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尖閣諸島の領有権が明確になる冊封使録「羅漢」をめぐる陰謀と野望が、今の沖縄や尖閣諸島の国際状況を背景にリアリティーをもたせて書かれた近未来小説で、現時点では興味深く読める。
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ぼんやりとわかったつもりでいた沖縄の基地問題と、中国と日本が必死になって自国の領土と認めさせようとしている尖閣諸島の問題と、その両方に切り込んだまるでノンフィクションのような小説。しかもそこに謎と伝説が絡んでいる。読みながら国とは、歴史とは、人間とは、という底を流れる大きな問題を意識する。
普段、「何かあっても国が守ってくれるから大丈夫」と思っている。その「大丈夫」にNOを突きつける。決して国は私たち「国民」を守ってはくれないのだ。国が守ろうとするのはあくまで「国」だけであり、「国民」はその単なる一部でしかないのだ。なんとも恐ろしい小説を読んでしまった。
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尖閣諸島が日本に領有権が有る事の証拠となる、極秘文書が沖縄に有った。この文書をめぐり日本と中国の壮絶な争奪戦が繰り広げられる。一方この文書を保有しているグループは、これを盾に沖縄独立を画策する。おりしも米兵による少女強姦事件や、オスプレイ墜落事故も重なり、沖縄独立支持は県民の過半数を超える。尖閣に確認された大量の地下資源をめぐり、日本と中国と米国と沖縄の駆け引きの勝者は誰か。
著者はTV局で報道に長く定年近くまで携わった人で、これが処女作。ラストがもう一つ弱かったのが残念。
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面白かったが、最後がなんだかなーという感じか。
百田さんの「カエルの楽園」よりリアル感あるかもしれない。
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沖縄の方たちの耐え忍ぶ思いを我々はどこまで知った気でいたのだろう。色々と複雑な問題はあるだろうが
この本が映像化される事を期待する。
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五年前、東シナ海島嶼上陸訓練で姉を亡くした沖縄新聞記者の山本秋奈は、姉の死の真相を明らかにするため周辺取材を続け、とうとう「冊封使録」の存在に辿り着く。
その中の一冊「羅漢」が、姉の死に関わっているというのだ。
尖閣の領有権を主張する根拠として中国がたびたび言及するこの古文書には、一体どんな意味があるのか?
折しも沖縄では米兵による女子高生強姦殺害事件と、その後の県警の不適切な対応が世論を激化させ、さらに白昼オスプレイが墜落。
現場に急行した秋奈が目にしたのは…。
米国の思惑と背後に見え隠れする中国。
その時、日本政府は??
(アマゾンより引用)
あんま期待してなかったけど、結構面白かった(*^ω^*)
最後が何かだんだんよく分からんくなっていったけど(゜Д゜;)
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尖閣諸島の脅威とその周辺に眠る海底資源等を狙う各国の思惑、そんな今白昼にオスプレイが墜落、相次ぐ流血事件。
尖閣の領有権を主張する中国が言及する古文書とは?
米国の思惑と蠢く中国、その時日本政府は・・・。
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おもしろかったです(^o^)
が、タイトル変えた方がいい。
沖縄ゲームか、琉球ゲームに。
または、オキタキ、でもいい。
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著者の処女作と言う事で多少文体が今一歩といったところもあった
しかしストーリーはとても面白く沖縄の置かれている立場や尖閣の大切さがよくわかった
魂は小説も良いと感じた
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沖縄が独立するとしたら。
本書は、その一つの方法を描いている。
日本、中国、米国を巻き込んでの独立への戦い。
大きな陰謀がそこにあった。
わくわくしながら読んだけど、読後はちょっと物足りなさが残った。
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あり得ないと思いながら、でもあり得るかも、と思ってしまう。琉球国独立!
ここに書かれている明への冊封のようなことは琉球王国は、同様に八重山群島にしていた事実は忘れないようにしないと。
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私にとって2作目で、ずっと気になっていた青木さんの初の著書。
姉の突然の死を知った沖縄新聞社の記者である主人公が真相を求めて5年かけて調査し、たどり着いたのは尖閣諸島の領有権の根拠が記された中国の古文書・冊封記録『羅漢』の存在。
沖縄では米兵による女子高生の強姦殺人と警察の情報操作で、沖縄県民が怒りを募らせている中、オスプレイの墜落・米軍将校の狙撃が起こり、日米関係が悪化。
一連の事件の黒幕は誰なのか、その本当の狙いは何か、『羅漢』はどこにあり、何が書かれているのか、姉の死の真相は掴めるのか。
尖閣諸島の領有の歴史的真相、沖縄の独立などテーマとしてとても深い。
尖閣諸島の領有権、沖縄県の米軍基地という政治的問題、中国の冊封使という制度と、情報量が多く、調べながら読んだ。
構成というか、ストーリーの流れで読みづらい箇所があったが、中盤以降、急展開するあたりからは気にならず、いろいろ謎が明らかになっていくスリルがあり、一気に読んだ。
やりきれないエンディングは現実を突きつけられ、爽快感はないが、読みきった達成感でカバー。
タイトルがミスマッチかな。ゲームという表現はあまり好きじゃない。
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青木作品全般に言えるが、テンコ盛りの内容の割に短い。スピーディーな展開を狙ってるのかもしれないが、背景や人物の描写が物足りなくなる。本作も1.5倍ぐらいの文量で書いてほしい濃密なストーリなので勿体ない。現代政治ショーと琉球の地政史を主軸にしたミステリーを面白く書くならやはり短いと思うな。