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評価内訳
2019/03/17 22:43
投稿元:
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決済のすべて系の本を書いている著者。 決済リスクをいかにCLS銀行がmitigateしているかを書いている本。 決済リスクの関連リスクとしては、オペリスク、信用リスクなどがある。 決済リスクは確かにテールリスクではあるが、いざ起きた時の損失は計り知れないとはまさにその通り。 この決済を、民間期間であるCLS銀行が担っているのだからすごいとしか言いようがない。 PVP決済をすることで実質決済リスクをゼロにしているわけだが、独占以外のなにものでもないと思うのは自分だけだろうか。 ただ、ライバルが出てこないのは、決済という信用が物を言う世界で、CLS銀行は実績があるし、各中央銀行も半民半官の扱いをしているのだから安泰なんだろう。
2023/12/14 13:17
2023年12月14日読了。外為決済の仕組みとリスク、またリスク軽減のためのCLS(Continuous Linked settlement)銀行の説明、リーマン・ショック時のその働きなどについて解説する本。「外為とは何か?」の解説の多くが外為取引業務の説明に寄っているように感じており、本書のように国際間の銀行の仕組みそのものを解説してくれる本の存在はありがたい。(まあ、外為業務については別途学習する必要があるが)国際間の通貨取引のリスクの主たるものは時差にあり、リスク吸収のためには各国の中央銀行が連携した、超国家間の仕組みが必要なのだ、という結論は興味深い。「神の見えざる手」がなんでも解決できるわけではないのだな…ブロックチェーンなどの非中央集権な仕組みはCLS銀行の思想と反しているように感じるが、これはうまくいくものなのだろうか?