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一番はじめの「チビの女神さまへ」が好きです。(中島らもは、小柄な女の子が好きでした。)痛々しいともいえる恋愛感情が伝わってきます。あとは、恋愛などをテーマにしたエッセイ、小説などなどです。
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中島らもの 恋は底ぢからを読みなおしました。この本は以前読んだことがあるのですが、中島らもの冥福を祈るために読み直しました。この人のジョークはちょっと常軌を逸していて、脳みそに直接効いてくるところがあります。何度読んでも同じ快感が味わえますね。
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エッセイとはまた違う作品ですが
ご自分の実体験を織り交ぜて書かれているところやおもわず笑ってしまうような文章にいいなと思いました。
ですが下品な表現があったりするので好き嫌いは別れそうだなと感じました。
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不細工で、女たらしで、アル中でラリ中の
中島らもさんが、恋愛について語っています。
熱っぽかったり、冷めた姿勢だったり、
色んな立ち位置から、恋愛について語っていて面白いです。
中島らもさんらしい、皮肉も混じっていて・・・
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好き嫌いの別れる作品だとは思うけれど、
時折、心をつかまれて切なくて苦しくなる・・・。
そこには、らもさんの、照れて隠している知性や優しさ、
そして、生きる苦しさを経験してきたエキスが見事な筆力で
描かれているからだろうな・・・。
「その日の天使」というエッセイには、
一人の人間の一日には、必ず「その日の天使」がついている。
・・・中略・・・
心・技・体ともに絶好調のときには、これらの天使は、人には見えないもののようだ。
こんなことがないだろうか。
暗い気持ちになって、冗談にでも“今、自殺したら”なんて考えているときに、
とんでもない知人から電話がかかってくる
・・・中略・・・
それは、その日の天使なのである。
あぁ・・・こういう出会いあるなぁ。
あれが、あの日の天使だったのか。
と、天使たちに感謝したくなる。
偶然に見えて、実は必然で現れた天使たち・・・。
この本には、もうひとつ、大好きなエッセイがあります。
「恋づかれ」という一編。
大人の恋のせつなさが、読みながら苦しくなるほど美しく描かれています。
もし誰をも愛していないとしたら、結局僕は「いない」のだ。
闇の中で、「想い」だけが僕の照らしてくれるような気がする。
それ以外のときは僕は一個の闇であり、一個の不在でしかない。
こんなふうに、恋をして苦しむ、らもさんこそ、天使だなぁと思うのでした。
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p.110 アクセサリーで身を飾るというのは、少しだけ自分を「失ってみせる」ということである。
そうなんですよね、自分の失ってみせることがなんだか恥ずかしいと思う私は自分を飾ることが苦手なんです。
p.69 恋愛を「関係」という見方でとらえてしまうと、そこには至高の瞬間から退屈な日常への地獄下りが待っているだけの話である。
なるほど、至極納得です。
p.26 「ツキ」とは偶然性の対極にあるものだと思う。
なるほど、
ツキと偶然って一緒じゃ
全然なくて対極だってのはなるほどと思う。
なるほどと思わない人は読んだらいい。
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チビの女神さまへが秀逸。
一瞬の中に永遠を見る、そこにある輝きを汲み取るらも氏の考え方に
共感と感銘を受けた!
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「ガバラの豚」をお借りして何これ面白ーいてわくわくしちゃったので中島らもさんのエッセイ読んでみたかったんです。読了して何か残ったかと言われると「むっちゃ共感ーっ」みたいなのは別段無かったけど、どうしようもなく女好きで刹那的ならもさんの生態を覗けて愉快でした。
記憶に残った言葉:
「アクセサリーで身を飾るというのは、少しだけ自分を『失ってみせる』ということである(中略)それは、自分のことについてしゃべればしゃべるほど、言葉によって自分が虚構化されていく、あの喪失感によく似ている。また別の言い方をすれば、土人はありとあらゆる物を身につけて本来の自分を空無にしていくことで、ある種の聖性に近づこうとするのだ」
「恋は詩で日常は散文」
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中島らものエッセイ。らもの恋愛学も部分的に収録されていて面白い。稲垣足穂を引用して、『結婚するということは、恋愛という“詩”から日常という“散文”へと下っていくことである』っていう文章を読んで、結婚もしてないのに「ほぉ~」と唸ってしまった。
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ああ、酔っぱらいながら書いたんだな~と思わず苦笑いする1冊。
『恋づかれ』がお気に入りです。
恋に落ちた時の表現が秀逸。
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らもさんの恋愛観がところどころ
心に響く...
恋愛が一つの「点」というくだり(詳細は引用を参照)は
思わず唸った
個人的にツボだったのは
Q&Aの
Q.男の人が感じる!というのは具体的にどんな感じなのですか?
A.ビアホールを出たあと尿意をガマンしていて、やっと探し当てたトイレで用を足せたときの、あのビリビリっとくる感じが一番近いでしょう
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くすくす笑い、大爆笑もありました。大爆笑は久しぶりです。自分にまだ大爆笑するパワーが残っていることに感激です。「その日の天使」、なんだか勇気が出ます。
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なかなかに無茶苦茶な生き方をした人だと思うけど、時々はっとする言葉があったりする。
ふざけてホラ話ばかり言ってるかと思ったら、ふと真理をついてくる。
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【フィフティフィフティ】
ためになる話がちらほら。読むの辛いところもあった。らもはエッセイより小説の方が好み。
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「恋は病気の一種だ。治療法はない。ただしそれは世界中で一番美しい病気だ。」らもさんのエッセイの中でも、特に好みの一冊。天使の話については何度でも読み返したい。