紙の本
題名がぴったり
2022/05/03 13:31
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投稿者:流星☆ - この投稿者のレビュー一覧を見る
章の最後に和歌が1句ずつ入っていて、おもしろかったです
話の途中、あまりにも救いがなくて読むのがつらくなりましたが、最後の終わり方で救われました
雪野さんが初めに言った句に対して、最後秋月くんが返し歌を返すっていうシーンがとても好きです
あと、題名が好き。 「言の葉の庭」って、ぴったりだと思います。
電子書籍
絵が目に浮かぶ
2016/10/24 19:08
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投稿者:フィン - この投稿者のレビュー一覧を見る
今を時めく映画監督が自ら書いているという点に興味を持って購入しました。「君の名は」とどちらにしようか迷ったのですが、表紙の絵がきれいだという、よくわからない理由でこちらに決めました。
光の芸術家と呼ばれる映画監督らしいですが、描写も作家さん並みにお上手だと思います。後半、ちょっと展開が・・・ノベライズだからかな。
紙の本
映像の方が好きです
2020/02/11 00:03
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投稿者:K.ザムザ - この投稿者のレビュー一覧を見る
Amazonプライムビデオで映画を視聴した後にこの小説版を読んだ。著者はあとがきで映画を観ていない人にも楽しめるものを書いたと述べているが、映画を観てから小説を読んだ方が俄然楽しめる。映画では数シーンだけの脇役の視点も取り入れているのでより重層的な物語になっているが46分の映像作品の方がより雄弁に感じた。
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投稿者:はたけ - この投稿者のレビュー一覧を見る
意図を探すのが楽しかった。君の名は。に繋がるなにかがあるのではないかということに意識をしながら読んでいた。
電子書籍
何度の読むとわかってくる
2017/02/13 20:58
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投稿者:まつ - この投稿者のレビュー一覧を見る
最初はどのような話かは理解しにくかった。
しかし、何度も読んでいると話の内容が理解でき、とても面白かった。
電子書籍
優しい気持ちについてなれます
2017/02/12 21:21
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投稿者:トコトコくん - この投稿者のレビュー一覧を見る
登場人物たちのピュアな気持ちが、クリアに表現されていて、読者に素直に届く。読み進めておくと、優しい気持ちになれます。
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雨の朝、静かな庭で出会った二人。靴職人を目指す高校生の孝雄と、謎めいた年上の女性 雪野。
雨と日本庭園、そして各章の結びに付されている万葉集の一首に象徴される登場人物の心情、作品全体から瑞々しさが溢れていてまぶしく美しい。静かでそれでいて力強い。
アニメーションの方もぜひ見てみたい。
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秒速以上に主人公に共感しにくい話だった
人の成長は見てて面白いと思うけど(翔太主人公の兄)は普通という枠から抜け出せないから嫉妬みたいな感情が沸いてくるのかも
他人ならまだしも恋人に嫉妬するのはどうなんだろうか?
靴職人になりたいなら靴屋とかで働くのが合理的なのにアニメではそんな描写なかったけど人のいいくせ人間関係に不器用な彼があんなところで働いたとしても空回りするだけなのがよく分かった
あとバイトのくだりと中国人の話は蛇足だと思う。これを省いて相澤の話を深く細かくしてほしかった
雪野がバーで酔った勢いでみたいのを期待したけどことごとく裏切ってくれるし
普通な展開は残念だ
雪野と付き合っていた教師が不良のあいてをする苦悩みたいなのも感じた。割りきってるんだろうけどこういう生き方てしんどいだろうな先生がタバコ吸う理由が分かった気がする。
相澤が雪野には最後まで会わず仕舞いなのがやもやした。町でふらっと会うような奇跡的な描写くらいほしかったな
正直な話主人公視点が面白くなく他の人物(特に相澤)が面白い内容となっていたのは不意討ちだった
相澤の話が終わったあと主人公がなにをしてようがなんの魅力もなかった。そもそもこれほど主人公に何の魅力も感じないのは初めてかもしれない
これ読んでて思ってたけど視点がコロコロ変わる本て自分には合わないんだなと新たな発見ができた気がする。
ないだろうけど相澤のスピンオフとか出たら読みたい。
映画でも言われてるが「どうせ人間なんて、みんなどこかちょっとずつおかしいんだから」ってセフリが最後まで読んだら確かにまともじゃない人たちばかりだったなと改めて思わされた。
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ようやく文庫になってくれた。
人間なんてみんなどっかちょっとずつおかしい。
ほんとその通りだよ。
個人的に最後のいちぶんがすき。
その表情をそう喩えるか、と。
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映画の補足としてみた。
主人公の二人の視点だけではなく、複数の人からの視点で物語が進行していく。
映画では描かれなかった感情の変化や発言が見れてとても面白かった。
「"愛"よりも昔、"孤悲"のものがたり」
これがこの物語のキャッチフレーズだ。靴職人を目指しているが、それを周りに打ち明けられずにいる、端から見れば普通の高校一年生の秋月孝雄と教師の雪野の物語。
物語の節目節目にはその章に合うような万葉和歌が記されている。
雨の東屋でしか会えない二人にとって雨は何かとても大切な意味を持っている。
映画の雨の描写は心がスッとするような穏やかな感覚を覚える。
教師との恋愛なんてダメだよなぁって分かってても、この二人はそれぞれ周りと違う世界観を持っていて浮いてしまっているが、互いに理解できる世界がある。
自分と似た世界を持っている相手に引かれてしまう二人。
物語終盤、孝雄は夢を追ってイタリアへ留学し、雪野は実家の愛媛へ転勤する。二人は離れ離れになってしまう。
現実的な視点から見たら、アラサーの雪野は結婚意識しているだろうし、大人びている孝雄はそれを理解しつつどうするのかなって考えてしまう。
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待ちわびていた文庫化。
映像作品のノベライズ、っていうのを基本的には手にとることが少ないのだけど、この言の葉の庭は映画が46分と短めな割に深みというか奥行き、というか奥ゆかしさを感じさせる作品だったので、言葉としてどう描かれるのかなと思い、ずっと手に取りたかった作品。
秒速のときも思ったけど、文才ありすぎ。天は二物を与えたのか。登場人物たちが抱えていた感情、体験などがちゃんと描かれていて、映画を観ていなくても楽しめる。そして映画にはない2人のその後や、映画では単純な悪者だった人にもちゃんと理由があったことを知る。人間、みんな少しずつどこかおかしいけど、そのおかしさには何か理由があったり、なかったりするんだろうなぁ。
少し残念だったのが、映画で好きなセリフがなかったこと。また映画観直そうかな。
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アニメーションをみることなくこの本を読んだが各登場人物の生活や取り巻く環境が垣間見えとても心地よい時間を過ごさせてもらった
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何を読もうかと思案して、ランキングと皆さんのレビューを頼りに手にしてみる。
元になったアニメのことも作者のことも知らずに、映画のノベライズということもあってあまり期待せずに買ったのだけど、これは良かった。
中学生から高校生になる時期の少年・秋月孝雄と、彼が学校をさぼって通う公園の東屋で出逢った謎の女性・雪野百香里の二人の感情の行き交いを中心に、長い人の営みの中でも変わらぬあり続ける人の心象を描き出す。
彼らの“恋”というにはあまりに儚くあまりに切ない感情の移ろいを丁寧になぞり、そのひりひりした感情を透かし出し、寧ろこれをどうやって絵にするのだろうと思えるほどの言葉の力が迸る。
短い話の終わりに置かれた万葉集の恋歌の、その大らかで情熱的な表現が、物語に深みを与えて印象深い。
二人の周りの人々、いい加減に思えた兄にも、奔放に見えた母にも、強面の体育教師にも、何不自由ないと思える少女にも、それぞれに表に見せる部分とは別の事情と感情があって、そこには何らかの気負いや覚悟や準備がありリスクを避けるとか人生の可能性を残すとか色々な思惑もあって、そうしたものの上で人生は進んでいくが、だからこそ、そうした気負いや覚悟や準備や思惑もなしに自分が進む道を選べる瞬間が尊いと思える。
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登場人物達の生を断片的に切り取り,つなぎ合わせることで一つの物語ができあがる.万葉集に精通していると,初めの歌が物語の先を想像させてくれる.各人の物語に異なる淡い色が付いたような筆致である.
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映画がとても良かったので、ノベライズが出た時は嬉しかった。映画自体は時間が短くて、物足りない感じがあったので内容に満足した。
映画は雨の描写がとても美しくうっとりしてしまう様な作品だった。小説ではどうかと思ったけど、やっぱり文章も美しい。
そして孝雄と雪野の2人の視点だけではなく、他の人物からの視点も描かれていて、それも物語の奥行きみたいなものを感じられた。
とりあえず、もう一度映画を見たいと思う。
2016.4.8