紙の本
登場人物が素敵すぎる
2016/03/05 11:50
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ななちゃん大好き - この投稿者のレビュー一覧を見る
マクラウド女史の描く人物象を一旦好きになれば、必ずそのストーリーも好きになり、
全て読まずにはいられなくなるという、中毒性があるように思える。
ミステリーにはプロット・トリック他必要不可欠な要素が有るのは重々承知で、
そんなものは女史の小説には当てはまらないような気がする。
絶版になっているもの全て再発を望むおやじです。
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シャンディ教授シリーズ第三弾。
いやはや、大学教授たちのお茶目さが相変わらず炸裂。
下院議員の一団にお下劣な冗談を言ったり、
発見されたヴァイキングの石碑を大学が誇る雄牛に守らせたり、
重輓馬やガチョウも狩り出され、
照明を求めて人の車の配線をいじってライトを点けっぱなしにしたりと、
かなり笑わされる。
それでいて、農業を愛し、農地を守ろうとする姿勢にはなぜか胸が熱くなる。
そしてこのシリーズのもう一つの美点、
妙齢のカップルが誕生する点においても今回は最高齢!
しかも言葉も通じない異国の花嫁になるとは。
面白すぎる。
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農業大学教授、ピーター・シャンディのシリーズ第3弾
あらすじ
若手新聞記者が、104歳女性のインタビューをしに農場へ行き、作男が生石灰を浴びて死亡するところに出くわす。彼は、代々地主の家系の数少ない一人だった。さらに記者は、女性とその甥の農場で、ルーン遺跡らしきものを見つける。
ルーン遺跡や、大事な農地を巡って、昔気質の農家や、アメリカのドラマに出てきそうな、悪徳不動産が騒動を起こす。ちょっと家系図がややこしかった。同じような名前が多いし。事件そのものも、半径数キロメートルぐらい?のこぢんまりしたものだが、農家の気持ちをくんだ、学長をはじめとする大学全体や、近所の人たちが奮闘するところにぐっときた。
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シャンディ教授シリーズ、第3弾。
増えていく登場人物たちを追いかけつつ、やはり読んでしまう。前回に引き続き動物たちも大活躍!
今作は農業のこれからを考えさせられる1冊だったように思う。生きることに直結する、一次産業について日本も再考し、再構築する必要があるのではないか。
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アメリカの作家シャーロット・マクラウドの長篇ミステリ作品『ヴァイキング、ヴァイキング【新版】(原題:Wrack and Rune)』を読みました。
『にぎやかな眠り【新版】』、『蹄鉄ころんだ【新版】』に続き、シャーロット・マクラウドの作品です。
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風変わりなひとびと(と動物)が住む、農業大学のある町の、おかしな事件たち
相次ぐ変事はヴァイキングの石碑の呪い!?
事件も騒動もパワーアップした、〈シャンディ教授〉シリーズ第3作
地元紙の記者クロンカイトは、104歳の女性ヒルダへの取材で農場を訪れたあと、近くにあるというルーン石碑を見にいくが、途中で作男の死亡事故に遭遇してしまう。
農場周辺ではその後も“事故”が続き、ヴァイキングの呪いが原因かとうわさがたつなか、シャンディ教授は右往左往しつつもやじ馬撃退と事件解決をめざす。
温かなユーモア満載の、心から楽しめる傑作ミステリ。シャンディ教授シリーズ第3作。
解説=宮脇孝雄
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1982年(昭和57年)に刊行されたピーター・シャンディ教授シリーズの第3作にあたる作品です。
105歳の誕生日を目前に控えた豪快な女性ヒルダ・ホースフォールが切り盛りする農場で、怪しげな死亡事故が発生……実績を買われピーター・シャンディ教授が解決にかつぎだされるが、新聞記者の不手際で近くにあるルーン石碑の呪いが原因だ、いう噂が広まってしまい、やじ馬が悪夢のように押し寄せることに、、、
シャンディ教授はまたも農業大学関係者や動物たちの力を借りて、事態に対処しようとするが……愉快なミステリを求める読者にうってつけの、傑作シリーズ第3弾!
農業大学のある田舎町バラクラヴァで起こるクリスマスの殺人事件を、変わり者の教授ピーター・シャンディが解決するユーモアミステリです……前作『蹄鉄ころんだ』から数か月が経過した6月が舞台、、、
バラクラヴァの町にほど近いホースフォール農場で、地元の新聞『週刊バラクラヴァ郡フェイン・アンド・ペノン』の記者クロンカイト・スウォーブが、農場の持ち主である104歳の女性ヒルダ・ホースフォールにインタビューをしているところから物語はスタート……インタビューの最中、近くにはるか昔ヴァイキングが立てたとされるルーン文字の石碑があると聞いたクロンカイトは見物に行くことに、、、
ところがその途中で、農場の作男スパージョン・ランプキンが使い慣れているはずの機械に巻きこまれ、普段は農作業に使わない生石灰が死因となったこと等の不審な点があり、またもやシャンディ教授が巻き込まれることに……シャンディ教授の捜査と並行して、トールシェルド・スヴェンソン学長とその大おじスヴェンによるルーン石碑の調査が行われるが、さらに現場付近で事故が相次いだことで、一連の変事はルーン石碑(ヴァイキング)の呪いではないか? と噂がたち、やじ馬が大挙して押しよせることに……。
相変わらずの騒動あり、104歳(もうすぐ105歳)のヒルダと102歳のスヴェンという超高齢者同士のロマンスあり、牛や馬・ドーベルマン・ガチョウといっ��動物たちの大暴れあり……と、温かなユーモアが満載! 本作も愉快に読むことができました、、、
次もピーター・シャンディ教授シリーズを読んでみようと思います。