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紙の本
ヒーローが魅力的
2017/04/25 21:54
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投稿者:みかみか - この投稿者のレビュー一覧を見る
『Green Doggy Doggie』という作品のスピンオフみたいだけど知らずに購入。
志信の過去が思っていたより悲惨すぎて最後まで読めるか不安でしたが、意外と一気に読めました。
それはきっと佐蔵というヒーローが魅力的だったからだと思います。
悲惨な過去を持つ志信を簡単に慰める事はせずに強引に上書きしようとするヒーローなんて初めてでした。
でも、深すぎる闇を抱える志信にとってはその荒療治が一番効果的なのかも。
彼の行動は一見鬼畜なのに、そこかしこに深い愛情が見え隠れしているので意外と読みやすいお話でした。
全体的に暗めで痛いお話ですが、ポジティブで腹黒なヒーローのおかげで少しずつ幸せを感じ始める志信が凄く良かったです。
特にラストはほんわかとさせてくれました(笑)
色々と説明不足の部分はありますが、表紙裏の年表でフォローされています。
前作を知らないから描かれていたのか分からないけど、年表に描かれている報復を漫画で読みたいですね。
今作で描かれていた傍観者に対する報復も天晴の一言(笑)
謝罪すれば何でも許されるって絶対にあり得ないと思います。なので佐蔵の言葉は素晴らしかったです。
彼が傍にいるからこその志信の最後通牒も爽快でしたね。
自分が悪いと思ったら謝るのが当たり前ですが、ああいう身勝手で自己満足的な謝罪はしないように心掛けたいです。
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