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13件
ピンポン
著者 松本 大洋
松本大洋が描く卓球というスポーツ!! 青春真っ只中の高校生・月本(スマイル)と星野(ペコ)が、冷たく、そしてカッコイイ“スポ根”の世界を駆ける!! 月本(通称・スマイル)と星野(通称・ペコ)とは幼馴染み。小学生時代に駅前の卓球場タムラでラケットを握っていた頃からの仲だ。天才肌の星野はいつも好き勝手やり放題。今日も部活をさぼっていた。先輩たちに「星野を部活に連れてこい」と命令される月本だったが…。
ピンポン 5
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ピンポン 5 (Big spirits comics special)
2008/10/17 18:30
愛の物語
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nanako17girls - この投稿者のレビュー一覧を見る
松本大洋は愛の人である。この場合、大きな意味での愛である。大洋作品には極端に女性の登場人物が少ない。まあ、ハードボイルドなのだ。サブカルの教祖的存在だが、この漫画家の実の顔はかなり男臭い。が、性別を問わず人気があり、しかも熱狂的。もちろん僕もその一人。
ストーリは卓球を通じて少年が成長する物語。かなり簡単な説明だけど、内容知りたい人は買ってください。主人公のペコは太陽のような存在。対してスマイルは月。
少年は愛によって成長する。それは異性との出会いかもしれない。また本書のような友情かも。母親から離れ、いつのまにか僕らは歳をとっていく。少し寂しい気持ちになる。しかし、それはどうしようもないことだ。不老不死は永遠の人間のテーマだ。医学はまさにそうだ。しかし、枯れない花はない。だからこそ花は美しい。つぼみから花びらが咲く瞬間。それが思春期ではなかろうか?
スポーツというものは人を魅了する。身体の限界に向かうということは自分の本質的なものと向き合うことと同じ気がする。自分が万能ではないことを証明してくれる。だからこそコーチや家族やライバルや仲間の存在が不可欠だ。そのストーリに魅了される。
「あんたうんと高く飛ぶ選手だかんね」「だからオイラも背中に乗って飛ぶ」これは終盤の台詞。そう、ただ卓球をするのではない、「高く飛びたい」のだ。そして大人になっていく。
青春を卓球に捧げた5人の男の物語。それぞれに刺激しあい、ぶつかりあう。挫折をする者もいる。しかし、それでいいんじゃないか、いつまでも思春期気分の僕には勝敗よりもそのプロセスがたまらない。いい顔してるのよ
ピンポン 1 (Big spirits comics special)
2002/08/05 19:56
独自の世界観
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:クリハ - この投稿者のレビュー一覧を見る
独特の画風で読者をひきつける。キャラクターも独特で、独自の世界観がしっかりと作られていて読んでいてとても魅力を感じた。異色の卓球マンガと言った感じで読む価値あり、映画化されることも決まっているので話題性のある一冊!
ピンポン 2 (Big spirits comics special)
2017/06/15 22:09
史上最高
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ポージー - この投稿者のレビュー一覧を見る
ピンポンが最高なのは広く知られるところだけど、名作などと呼ぶにはやっぱり鮮やかすぎる。才能、努力、挫折、友情といったテーマを白を基調とした独特の力強いタッチと哲学的・詩的ながらも軽やかなセリフにのせて物語は駆け抜ける。ああいうセリフがちゃんとかっこいいテンポになるのはマンガだからだろう。全体があっけらかんとした寂しさにあるのもいいです。