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清野由美「このビル群は気に食わない〜」
隈研吾「そうかな?素晴らしい建築だと思いますよ」
という構図が面白かった。
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学生の時に購入したものの本棚に眠ったままでした。
いまさら感は否めないが、読まずに持っとくのも気持ちが悪いのでちゃっちゃと読む。
隈さんのいっていることはよくわかる。うん。
再開発や都市計画に関して、隈さんが思うところと私が思うところは似ている(まったくもっておこがましいが。)
どれをよしとして、どれがなしなのか、そういう点で。
槙さんが建築界の白州次郎だっていう話だって、ほんとに。
森ビルと丸の内と代官山の章が興味深く、面白かった。
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汐留、丸の内、六本木ヒルズ、代官山、町田、北京などの都市の特徴が相互比較により分かりやすく説明されています。建築家の視点と一般的な視点の違いも楽しめます。
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六本木ヒルズ、ミッドタウン、シオサイト、表参道ヒルズ、町田。
建築家家の視点で観たTOKYO案内。
とても面白い。
10/01/01-01
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[ 内容 ]
景気回復の実感はいまだ薄い。
にもかかわらず、東京では空前の大規模再開発が進行中だ。
林立する高層ビル、変貌する街の風景。
これは、本当に"東京の再生"につながるのだろうか?
「都市は失敗の集積にほかならない。
失敗を重ねた都市ほど偉大な都市だ」と語る建築家が、二一世紀TOKYOを象徴する、五つのスポットを巡った。
汐留、丸の内、六本木ヒルズ、代官山、町田。
そこに見えてきたのは、どんな「失敗」と「未来」の姿だったのか。
[ 目次 ]
都市開発の手法を概観する
第1回 汐留―悲しい「白鳥の歌」が響き渡る二一世紀の大再開発
第2回 丸の内―東京の超一等地に三菱の「余裕」がどこまで肉薄するか
第3回 六本木ヒルズ―森稔の執念が結実した東京の蜃気楼
第4回 代官山―凶暴な熊に荒らされる運命のユートピア
第5回 町田―「郊外」かと思っていたら「都市」だったという逆説
対話篇 そして北京
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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都市の魅力とは?
都市が都市であるためには?
という問題に対して、建築家で慶應教授でもある隈氏がジャーナリスト清野氏とともに東京のいたる街を訪れながら対話し、答えを探っていく。
景気回復、いやむしろ景気悪化しているこの時代に大規模都市再開発が行われている東京。
六本木・汐留・丸の内などには高層ビルが林立されていく。
このような街は、きれいで華やかで安全なリスク管理が行き届いている。しかし、これが本当の都市の魅力になるのであろうか。必ずとも魅力になるとはいえない。
かと言って、都市を昔のままにすることはできない。
隈氏はリスク管理、つまりリスクの分散や削減ばかり気にして都市開発を行っている東京を批判、いや悲しみの目で見ながら、そういったリスクなどを気にせず、自由に都市を形成していく中国の北京などの都市のあり方を賞賛している。
北京では、とてつもない超高層ビルが建てられている隣では、掘っ立て小屋のような市場があり、誰もが好き勝手に動き生活している。この混沌の中に、隈氏は生命のエネルギーを感じ、北京の将来性を明るく捕らえている。
つまり、都市にとって、長き寿命を得るためには、先端のテクノロジーに一般の人々が生活をつむぐ時間が重ねあうということが必要である。
歴史の継続性とクリエイティビティ。
東京はこれを忘れてしまっているのではないのだろうか。
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東京の再開発エリアを巡りながら建築家•隈研吾とジャーナリスト•清野由美がここはどうだあうだと都市論を語る。建築家は、当然「文脈が•••」的な抽象的な言い回しが多いんだろうなと思っていたが、それほどでもなく、再開発がペイするための金融側の解説もあったり良作。
一方デザインとかライフスタイルを売り物にするジャーナリストと呼ばれる人は薄っぺらい印象だな。
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★日本の都市計画の限界。それは分かっているのだが‥★隈研吾流れで。現代の日本の都市開発は巨額の資金を必要とするためにリスク管理が最大のポイントとなり、収益性を高めるために容積率を上げ都市としては成立しない、と指摘する。これを「経済的に開くと空間的には閉じる」と表現。その稀な反対例が、朝倉家が自身の資金だけで30年もの長い月日をかけ、優れた坊ちゃん建築家である槇文彦に設計させた代官山だという。これは「経済的に閉じる(自己資金で完結する)と空間的には開く」とする。ただそれも、そのユートピアが皮肉にも呼び水となって代官山アドレスのような巨大開発も引き込み、やはり街を凡庸にしてしまうとのこと。金融とデザインはトレードオフの関係にあるという、至極納得できる分析だ。
ただやはりすっきりしない。ではどうすればいいのか、と。上からの都市計画の無力さは明らかだし、住民参加は飽きるほど時間がかかるうえに資本の論理には勝てない。建築家としては著者のように海外に向かうという選択肢はあっても、暮らす人にとって選べる道ではない。著者はドンキホーテのように信じられないほど長い時間をかけながら日本の再開発に立ち向かう森ビルの森稔を評価する。それは理解できるが、結局バブル臭しか漂わない六本木ヒルズは悲しい。この本の結論も「迷い続けるしかない」とのこと。確かにそれが真実だとは思うが‥。
もうひとつ、読み物としては面白いが、建築家の言葉としてはどうもずるい気がする。その理由は磯崎新への言及で腑に落ちた。70年代の筑波学園都市での磯崎新について、「自身がこの都市はどうしようもないインチキなフィクションだと言って、シニカルな自己否定をしてみせた。(中略)建築家当人がシニカルだと、まわりはそれ以上の批評ができなっくなる。それが磯崎の戦略だった」と説明。これは(読んではいないが「負ける建築」を書いた)隈自身にもそのまま相当するのではないか。
また印象に残ったことを2つ。
・分析の枠組みが20年前と似ている。たとえば、現実の都市の理想像であったはずのテーマパークを再び都市がコピーしている、といった「逆流」という手法。
・バロックは壮大さをもって個人を世界につなぐ。
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東京の都市計画の不条理をくまさんがきり込む本。スカイスクレーパーのデザインとか考えたことないけど意匠より、規制、マスタープランの重要性が問われるのかな?まだまだ勉強不足だ。
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各土地の歴史的な背景とか都市の理想像については勉強にはなったが、とにかくわかりにくい。
地図や建物の写真を載せて欲しい。
土地の名前や建物名を挙げられても、中々イメージしずらいです。
専門書ならともかく、新書で出すならそれくらいの気づかいはしなければいけないと思う。
2008年発行なら、都市計画としてスマートシティに関する視点も書いて欲しいなとも思った。
都市開発の手法を概観する
第一回・汐留
第二回・丸の内
第三回・六本木ヒルズ
第四回・代官山
第五回・町田
対話篇・そして北京
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ヒルズに行く度感じるなんとなくぞっとする空気とか、
おしゃれで洗練された都市だけどどこにいっても個性が無い感じとか、
再開発後の都市への違和感は誰もがかんじる事なのだろうなー。
ま、その違和感含めて結構好きだけども。
そのへんについての色々な事情とかも少しわかったのでよかった。
これを踏まえた上でその都市たちをまた歩いてみたいな。
二人の対話がいちいち辛口で面白かったですw
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読んでいていろいろとつっこみたくなりますが,集約すると,それって結局ものごとを自分の価値観に当てはめてるだけじゃんって点につきます.芸術系の学者さんの新書にはありがちっちゃありがちですが.
ただ,対談形式のところに入って具体的な話をするようになってからじわじわ面白くなってきます.あの都市の資金集めの方法はこうだとか,こっちの都市ではこういうい形で町づくりが進んでいったとかとか.
でも,それならもっと適切な本もあるように思うので,まぁ,こんなものかと.もっと客観的でぱりっとした都市についての本を探します.
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隈さんの以前読んだ本がおもしろかったので、最近の新書を買って読んでみた。
隈さんと清野さんが、東京都心の大規模開発、汐留、丸の内、六本木ヒルズ、ミッドタウンと、郊外の町田をみながら、放談をしている。
その放談を読みながら、思ったこと。
(1)汐留の乱雑な建築設計をみて、マスターアーキテクトがいなことを理由としており、さらに、マスターアーキテクトがあれほどの大規模な開発だと政治的にも受け入れられないと話が進んでいる。
そうだろうか。今、復興計画の対象となる高台団地などは、マスターアーキテクトが、復興という緊急事態だから入り込めるのだろうか。是非、自然を生かした設計を全体を通してやってほしいと思う。その余裕が市町村にないとしたら、次ぎにどんな施策があるのだろうか。
(2)代官山の裏や町田の駅裏の猥雑さを評価する気持ちが十分理解できるが、そのような猥雑さは、実は、開発をしないで、すでにあるまちを活かしていくという発想から生まれるのではないか。建築家の出番は少ないかもしれないが、建物をこわさない再生というのが大事なのではないか。
(3)都市再生本部などで、規制緩和、大規模開発に関係した自分としては、一度時間をとって、大規模開発の結果を歩いて評価してみたいと思う。その中で、失敗したこと、成功したこと、今後の政策に結びつく部分がみつけられるような気がする。
失敗と評価されるものの中から将来の政策が生まれるような気もするし、失敗と評価される開発の自己改善の可能性も見つけられると思う。その意味で、時間の余裕がでてきたら、オフィスをでて、大規模開発の現状を歩いてみたい。
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建築家によくありがちな抽象的な話もあるけれど、都市開発の経済の面も書いてくれているから建築から遠く離れた私には興味深く読めました。
都市デザインの話も面白かったけれど、デベロッパーやゼネコンの思惑渦巻くところとかの話が面白かったです。
汐留、六本木ヒルズ、東京ミッドタウン、代官山、丸の内、そして町田。何故か町田。それぞれの土地の履歴書みたいな感じで。
町田にビビッと反応している隈さんだけれど、中国への接近を正当化するためのブラフかと。
建設業界の仕事をわけわけする体質が旧時代的だといわれているけれど、その体質が世界一の施工管理技術を守っているとも言えるので、
一番売りにできるところをスポッと抜かれてしまいそうで怖い。
建築している皆さん、頑張ってください。
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成熟期の都市にはどんな都市計画がふさわしいのか。都市計画がいるのか否か。汐留、丸の内、六本木ヒルズ、代官山、町田の5つの街をとりあげ、それぞれの開発経緯と特徴をまとめる。それらの事例から都市開発手法を概観し、「逆向きの都市計画」「草の根のスローな都市計画」の時代であることを示唆する。