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北朝鮮から中国に行きそして韓国へ行った
北朝鮮の女性のノンフィクションです。
本の中の写真を見たら 写真も撮れるし 綺麗な服を着ていたのに
どうして 脱北したのだろうと 読んでいくと
北朝鮮の社会というものが わかってきました。
中国へ行ってからも 大変な思いをして
やっと自由になった パクさんですが
このような 本を書いちゃって大丈夫かしら?と 心配になりましたが
これだけ反響のある本を書いたのだから 人目を集めてるし大丈夫でしょう。
それにしても
北朝鮮もひどい国ですが 中国のブローカー達もひどいです。
女性はいつも こういうつらい目にあってしまいます。
この本が出たことで 今後同じような目に合う女性がいなくなることを祈ります。
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パク・ヨンミさんの激動の人生が、家族の歴史から脱北後の生活まで詳細に語られている。
北朝鮮での苦しい生活もそうだが、やっとの思いで脱北した中国で、母子ともに人身売買されるという過酷な状況を乗り越えて、自由を求めて韓国に渡り、これまで強く自分の人生を切り開いてきたパク・ヨンミさん。
これほど多くの耐えがたい苦難を経験されているが、現在まだ29歳ということに驚いた。
その中でも、パク・ヨンミさんのお母さんの
「幸せになるためには、どんなに貧しくても人に与えなければならない。人に何かを与えられるなら、自分の人生には価値がある。」
という考えに感銘を受けた。
北朝鮮での極めて厳しい生活の中でも、利他の心を持ち、少ない食料を近所の人と分けあっていた。
自分なら、自分に余裕があるときでないとなかなかできないと思った。
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これだけの経験を20歳になるまでにしていることが驚くし、逞しさを感じる。
韓国に無事渡って、算数の計算に「アメリカ野郎」ではなく、りんごなどを使うあたりや、「趣味」の概念がないことなんかが印象深かった。北朝鮮では、全てが白か黒に分けられているってことも。自由でいるためには頭を使わなければいけないって言葉が、今の日本人、自分も含めて重い言葉だと思った。
「自分の中に育つ言葉がなければ、本当の意味で成長したり学んだりすることはできない」
諦めずに勉強して、二年間で小2から高卒認定の資格まで取って、本当にすごい。元々頭も良いんだろうけど、努力を怠らない人なんだと思った。
あと、中国人の夫?も、人間として複雑だよね…。
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それは北朝鮮では通用
しない─
私が当たり前と思って
享受している権利は、
平和な社会に暮らして
いるという、
幸運の上に成り立って
いることがわかります。
そしてそのような幸運
に恵まれながら、
不幸を標榜している己
の無明よ。
その不幸はどれほどの
ものなのか?
日常のなかで私たちが
感じる不幸の多くは、
実にとるに足らぬもの
なのではないかと。
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ノンフィクション。
読みながら。
どんなに想像しても、現実の事とは到底思えないような生活。
著者ヨンミの子供時代。
北朝鮮での生活。
彼女は4歳にして母から「何か話す時は鳥やネズミが聞いてるかもしれないと思え」と教えられる。
9歳の時に父が逮捕。
母も事情聴取で奪われ、姉と2人きりで長く寒くひもじい冬を虫を食べたりして肩を寄せ合い過ごす。
13歳で死を覚悟の上、国を捨てる決意をし、母を説得し、冷たい川を渡り2人中国へ。
脱北の際、自分の身代わりに母がブローカーにレイプされるのを目の当たりにする。
生きるために自らも別の中国人ブローカーの愛人になり、15歳の時にはさらなる安住の地を求めてモンゴルから韓国へ。
常に命の危険にさらされ、いざと言う時は自死する覚悟でカミソリを隠し持つ日々。(←15歳だよっ?!)
心にあるのは、先に脱北した姉に会いたい。会いたい。
やっと韓国へ逃げ延びた彼女と母を待つものは、かけ離れた文明と侮蔑の視線。
賢く強い彼女は努力し、ひたすら知識を得て。
自らの人生を変えていく。
レビューだけ読むと、陳腐なサクセスストーリーを描いた小説みたいよね?
でもつい20年くらい前の現実なんだ。
ヨンミの覚悟と勇気と努力の人生をなぞる今、得体の知れない国、北朝鮮がますます恐ろしく思えてしまう。
まずはこの現実をみんなが知ること。
なにもできなくても知ることはできる。
そこからなんだろうな…って。
YouTubeで美しいヨンミが涙を流しながらせつせつと語る演説を観て苦しくなった。
たくさんの人に、観て、読んで、知って、感じて欲しいと思った。
わー。
初めてこんなにブクログで語ってしもた。。
そのくらい響いた1冊。
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勝負球はパームボールさんの
ブックリストから興味本意で
読んでみました。
読後感、半端ないです。
どの内容も想像を絶し、胸に
突き刺さってきました。
著者が韓国に亡命した当初、
自由が残酷で大変で、飢えさえしなければ
北朝鮮にいたほうが良かったと思う箇所は
何か、違う意味で恐ろしさを感じます。
大学入学し、コスタリカでボランティアをすることで人を助け、思いやる事で、自分を思いやり、
自身の傷を癒えはじめたのは、はっとさせられました。
是非、多くの人に読んで欲しいと思います。
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ブクログのレビューで見かけて読んだ。
北朝鮮と聞いて最初に思い浮かぶのは、核保有国であることと力強くニュースを読み上げるキャスターの姿。
田舎の方ではかなり飢餓が酷いと聞いていたが、その姿はテレビに映ることはないので、現実味がなかった。テレビで見る姿は本当に一部で、この本で書かれていることが大半を占めるのだろう。
著者は本当に壮絶な経験をしていると思う。それでも彼女の運が良いのも本当だ。買った人間の家族をリスクを冒して引き合わせようとは考えないと思う。人身売買を行い、レイプや暴力を当たり前とする人間が、他人の家族を気にかけ、約束を守る姿にとても複雑な気持ちになった。
自分が今、安全で自由であることを改めて知った。人権活動なんて大きなことはできなくても、安全で自由である立場の人間ができることはきっと多いと気付かされた本だった。