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パウロ・コエーリョの〝星の巡礼〟に触発されて、俳人である著者がサンティアゴの巡礼路を歩き、旅で感じたことや、そこで出逢った人々のことを綴られています。
まどかさんはクリスチャンではないそうですが、気持ちを素直に表現されているため、ご本家であるパウロの小説〝星の巡礼〟より、本書の方が共感できました。各章に記された俳句も胸に沁みます。この巡礼路をますます歩いてみたくなりました。
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パウロ・コエーリョの名著『星の巡礼』に触発されて、スペインのサンチャゴ巡礼の道を旅した著者の日記。
実際に読んで、『星の巡礼』を読んでみたいと思ったし、道中の様子が頭に浮かんでくるような、絵になる作品でした。
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パウロコレーリョさんはアルケミストしか知らなくて、そしてまだご存命であることに驚いた。伝説級の作家さんなのだと思っていたので。
その著作の「星の巡礼」に感化された俳人の黛さんがスペイン・サンディアゴへの巡礼路を歩いて渡るという日記調の本。印象的なのは「戦車」と「十指」
ただひたすらに聖地を目指す人や観光客への見下したような視線がちょっと鼻についた。
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カミーノデサンチャゴへの巡礼記。図書館で見つけた。さすがに俳人。文章が簡潔でうまいなと思った。写真を見るときれいな人だ。サンジャンピエドポーからしっかり歩いたらしい。
パウロ・コエーリョの「星の巡礼」に触発されてカミーノを歩いたとのこと。
「星の巡礼」すっかり読んだつもりだったけど、読んでなかったことに気が付いた。今度、読んでみよう。
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パウロ・コエーリョの『星の巡礼』に触発されて、俳人黛まどかが巡礼路を辿る。
パウロ氏がメッセージを寄せている。パウロ氏と知り合いなのか!? というか、パウロ・コエーリョはまだ存命の方なんだ!と妙なところで驚いた。
どこにどう触発されたのか、あまり『星の巡礼』との関連が語られる部分は少ない(冒頭、マダム・ダブリエルが出てくるくらいか)。まぁ、あの作品に影響を受けたというなら、精神的な、内面的なことだろう。歩く旅に対する、心構え、準備などが、素人っぽくて、むしろ興ざめしてしまう旅の序盤。
それでも、50日弱の日数をかけて、多少なりとも成長していくところが見どころか。フィジカルに余裕がないからか、風景の描写、旅の感傷などの部分が、いまひとつ掘り下げがなく響かなかった。
50ほどの章立てに、一句づつ付されている。エッセイの内容とさほどリンクしておらず、その点も、やや肩透かし。俳人の旅エッセイ、そこって大事なんじゃないのかなあ。タイトル内に「奥の細道」を付すが、旅のスペシャリスト芭蕉が、その最晩年に記した紀行文と並べるには、はなはだ心もとない。
旅の道連れだった夫人が、目的地に到達後に呟く、この言葉は意外だった。
「私はこれからどうやって歩いていったらいいの? あの黄色い矢印なしに・・・・」
巡礼の達成感は、先の人生の道しるべになるとばかり思っていたのだが、こんな感想もあるのかと驚かされた。
「同じ道を歩いているように見える巡礼も、それぞれに別の道があり、違う風景が見えているのかもしれない・・・そう思うのだった。 」
旅への思い、その目的は、巡礼者の数だけあるということは肝に銘じておこう。