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「右翼」と「左翼」、「右」と「左」、その成立の始原から分類の変遷、戦後日本の持つ左右対立の特殊事情(ゆえに必然的に孕む問題点)までわかりやすく説明を試みたのが本書。
途中までは「これは浅羽氏のするべき仕事か?」という疑問がついて離れなかったがあとがきを読んでひとまず納得。
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「右」と「左」の定義、歴史、現在をわかりやすく示してくれる本。
「自由」「平等」に重点を置いて「進歩」してきた世界。その「先」はまだ、残されているのか---とにかく必見の書。
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結構、定義を間違えてた。反省、反省。
最近の新書はお手軽でものたりない感あるけど、雑誌感覚で、集中して知識整理できるから便利ね。
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「右」「右翼」と「左」「左翼」について、歴史的形成の過程から近現代における日本での「右」「左」の変遷まで述べています。
世界史や日本の近現代史を「右翼」「左翼」という切り口から描いており、近現代史の良い復習になりました。
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分かりやすかったけど、物足りない感じがした。
でも、よくわからなかった「右翼」と「左翼」についてなんとなぁく分かった気がする。
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右翼と左翼に地手の歴史的な流れが分かるが、筆者自身があまり中道的な書き方ができていない。自分は右翼左翼の軸の外にいて描いているつもりなんだろうが批判の仕方がずれている。
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右、左の概念を正しく知りたくて購入。よくわかったけれども、一冊全部読みきる気にはならなかった…。文章がとにかくまどろっこしい
2006.12.27
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確かに「右−左」の軸にそった分類をしにくくなった時代だと思う。この本は「右翼」「左翼」の発生から現在に至るまでの歴史的経緯をわかりやすくまとめている。これって、十分に学術論文足りえる内容なんじゃないのかな。こんなのが新書で読めるのはありがたいと思う。
#著者の浅羽氏の本ってハズレはあまりないと思うぞ。
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確かに右翼と左翼をしっかり説明しろと言われたら無理なんじゃないかって思う。基本的に読むのは1章、6章、7章だけでいいと思う。現代の日本はうまくまとまっとる感じ。ところどころ理論をこねくり回しとるだけのようにかんじた部分もあったけど。。。
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右翼ってなんだろ?左翼って?自分はどっち寄りなんだろ?って言うのが気になって読み始めました。すごくわかりやすかった。僕にとっては教科書です。
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購入日不明。再読済。
右翼・左翼の始まりはフランス革命期の議会にある。?王党主義vs立憲(自由)主義(ジャコバン)?自由主義(フイヤン)vs民主主義(ジャコバン)?法的民主主義(ジロンド)vs社会的民主主義(山岳派)
どんどん左から右へスライドしていく中、山岳派が実権を握り、恐怖政治が始まる。テルミドールの反動で結果逆戻りになる。
各地でブルジョワ革命が起こり、19世紀欧米では、進歩主義、進歩史観が広まる。そしてそれは、ヘーゲル、マルクスへと受け継がれる。また、ナショナリズムは右翼だけのものではなかった。フランス革命時の「博愛」は誤訳で、実際は「団結」といったほうが正しい。これは、左派の求める自由、平等をしっかりしたものにするためであった。この左派も次第に中道になってくると、自由、平等も当たり前のこととなってくる。そして、格差問題が浮上し、共産主義勢力がでてくる。プロレタリアートは何処の国にもいるので、彼らはインターナショナルな活動をする。そうなると、ナショナルズムは反動、右的とされた。帝国主義時代に入ると、先進国でプロレタリアートはみられなくなった。植民地から搾取していたからである。そうなると、南諸国では資本家を追っ払い「独立」しようというナショナリズムが起こる。つまりナショナリズムは、左→右→左というように変遷してきたのである。一方日本の右派左派は特殊である。用いられたのは明治。フランス右派といえば王党派、つまり王政復古。しかし、日本には復古するものがない。倒幕はしたが天皇の力が昔から弱かったため復古のしようもない。そのため、日本の右派の主張は「国枠」「大アジア」といったものだった。左翼思想も欧米から輸入したものだった。その中で、大正デモクラシー期には左派が台頭し、他方戦時期には右派が台頭した。戦後の日本は右派左派ともに落ちぶれた。右派は日米安保を肯定、左派は資本主義妥当を中ソに任そうとした。要するに、経済成長を受け入れ、自分達の「正義」を捨てた。しかし、新左翼(トロツキスト、中核、連合赤軍)、新右翼(野村秋介、鈴木邦男)もでてきた。しかし、両者とも時代遅れ、国民の心はつかめずにいた。そして右翼はウヨク(雨宮処凛、山口二矢)、左翼はサヨクというように各人のアイデンティティ獲得のためのもの、サブカルチャー化してしまった。今の右、左派理念がない。理念的な右は日米安保否定、武装中立といったことをするはず。理念的な左翼なら徴兵制を敷いて、中国韓国に行って償いをするくらいのことが必要でないか。
新書だけれど結構内容は濃かった。再読したのに未だきちんと頭の中で整理されていない・・・ただでさえごちゃごちゃしているイデオロギーを左、右というたった2つの概念で規定しちゃうからいけないんだよな。もっと新しい分類方法発明して欲しい。
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別にどちらでもないが、右翼と左翼というのが漠然とわかればいいなと思って読んでみた。新書はそれがいい。起源から始まって、近代日本の右左の流れまで。あぁ、そういうことかというのと、極右から見れば右は左だし逆も同じというあっけない事実に気づいた。
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タイトル通り、右翼と左翼という概念の誕生から、思想の変遷等を世界と日本という点から教えてくれます。
すんごく勉強になった。右翼と左翼の誕生から現在に至るまでを俯瞰しており、そのあらましを知ることができる。
もちろんこれは入門書的なものであり、専門書等ではないので、深く掘り下げて右翼と左翼について知りたいっていう人には向かない。しかし、新書であるということからもわかるように、その分野を知悉することはできないが、通暁するためのあしがかりにするには最適である。
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政治の分野でよく使う「右」「左」を生い立ちから説明しています。フランス革命前からのこ概念が合ったことに驚きますが、現在の日本の状況分析は一見に値します(わかりやすく的確に説明しているという意味で)
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『の』さんおススメの本
これはよかった。
何がいいって、最近塾で政治好きな人たちと政治の話をするのですが、右翼、左翼のしっかりした定義がよく分からなくなることがあり、困っていたところ、この本を知ったのです。
世界史受験の人は分かることですが、これらの発生したのは、フランス革命の時の憲制議会の王の議会の決定事項の拒否権を認めるか否か、と一院制か二院制にするかの立場から出てきました。
そこから始まり、日本にいかにして右翼、左翼という概念が入り込み今日にいたるかが順を追って書かれている。
冷戦までのこれらのカテゴリーは分かりやすいが、冷戦後〜今に至ってはどうもピンとこなかったので、この本ですっきりしました。
思想史、政治史などを勉強するにあたってとても参考になります。世界史、日本史も関係します。また他の本(歴史、思想など)を読むにしても、この人はどちら側の考えなのかが分からないとバランスを欠き、自分もその方向に引っ張られかねないので、必読です。