紙の本
愛の物語
2008/10/17 18:30
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nanako17girls - この投稿者のレビュー一覧を見る
松本大洋は愛の人である。この場合、大きな意味での愛である。大洋作品には極端に女性の登場人物が少ない。まあ、ハードボイルドなのだ。サブカルの教祖的存在だが、この漫画家の実の顔はかなり男臭い。が、性別を問わず人気があり、しかも熱狂的。もちろん僕もその一人。
ストーリは卓球を通じて少年が成長する物語。かなり簡単な説明だけど、内容知りたい人は買ってください。主人公のペコは太陽のような存在。対してスマイルは月。
少年は愛によって成長する。それは異性との出会いかもしれない。また本書のような友情かも。母親から離れ、いつのまにか僕らは歳をとっていく。少し寂しい気持ちになる。しかし、それはどうしようもないことだ。不老不死は永遠の人間のテーマだ。医学はまさにそうだ。しかし、枯れない花はない。だからこそ花は美しい。つぼみから花びらが咲く瞬間。それが思春期ではなかろうか?
スポーツというものは人を魅了する。身体の限界に向かうということは自分の本質的なものと向き合うことと同じ気がする。自分が万能ではないことを証明してくれる。だからこそコーチや家族やライバルや仲間の存在が不可欠だ。そのストーリに魅了される。
「あんたうんと高く飛ぶ選手だかんね」「だからオイラも背中に乗って飛ぶ」これは終盤の台詞。そう、ただ卓球をするのではない、「高く飛びたい」のだ。そして大人になっていく。
青春を卓球に捧げた5人の男の物語。それぞれに刺激しあい、ぶつかりあう。挫折をする者もいる。しかし、それでいいんじゃないか、いつまでも思春期気分の僕には勝敗よりもそのプロセスがたまらない。いい顔してるのよ
電子書籍
愛してるぜ
2017/04/08 21:51
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かんけつ - この投稿者のレビュー一覧を見る
最高ですなこの漫画。ドラゴンとの戦いで限界を超えたかと思えたペコの膝だが、決勝戦は憧れのヒーローであるペコを待ち続けていたスマイルとの戦いだ。
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卓球を通して5人の男のスピリッツがかいまみれます。 才能 責任 努力 意地 そして楽しむこと。
これはね。 実は深いですよ。 ある意味、人生の哲学書です。 ペコとドラゴンの対決シーン最高です!!
いつも思うんですけど 松本大洋の作品って もう出来上がってから連載しているんじゃないかと思うほどさりげない伏線の嵐。 感覚に訴えかける描写でありながら 計算されつくされてます。 まさに天才です。(全5巻)
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ヒーローが帰ってくるこの巻が一番好きです。
「強い相手と戦うと、もっと高く飛べる」この考え方、いいなぁと思います。
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球速を感じる、シューズ音を感じる、掛け声を感じる、苦悩を感じる、孤独を感じる、諦めを感じる、虚空の高度を感じる、涙の温度を感じる。
五感が弾けるスポコンハイウェイ☆
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卓上を行き交う高速の球と、それに反応する彼らの時間は、しかし止まっているようにも見えて。あぁ、やっぱし眩暈が。
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"卓球"といものに対する男5人5色のスタンス、想い。それは卓球という枠を超え人生に通じているかもわかりません。球の音が聞こえるかと錯覚するぐらい、試合場面の臨場感はスバラシイです!ヒーロー見参☆
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ヒーロー見参!
ペコとスマイルを中心に卓球に青春をささげた5人の男の子達の物語。試合という勝負の先にあるものは、栄光・挫折・希望・夢。
とても懐かしい感じをいっぱい頂きました。
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「このホシの一等賞になるのだオレは!!」卓球を通して様々な人間模様が描かれている奥深い漫画。ボクも一等賞を目指すの★
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美術の教科書にちょっと載ってた
ペコもスマイルもアクマもドラゴンも
チャイナもみんなかっこいい!
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友達に一巻を譲り受けてはまる。絵は癖があるけれど。嫌いじゃない。この人の絵には揺るぎない自己の上に遊び心とゆとりと余裕がある。気がする。見てて安心する作中では月が好き。
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ずっと大切にしたいマンガ。
「この星の1等賞になりたいの」
ペコのまっすぐさが好きです。
だからペコが表紙の5巻で!
でも巻関係なしに、このマンガがおすすめです。
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ピンポン星からやってきたヒーロー、格好良過ぎ!笑
このやたらと真っ直ぐなペコをみると凄い元気になれる気がする。
ラストのスマイルにはちょっとびっくりだった。
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映画にもなった有名な卓球漫画。
そしてストーリーはよりスタイリッシュに。科白は心地よく、空想は遥か遠くまで伸びてゆきます。
絵は高校の美術の教科書に載ってるくらい、個性的ですが上手いです。面白いです。
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ピンポンは全5巻で一つの作品だけど、
ひとつ選ぶとしたらやっぱ最終巻になるんだろうな。
心を開いた月本の変わりようはちょっと意外だったけど、
ドラゴンとペコのあの真白なシーンは何回見てもグッとくる。
とても気高くて尊い。
日本漫画史上に残すべき名シーン。