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『人外境ロマンス』の改題文庫化。
人外=人ならざるものとのロマンスを描いた短編集で、お相手は様々だ。ミステリタッチのものあり、お相手が人間ではないだけで、ストーリーとしては普通のラブコメあり、ホラータッチのものがあり……と、バリエーションが豊富で面白かった。
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全作品がラブストーリーではあるものの、胸焼けするような甘さや薄っぺらい恋愛などではなかったので、まあまあ読みやすかった。
個人的には「いとしいクネクネ」が一番好き
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文庫化で『人外境ロマンス』より改題
解説でも触れられてるとおり、先入観なしで読むには改題は効果的。
「かわいい狙撃手」
この短編の構成を提示する短編。殺人事件かと思いきや、かわいらしいラストを迎える。かわいい雰囲気で血生臭いことやってくれる北山作品もあるが、今回はかわいい。
「つめたい転校生」
前の短編を受けて人外であることを前提として読む短編。ハウダニットであるとともに転校生の正体当ての側面もある。幽霊だとミスリードさせるためのエピソードも生きていてよい。
「うるさい双子」
ハルシオンなの?
「いとしいくねくね」
この短編集では珍しいバッドエンド。
「はかない薔薇」
車井警部かわいい。
「ちいさいピアニスト」
最後の一編は今までと異なった構造。ここまでは人間視点で語られていたが、本編では「わたし」ことフォルテが猫で、洋館の彼はミスリード。
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人外×ヒトの、結びつくお話。
ほとんどが可愛らしいお話で、ゆったりと楽しめた。
くねくねと薔薇が好き。
1話目の恋に突っ走るというか、なんか、好きだから仕方ない!ていう感じの女の子だけは好きになれなかったなー。
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人と、人ではない者との恋愛を描いた短編集。
どれも素敵なお話です。
北山猛邦さんの作品は、短編の方が好きかも。
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タイプでいうと、「私たちが星座を盗んだ理由」と雰囲気が似通っている短編集。
恋愛ものであり、青春ものであり、ファンタジックっでもあって、そやけどしっかりとミステリー。
裏表紙のあらすじすら読まずに、一話目から順番に読んでいくことをオススメします。
一話一話の面白さや衝撃もさることながら、続けて読んでこそ現れる、味わえる面白さや衝撃も堪えられません。
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ミステリーというより、ファンタジーというか、かわいいホラーというか……。とりあえず先入観を持たずに読んだ方がミステリー的に楽しめるかも。この作者さんの本は『私たちが星座を盗んだ理由』一冊しか読んだことがなかったのだけど、やっぱこういうファンタジー的なのが似合うな~。と思った。個人的に好きな話は『はかない薔薇』。人外は人の形から外れてる方がグッとくる。
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短編集。
『私たちが星座を〜』よりは救いのある話が多いかも。「可愛い狙撃手」と「いとしいくねくね」が好き。
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ミステリ。恋愛。短編集。
どの作品もミステリ的な仕掛けや謎解きはあるが、ミステリとしては特殊な設定。
解説にあるように、まずは一作読んで雰囲気を掴むといいかも。
「いとしいくねくね」がベスト。苦い結末が良い!
最終話「ちいさいピアニスト」のトリックは分かってしまった。それでも、「かわいい狙撃手」で始まり、「ちいさいピアニスト」で終わる構成は、作品として上手くまとまっていると思う。
著者の作品のなかでも、とても好きな一冊。良作。
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連作短篇集。解説の千街晶之氏も「筆者からのお願い」と書いている通り,先入見を持たずに読んだ方がよい。その意味で文庫化の際に改題したのは正解。邪魔にならないように紹介すると,例えば巻頭の「かわいい狙撃手」はエレベーターの中で出会ったハーフかと見紛うような美男子に一目惚れした女子大生の話。4作目「いとしいくねくね」の結末がよかった。
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人と人でないものの切ない恋を中心にしてそこにミステリのエッセンスを散りばめた短編集。ミステリとしての要素は薄め。どの短編集も切なくなったりキュンキュンしたりしたんだけど一番好きなのは「はかない薔薇」かな。これからの二人がめっちゃ気になるのは「かわいい狙撃手」。
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ミステリ系ファンタジー小説…って感じの本でした。謎解き要素はちょっぴりですが、ラストが切ないものもあり、まぁまぁ楽しめました。 いとしいくねくねと、ちいさいピアニストが切なかった。いとしいくねくねは不気味で切なくて良かった。 読後感は切ないです…。
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不思議な存在との出来事を描いた短編集。
ほんのり切ないお話が多いけどどれも楽しめました
いとしいくねくねが一番印象に残ったかな。
油あげが好きな理由知りたかった
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「かわいい狙撃手」
「つめたい転校生」
「うるさい双子」
「いとしいくねくね」
「はかない薔薇」
「ちいさいピアニスト」
の6編。
以前『私たちが星座を盗んだ理由』を読んだが、こういうファンタジーっぽいミステリが多いのだろうか?
あれは「終の童話」がおもしろかった。
今作は単行本のタイトル『人外境ロマンス』の通り、人間と人間以外の存在とのロマンスを描いた短編集。
そんな関係性だから、単純にうまくいかないことも多くて、全体的に切なさが漂う。
なかでも「いとしいくねくね」は、本来人間と人外との間にあるはずの「恐怖」という隔たりを上手く使っていた。
「くねくね」というのはネットで話題の怪異だが、それを知らなくても楽しめる。
僕はプラスの行動がマイナスの結果を生んでしまうお話はあまり好きではない。
それでもこの作品の結末を受け入れることができたのは、人と人外は本来交わるべきではないという前提が頭にあったからだろうか。
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人と人外の切ない恋がテーマでさらっと読了。ファンタジー+ミステリーが融合した短編小説で、不思議な感じ。
◆かわいい狙撃手
◆つめたい転校生
◆うるさい双子
◆いとしいくねくね
◆はかない薔薇
◆ちいさいピアニスト
「いとしいくねくね」が特に切なく印象深かった。あと、しゃべる薔薇と堅物幹部候補生とのやりとりが意外に面白かったのに結末がちょっと切ない…。最後の話では、彼が吸血鬼なんだろうと思って読み進めていたら、まさかの主人公のほうが人外だったとは……