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他の老子の訳註本を読んだことがないので評価は難しいが、易しい日本語訳、訓読文、原文と並べているので把握は楽だった。
分かりにくい部分はは注記で上手くフォローされている。
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最近、論語に関する本が流行ってるみたいだけど、今の人たちはむしろこっちを読んだほうがいいんじゃないかな?
論語との違いから老子の思想を説明すると、論語の根底にある考え方は用をなすのは表象のみという考え方なのに対して、老子は無ということの役割を説いている。論語がソリッドなのに対して、老子はダイナミック。
現代人の悩む所の根底には、満たされることを渇望しながら、いくら消費行動に走っても満たされない事にある、と僕は考えている。だからこそ、無、もしくは虚の積極的役割を説いた老子こそ読まれるべきなんだ。
『―故に有の以て利を為すは、無の以て用を為せばなり。』
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あまりよく知らないでこんなことを言うのも何だけど、孔子よりは老子に惹かれる。両方を読んで、その後自分がどんな考えを持つか知りたい。
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力まず、迷いもせず、いつも自分らしく過ごす。
複雑な世の中を、素晴らしく可能性に満ちた興味深い世界に変えてくれる。いつ読んでも心が落ち着きます。
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これは世界最古の「働きたくないでござる」もとい「何かをなすとは、何もなさぬことである」といった逆説を多用することによって、論語が薦める義務的生き方とは正反対の何者にも捕われない生き方を提示する。しかし老子の言葉が心地良くても、これを実践するにはかなり骨が折れることに。それは現代がせせこましく何かの役に立つことを強いようとする余裕のない社会であるのが理由の一つだけど、何より問題なのは、老子の思想が何者にも捕われないということはつまり、ここにある老子の言葉にも捕われてはいけないということを意味しているからだ。ここに収められた81章に続く82個目の言葉を日々の生活から紡ごうとすること、それが老子の思想に触れるということなんだと思う。
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老子による道の思想は気持ちを穏やかにしてくれますが、私には少し厭世的すぎるように感じます。
禅の思想に近いのかな。
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1993年に出土した最古の書を踏まえた最新の老子。
講談社学術文庫の金谷先生の訳とこちらを読んだが、
金谷先生の方は内容に対する解説が有り解りやすく、
こちらは訳に対する解説が有り学術的で、
春秋戦国時代の原本の内容を加味しているので、
老子という書の本来の姿はこちらの方が近いと思われる。
始めて読む人はあちらを読んで内容を把握し、
二回目以降はこちらというのが良いのでは無いだろうか。
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老子が大好きなので買いました.
現代語訳,書き下し文,原文,解説と,すごく充実しています.
暇があればぱらぱらと見てます.
24章や36章がかなり好きです.
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支那の古典や志怪物を読むために避けて通れないのが「老荘思想」。特に今では現世利益の象徴となった道教では老子は神様ですからね。それに、とっつきは悪いかも知れませんが読んでみると案外哲学的ですらあります。現代の宇宙論でビッグバンが唱えられて久しいですが、まず大極が有り陰と陽に分かれ................ってまさにビッグバンじゃないですか。物質と反物質の鬩ぎ合いも同様。アインシュタインが物理学を突き詰めると宗教になると言った事も理解できます。何でいまの支那があそこまで落ちぶれたか?と考えるとマルクスレーニンと毛沢東なんでしょうね。露西亜は共産党を捨ててツァーリ抜きでやり直して正解です。日本を恨むより満達子の西大后を罵るべきでしょうな。
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NHKの100分で名著の出演者が、書き下し、現代語訳にした本である。現代語は非常に読みやすい。また注も非常に丁寧に書かれてあるので、これで漢文の勉強をするということが高校生もできると思われる。ひとつひとつの解説がないが、それは注をみることで解説代わりになると思えなくもない。
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千里の道も足下より始まるという名言は実は百刃の高みも足下より始まるだったのか、最新の研究結果で得心がいった。
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知ったような事書きやがって!
何様なんだ!(´Д` )
根拠は?
裏付けはあんのか!?
調子のんなっ!!
すみません、取り乱しました。。。
でも、おそらく科学的な根拠のないことを説教されているようで、イライラしてきます。
「なにも為さないことを為し、なにも事がないということを事とし、なにも味がないということを味とする。」(第六十三章)
プーさんか!?
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上善水如
無為なものから教えを得る。
自分の深い所に根付いている考え方を、文字に置き換えたらこうなる。
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論語よりも世界の出版量は多いらしい。聖書に次いで2位。マジか!
少人数の村で技術は使わず移動せず欲を持たず暮らすことを理想としているが、現代ではそれはもう無理だろう。
私たちはもうエデンの園からはるか遠くに来てしまっている。
国を治めるための儒教へのアンチテーゼと言われているが、欲を持たず自然に暮らし、知識も技術もいらず素朴に昔に戻って暮らす思想は、自分には合わないし、都心で働くビジネスマンたちにきいても合わない人も多かったが、疲れた時の癒しとしてはよいかもしれない。
実際に、ヒーリングのコーナーには「タオ」というコーナーで、老子が「そのままでいいんだよ」というような本がいくつも出ている。
老後はこんな思想になるかもしれない。
人生の最後は満足して死にたいし、過去の自分を後悔して・自分の人生は失敗だったと思って死ぬのは嫌だしね。
老子→荘子→道教、気、仙人 という思想だけに、世捨て人系にマッチする。
・為政者 韓非子
・商人 孫子
・民衆 孔子(上を敬うよう、孔子を教え込まれる)
・不遇な知識人 老子
みたいな。
心の持ちようとして、一部老子のようなものの見方を複眼的に持っておくのはよいかもしれない。
「道家の精神にて儒教の事業を成す」という言葉もあるらしいし。
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老子(『老子道徳経』)の思想を解説付きで記した本。
非常に難しくほとんど理解出来なかった。
「道」(自然の摂理・ありとあらゆるものを動かす原理原則)に沿うように人生を送ったり、政治をすべきだというのが思想の要点。
儒教でいうところの中庸とかなり似た箇所(第四十四章等)が見受けられたが、解説を読む限りだとその思想内容はかなり異なるらしい。
内容が難しく、自分とは合わないだろうと感じたものの、その文言はとても素朴で穏やかな印象を受けた。
特に印象的だったのは以下の三つ
第十章
「恩沢を施しても見返りは求めず、成長させても支配はしない。これを奥深い徳というのだ。」
第三十章
「成し遂げても功を誇ってはならず、成し遂げても高慢になってはならない。」
第四十四
「何かを得ることと失うこととは、どちらが苦しみであろうか。(略)満足することを知っていれば辱しめは受けず、止まることを知っていれば危険を免れられ、いつまでも長らえられる。」