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「かわいい狙撃手」
「つめたい転校生」
「うるさい双子」
「いとしいくねくね」
「はかない薔薇」
「ちいさいピアニスト」
の6編。
以前『私たちが星座を盗んだ理由』を読んだが、こういうファンタジーっぽいミステリが多いのだろうか?
あれは「終の童話」がおもしろかった。
今作は単行本のタイトル『人外境ロマンス』の通り、人間と人間以外の存在とのロマンスを描いた短編集。
そんな関係性だから、単純にうまくいかないことも多くて、全体的に切なさが漂う。
なかでも「いとしいくねくね」は、本来人間と人外との間にあるはずの「恐怖」という隔たりを上手く使っていた。
「くねくね」というのはネットで話題の怪異だが、それを知らなくても楽しめる。
僕はプラスの行動がマイナスの結果を生んでしまうお話はあまり好きではない。
それでもこの作品の結末を受け入れることができたのは、人と人外は本来交わるべきではないという前提が頭にあったからだろうか。
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人と人外の切ない恋がテーマでさらっと読了。ファンタジー+ミステリーが融合した短編小説で、不思議な感じ。
◆かわいい狙撃手
◆つめたい転校生
◆うるさい双子
◆いとしいくねくね
◆はかない薔薇
◆ちいさいピアニスト
「いとしいくねくね」が特に切なく印象深かった。あと、しゃべる薔薇と堅物幹部候補生とのやりとりが意外に面白かったのに結末がちょっと切ない…。最後の話では、彼が吸血鬼なんだろうと思って読み進めていたら、まさかの主人公のほうが人外だったとは……
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空想上の生き物がひっそりと人間社会に紛れ込んで暗躍する話。天使とか雪女とか
短編集でほっこりだったりホラーだったりと各章で色んな気持ちになれる。
☆2.4
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かなり好きな小説
少しの不思議と哀切、そのバランスが素晴らしい。
お気に入りは表題作/いとしいくねくね/小さいピアニスト
特にいとしいくねくねは今まで読んだ短編の中でベスト5に入るほど好きな作品だった。
この作品を読み始めてから読み終えるまでに間に、母がステージⅣの癌であることを聴いた。まだ54歳だというのに。ここ数日は実家に帰ってきて泣いている父の面倒を見たり、家族ができるだけ笑顔でいれるように努めてはいるが、つらい。
5年以内の生存率が17%とされている中で、母がこれからどれほどの長さを生きられるのかはわからないが、10年生きても60代。寂しくて寂しくて堪らない。
少しでも長生きできるよう祈るとともに、ここからは後悔しない道を選びたい。
自分のためにも、家族のためにも、母のためにも
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『人外境ロマンス』を改題して文庫化
「人外」とあるように人以外の何かとのロマンスや交流を描いた6つの短篇集
定番の人外から意外な人外まで読後感も含めバラエティ豊かで楽しめた!
北山先生の独特な世界観最高に好き!