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初めての中島らもでした。
エッセイはあんまり得意じゃないけれど、
これは気軽に読める感じが◎。
恋愛至上主義者だという彼の、
恋愛を点で考える、というところに共感しました。
結婚をゴールにしてしまったそれは、
もう決して恋愛ではないのだと。
『恋愛が「点」だというのは、それが、夜どこがで唇と唇が初めて触れ合う至高の一瞬、時間の流れの外にある切断面、ただしその無の中に永遠を孕んだ一瞬のことだからである。それ以外はただの「生活」でしかない。』p.168
素敵。
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切り口が多岐に渡るので捉え所が難しいですが、楽しく読めるエッセイです。
その日の天使(P53~55)が一番好きなかな。
「キライだから商売になるのだ。きらってきらってきらい抜くから相手の性格や相貌が見えてくる。」(P115)は示唆に富んだ指摘だと思う。
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本屋をぶらついていると、読んだことのない中島らものエッセイがあった。まぁそれが今作なんだけども、この人の書物は随分モノによって出来不出来に差がある。
1ページ目からかなーり真面目に書かれた一文が。何となく嫌な予感がしたが、たぶん彼の恋の話は面白いだろうと考えて購入した。
後書きで自嘲気味に(または開き直った様に?いまいち気持ちを図りがたいが)「これを書いたのは俺じゃない」と言っている。
当然面白いカショはいくつもあるけれど、基本的にはどれも中途半端にいろんなところから持ってきていて、だれまくり。
さすがにこれはいただけなかった。
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結構めちゃくちゃなエッセイ集
読者の悩み解決Q&Aと恋づかれがよかった
"恋愛は「点」であり、それ以外はただの「生活」でしかない。 "なるほどな〜
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中島らもという人が書く文章は、本当か嘘かわからない。
よくラリってる人だったので、常人にはウソだろ!?と思うことでも、もしかしたら本当なのかもしれない。
この本のなかでは「恋するΩ病」という短編小説がとってもよかった。
強引で、だけどユーモアがある男が(たぶん)美人を口説きまくる話なのだが、私、たぶんこういう人好きになっちゃうよなーと思った。
地頭がよくてユーモアがあるタチの悪い酔っ払いの戯言にずっと付き合ってるような本だった。
お気軽に読めるので、何かの待ち時間にオススメ。
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上品なユーモアでも、毒の利いたエッセイでもなく、バカバカしいけれどもちょっと幸せな気分になれるようなエッセイ集です。短編小説「恋するΩ病」や「Q&A 怒涛の恋愛講座」なども収録されています。
書かれている内容そのものよりも、それを通して著者本人の人間臭い人柄の方が前景に立ち上がってくるような印象を受けました。
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「その日の天使」が大好きです。
「きれいは汚い、汚いはきれい」を見て、私の周りには理解されなかったことを堂々と書いていて凄く嬉しくなった。
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読みやす過ぎてびっくりした。ちょっと時代違うから、想像しにくい部分もあるかと思ってたけど、全くでした。むしろ、今好きな深夜ラジオとかに近いサブカル感で面白おかしく読めるエッセイでした。やっぱりエロは変てこりんで笑える話じゃないと嫌だな。どんなに普段、平然としていても、理性のタガが緩んですごく人間らしい瞬間だからこそ、滑稽。
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薦められて借りた、中島らものエッセイ集。
これまでの人生で中島らもを読まずに過ごしてきた自分にとって、1冊目。
最初の章「愛について」の第1編「チビの女神さまへ」。
"いきなりだけれど、君はチビだ"という一行目の惹きつけには、読む気が湧く。
ギャグセンスには時代を感じるが、全体を通してとても読みやすい。
なかでも好きなのは、恋愛小説「恋するΩ病」。
酒と女に溺れてどうしようもない生活をしていながらも、その場しのぎの快楽を追究するビョーキのような生き方が、とにかく楽しそう。
それでいて色々と成し遂げているのが羨ましくなる。
だらっと1人で酒を飲みながら気軽に読む本だと思う。
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全体的に綺麗が過ぎてびっくりしたけどこういうのを書かれると別切り口も追加されて、らものこと余計にもっと好きになっちゃうじゃん。と思った。
恋するΩ病、傑作だよ…
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「結婚するということは、恋愛という『詩』から日常という『散文』へと下っていくことです」(稲垣足穂)
「唇と唇が初めて触れあう至高の一瞬、そこですべてが完結してしまい、それ以外は日常という散文への地獄下りなのだ。」
なるほどねーと思った