投稿元:
レビューを見る
「僕は”イトウ”だ 君がそう呼んでくれたから」
殺し屋×男娼のお話。
暗いのも痛いのも好きなので手に取りましたが、設定を詰め込みすぎたのか、読み終えてみると、最初の数ページで感じる底知れなさよりは幾分さらりとした印象。
殺し屋を育てる機関、記憶を失わせる装置…ファンタジーといえばファンタジーなんだけれど、安易な逃避行エンドでないところに余韻があって私は好きでした。
前述の台詞と、クライマックスでキョウスケの叫ぶ「行こうよ」には思わずほろり。しばらく忘れられそうにありません。
後半の短編は教師×生徒の監禁もの。
短いですがまとまっていて、これまたありがちなストックホルム症候群では終わらないあたり、イイ。
どちらの話もエンディングに作者さんのこだわりを感じます、これからが楽しみです。
投稿元:
レビューを見る
初作家様くらか先生と読むらしい。病んでる系がお好きなのかな。引き込まれました。
謎の男イトウさん×男娼。攻めの糸目が開眼するとき、ドキッとします。ちょっと組織とかSFタッチで、終わりの始まりのような余韻も凄くドラマチックでした。
よくSPとかが着けてる銃のショルダーホルスターにとても萌えてしまいました。その属性はもともとあったんだけど改めて…。
投稿元:
レビューを見る
暗殺者×情夫なんだけど、ひたすら純愛だった。
お互いだけがいれば良い、どこか小さな島国で2人だけ暮らしたいねというささやかな願いも周りが叶えさせてくれなくて読んでて切なくなった。最初は、コードネーム「 l 」から適当に「イトウさん」ってつけたんだろうけど、お互いの気持ちが近づくにつれて大切な言葉になっていってるのが良いなぁと。ハッピーエンドではなかったけど、どんなに忘れさせられてもまた出会うという感じで救いがあって良かった!
短編の方は、ドM×キチガイMという感じで短いながらもすごく歪みと闇を感じた作品だった(表題作が純愛だっただけに)