紙の本
長寿社会
2022/08/08 12:06
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なつめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
これからの長寿社会に生きる心構えが、わかりやすくてよかったです。死ぬことの難しさを、真剣に考えました。
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志事こそ、生きるチカラなのです。
大学、地域、スポーツ、この3つの領域で、志あるメンバーと共に生きていきます。
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長生きは簡単。むしろ、死ぬことこそ難しい。そんな長寿社会にあって、人生の円熟期を私たちはどのように生きていけばよいのか。いい死に方を真剣に考える。との書評で読むがタイトル通り禅問答で哲学っぽい。いきなり、人肉食・近親相姦・殺人は、最も効果的で最上の「食・性・権力」欲を満足させる。
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書かれることで初めて歴史になる。歴史が生まれる。したがって人間にだsけ歴史がある。
人間が記すから馬にも歴史が生まれる。
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題名をそのまま表した本ではない。
酒に酔ったおじさんが、勢いよくしゃべっているのを聞いているような気分になる本。結論に対する根拠のつながりが読み取れない部分や、何度も同じフレーズがでてくるところもある。読んでいくうちに著者の人柄がわかってきて、親しみをもって読めるようになった。豊富な情報が興味をそそる。
○気になったフレーズ
・「自殺」はほとんどが事故だ。(この根拠がわからなかった。)
・人間が共同体を営む上で規定した3大タブーは殺人、近親相姦、人肉食
・墓は不滅の魂を封じ込めるための仕組み。いやな奴がいつまえも世にさまよっているのは困るので。
・都市は生命力(エネルギーに満ちている)。都市では共同、競争(人間力を刺激し、高める)
・老後は自由、だが期限がないのでアウトプットが中途半端になる。同人誌なども1年間単位で出版していて中途半端になる。
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タイトルにインパクトがあり借りた。
本についてある一文
わたしの最大の幸福のひとつは
35歳で独立した書庫、書斎をもつことができた。
そこに本が徐々に埋まってゆく。
ただもうそれだけで快感であった。
本を処分しない。
わぁ、その感覚、似てる、と思った。
どうしても捨てられないものは本。
それ以外は気にせず捨てる。
本は自分の血肉になっていてそれは分身でもあり
自分自身だからなんだな。
そのあと本を処分せざるを得ないことになり
体の一部を失ったようなやりきれない思いが残った、
と。
『人間はコトバだといった。
人間は生物だが、その基本的部分はコトバで
できあがっている。
歴史とは記録されたものでありコトバなのだ。
本とは、まぎれもなくコトバでできあがっている。
一冊も本を読んだことのない人でも始終本を読んでいる。読まされているのだ。
人間はコトバでできているのだから、
人間は、即、本であるといって何の問題もない。』
人間はほんのようなものだ、とはずっと
考えていたが、人間は本であると言い切ってる
ところがまた潔い。
人生の起承転結についても
また考えさせられた。
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陸、海、空の最長寿命動物は、ゾウ、シロナガスクジラ、イヌワシで、ともに食物連鎖の頂点に君臨し、ともに80年。人間の120年はすごいこと。人間の長寿の最大の要因は、自然治癒力を持っていること。学校は自力で学ぶ力を弱め、車は自力で歩く力(体力)を弱め、そして病院は自然治癒力を弱めるので要注意! 鷲田小彌太「死ぬ力」、2016.2発行。