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自分のことを見つめ直せた。
あ、そうか。という気付きがあったが如何せんこういう病気なので「なに綺麗事行ってくれてんの?」「で、なにがいいたいわけ?」「自分らしさって何よそこを教えてくれよ」とか否定的な感想をポロポロ抱いてしまうのでやはり自分もまた母という病のひとりなのだなと気づくというループに陥る(笑)
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あなたのことが大好きだよと、あなたを叱ることもあるけれどそれはあなたが嫌いだからじゃないの、お母さんはあなたが大好きよ、と、その一言が欲しいだけだし、その一言でどれほど安心できるか、どれほど今これから救われるか、わたしには分かりかねないけれどきっと単純に大事なのはそこではないかと思った。
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脚注、出典ほとんどないのに、「最近の研究ではこれが百八十度変わってきた」などという、たぶん似非科学の方なんだろうなと思う一方、テーマは面白いので、駄エッセイとして受け止める。特に負の面の、性格形成における家庭環境の重要性は結構気になっておるところだしそういう点においてのみ使えうる。しかしポリティカリーコレクトネスに反するなら繊細に、論拠をはっきりしてやるべきだのに非常に雑であるなど、欠点は山ほどあるし、少なくともたまにしか本を読まない人は絶対に避けた方が良い。
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まったくもっていい本とは思えなかった。
精神科医である著者の臨床経験からなる見解が
ずさんな展開で紹介されているという印象。
帯には「母親という十字架に苦しんでいる人へ」とあって、
期待していたが、本当にそういう人たちの救いになるのか、そういう願いがあるのか、わからなかった。
読んでいてこんなにイライラしたり、怒りを感じたりしたのは初めてかもしれない。
タイトル・概要について、
精神的な問題を抱える人々、依存症やうつ病などの患者たちの背景には、問題となる母親がいる、つまり究極、言ってしまえば病巣は母親と言っているようなものだった。
自分が感じたこと、考えたこと
母親との関係を問題点として指摘している部分はすごくよいと思った。
それに母子関係で乳幼児期に愛着基地として母親としての役割を果たし、その関係を形成しなくてはならない点、
ADHDは遺伝要因の障害である可能性が高いが、問題を引き起こすのトリガーとなるのは環境要因であることを紹介している点やオキシトシンの話は、
発達について勉強してきた自分にも科学的に近年よく言われていることですごく腑に落ちたことだった。
ただその分それを踏まえての展開と、なにより結論としての提言がお粗末すぎて信じられなかった。
言ってしまえば結論は、「母親との関係を断ち切ること」だった。
ふざけているのかと思ったが、確かに著者の記すような精神的問題を抱えた人々には、それしか救いがないのかもしれないなとも思った。
ただしそれで納得できないし、納得していいものでもないと思った。
断ち切りたくても切れないから精神的問題で現実表面に出てくるほどの問題が起きているのだから。
患者になってからでないと動けない、つまりは明らかに犯罪を犯してからではないと捕まえられない警察と一緒ということかと感じた。
先程の愛着基地の重要性を知っているのであれば、そういう見解にはならないと思う。
安定した基地として母親の役割を果たすこと、その関係を築くことに目を向け、力を注がなくてはならないと考える。
そもそも自分自身は男なので正直のところわからないが、
「母親という十字架に…」もあるだろうが、女性は「母親になるという十字架」を背負うのではないだろうか。
母親になるというだけで重いのに本書の内容を考えるとさらに重くなるだろう。
いままさに健全な心持で母親になろうという人は避けた方がいい内容かもしれない。
とにかく母親というのは重責でだからこそ、うつになったり、不安定になったりが当然付きまとう。
この上で本書はさらに母親に母親としての役割を求めているのだから酷すぎると思う。
自分が考えるに問題はまわりなのだ。
母親になるということは一人ではなしえない。
夫婦、きょうだい、両親、親戚、友人、病院、関係諸機関さまざまな中で母親として存在しているのである。
女強しと言えど、一人で母親は難しいということで、
まわりが母親を支え、認め、肯定することが母親を母親足らしめるための大事なことだと自分は考える。
本書ではそこに一切踏み込んでいないように感じたので、どうしても結論や展開に納得できなかったのだと思う。
そういう意味では、本書は母親のまわりの人々に読んでほしい一冊かもしれない。
個人的には、女性が読んでみて、母娘関係の問題についての共感をするのかもしれないが、本書で紹介されている結論についてどう思うのか、とても興味がある。
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衝撃的なタイトル。新聞広告に自身に思い当たることもあり読む。しかし文章、内容が散漫で結局何?例題枚挙だが絞り込めていなくてわかりずらい。すんなり心にストンと落ちてくる本ではなかった。多くの反感を覚えてしまうのは、私自身が母という病に罹っているせいか。すでに母である人は行き場がなくなり落ち込み、これから母になる予備軍の人は母という重さに躊躇してしまいそう。この本を読んでも光は見えない。
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子どもの感受性や受け止め方次第で「母という病」の影響は変わるだろうが、ほんの些細なことでも複雑で残酷な結果につながってしまう。偉人(特に芸術家・作家)に「母という病」を患った人が多いという。
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母親との関係に限定して語られているが、もっと広く見れば、人が何に傷付きその傷をどういった形で引き摺り続けるかが書かれている。実在の人物の例を取り語られているものが特に興味深かった。
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産まれてから一年六カ月の間に長時間母親と離されたり、問題のある育児をされると、一生不安感を覚えながら過ごさないといけないという。
ものすごく、私に当てはまった。放置気味だったとはいえ、しっかり育ててもらったのに、なぜ、こんなにも人と接する事が苦手なのだろうと思っていた。
それだけのせいにしてはいけないと思うが、そのような理由があるなら出発点が変わってくる。非常に興味深い話だった。
母との関係に問題がある人はもちろん、子育てをする前の人に読んでみて欲しい。
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タイトル以上でも以下でもない内容。
確かに母親が子供に与える影響は大きいと思うが、この本を読んでいると、子供にとって父親は不要なのかな、と錯覚しそうになる。
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子どもの成長にとって、どれだけ母という存在が特別であり、重要であるかを知ることが出来た本。母との関係がうまくいていない人は、うつや薬物・アルコール依存などに陥りやすい。何歳になっても、母との関係は引きづってしまうそうだ。これから母になるかもしれなず、教員になる自分にとって、大変勉強になった。
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この本は、実際に母親のことで悩んで、進めなくて、がんじがらめにされて、断ち切れない、どうにもならない、思いで生きてきた人にしか、理解できないのではないでしょうか?
長い間、苦しめられてきた存在の分析を、少しづつ出来るようになり、楽にはなってきた。
だが、不信感、嫌悪感しか抱けない(子供の頃は、何もわからないから、信頼しきっていた(だまされていた))、自分が、欠落人間だと、思っていて、自信もなかった。
よく考えれば、そう思うように、コントロールされていたことに気づいた。
でも、そう思う人間が、気持ちが汚いと、罵倒され続けた。
・・・
私の、うまく、説明できない、でも、真理をわかっている気持ち・・・が本になっていた。
読むのが辛かったが、冷静に受け取り、これからの自分の指針にしたいと思いました。
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借りたもの。
紹介されている事例はどれか必ず当てはまるようで、その分読んでいて心が痛む。
キャリル・マクブライト『毒になる母親』(http://booklog.jp/item/1/4864101191)でも似たような事例を紹介し、同じような点を指摘していた。
違いとして、この本では欧米人と比較してアジア人の方が生物学的に「母という病」を引きずりやすいことを指摘している。
子を育てる事が親の愛情からくるものではなく、親のステータス、親の義務となってしまった近代以降の社会を憂うべきか……
それは幼児期のスキンシップ不足、無償の愛を与えられる事ができなかったことならば、現代社会はその傾向がより強まっているだろう。
親も無償の愛に飢え、その連鎖が現代まで続いている。
無条件に愛された人の方が少ないのでは、と思う。
女性の社会進出を叫ぶ昨今、この本を踏まえると保育園、託児所などの施設もさることながら、産休・育休後の復帰をしやすくすべきではないだろうか。
その上で子を育てる人が、残業をしないことを肯定的に見るべきだと思う。
男女共働きが当たり前の現在、キャリアの傷とされるそれらを恐れて、子供を産むことをリスクに感じてしまうのだから。
書いてある事に多く共感してしまい、読んでいて涙が出てきた。
かつて涙ながらに親に訴えた際、「成人しているのだから、何を今更」と言われた事がある。
私は両親に「信じてもらえていない」という柵は今もある。だからこそ自分の力でそれを克服したい。
後半の克服した事例に私も至りたい。受け入れ、共感して初めて涙を流し、許すことが出来る。
『毒になる母親』『「毒になる母親」を乗り越える11のリスト』(http://booklog.jp/item/1/4591137775)も併読。
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生後1、2年の間の母親との関わりが、その後の人間関係構築の難しさ、生きづらさに繋がることに改めて気付かされた。
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若い頃は 母の理不尽を感じながら気付かぬ振りをしていたけれど、年齢を重ね自分も母になってから、子供達には自分がされて来た事をしない様に 無意識に意識していたことを最近になって認識したようです。多分 後数年以内には亡くなるであろう母が生きている間に この本を読まなくては、と強く思った。読みながら、自分でも不思議な自分が こう言う事で作られてたのかと腑に落ちることが多々。ただ、きちんと母を母と言う病について向かい合わせるには、母は歳を取りすぎている。 そして、これもこの病の症状らしいが、今更苦しめても仕方ないから、諦めて何も言わず[いい子]を演じたまま 今世での関係を終わらせるのだろうなぁとおもっている。 母がもう少し若くて元気でも、きっと向かい合えなかっただろうけど…
でも、読んでよかった。
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母と子の関係が、子どもの人生において大きな影響を及ぼすという内容。どちらかというと、悩める子どもへ向けた情報が多いので、悩める母の私にとっての収穫は薄かったものの、母として自覚しとかないといけないと思うことはありました。