
ものすごい勢いで衝撃的なものを目撃してしまう感じ。途中、「見てよかったのか?」と後ろめたささえよぎる。
でも、すごく面白かった。
今度舞台も観にいこうと思った。
投稿元:
レビューを見る
「劇団本谷有希子」第1回公演にて上演されたものを小説化。その当時、全くいい反応が無かったという本作品。舞台を見てはいないが、小説を読む限りでは、「これは凄い」
と思わされた。この小説から舞台へと行けば、演出等にもよるが、かなりヤバくて面白いだろうと思える。実際、この後第8回公演にて再演されるが、そのときは好評を得ている。
序盤はさほどの面白みを思わせる部分は無いかもしれないが、漫画にしてしまったというくだり、そこから終盤の展開に行く流れは笑いが止まらない。(決して内容は爆笑というような楽しい笑いでは無い。個人的に「こうだよ、あぁ、汚いけどそれが本当だ」と思うような笑いである。)伏線等は気持弱い気もするかもしれないが、この人々の面白さは書き手のおかしさからきていると思える感じがする。これで感想文を書くとしたならば、自分自身の汚さとおかしさを露呈するしかない。しかし、面白い感想文になることだろう。
投稿元:
レビューを見る
6/8 映画館で予告編を見たものの原作。舞台をやっている著者の小説なだけあって舞台っぽい。また人間観察の確かさに意地の悪さを感じておもしろかった。
投稿元:
レビューを見る
親が死んだら東京で役者をしている姉が帰ってきた。
自意識過剰な姉と、姉を恐れる家族。
そして運の悪い長男の嫁。
投稿元:
レビューを見る
今夏映画が解禁された話題作。
読んでいてサトエリと澄伽をシンクロさせては適役だと感心(笑)
登場人物は少ないけれどどれも濃くて、というかぶっとんだ設定。
キャラが立ちすぎているせいか淡々と書かれている印象。
現実を見ることと直視したことで生まれるどうしようもない絶望を
描きたかったのでしょうか。最後のどんでん返しが小気味いい
投稿元:
レビューを見る
ほとんど面白かった!!漫画みたいにするする読める。けど終わり方が好きくない・・。これ映画だとどうなるんだろう。すごく観たい!!
投稿元:
レビューを見る
ぜつぼう、そうであれ皆若い。
気づいて絶望してやり直しましょう、そうしましょう。
死んだものも来世で。
投稿元:
レビューを見る
ずっと読みたいと思ってた1冊。
面白かったー!!こういうの大好き!!
けど、終わりがむむむかなぁ。もともとが戯曲だから幕切れが舞台っぽい感じ。
閉じるなら閉じる。突き放すなら突き放す。ってはっきりしてほしかったかも。
投稿元:
レビューを見る
状況説明わかり易いし、薄いし読みやすかった。キャラも文体も濃い目だからどんどん読めた。狂気。面白いけど怖い!
投稿元:
レビューを見る
映画を観た後なので、映画のストーリーをなぞっているだけに感じ退屈になってしまう。パンフレットの詳しいやつを読んでいる気分・・・
観ずに読んでいたら随分違ったでしょうね。
いづれにしてもこのプロット、ストーリーを作り上げた本谷有希子という人には今後も注目って事です。
投稿元:
レビューを見る
とんでもないおねえちゃんとそんなおねえちゃんがうっかり田舎に帰ってきてしまったためにとんでもない思いをする妹の話。
いや、実際こんなお姉ちゃんいたらたまんないよね〜
スピード感はあるけど、個人的にはいまいちでした。
あ、これ映画になったよね〜
投稿元:
レビューを見る
人の生々しい部分を痛いほどにさらけ出して突きつけてくるような、激しさとパワーを感じさせる作品。「欲望という名の列車」を思い出させる。
投稿元:
レビューを見る
超自我の塊の美人な姉、腹違いの兄弟であるが故に異常な役割を担う羽目になった長男とその妻、そしてそんな姉を恐れに恐れている妹が織り成す物語。(劇文学?)妹がふっ切れた辺りからぐんぐん盛り上がっていく展開とスピード感、お姉ちゃんの超自我が崩壊していく表現は真摯に迫るものがあって、そんなラストで一気に魅せる『ぜつぼう』は強烈に壮絶。終わり方が非常に良いと思う。